スマートフォンやテレビなどディスプレイを搭載する機器の選ぼうと思うと、かならずと行っていいほど登場するのが、「4K」や「フルHD」、「HD」といった表記だ。今回は、「4K」や「フルHD」、「HD」とは何を意味しているのかを見ておき、今後の機種選びに活用しよう。
2K/4KやフルHD/HDとは?
はじめに、「2K」「4K」や「フルHD」「HD」といった表記は何を表しているのか解説するので確認してみよう。
・解像度を意味している
「2K」「4K」や「フルHD」「HD」は解像度を表している単語である。解像度とは、その画面で表示できるドットの数のことである。また、ドットのことを一般的には「画素」という点についても覚えておこう。
テレビなどディスプレイだけでなく、デジカメでも「○○万画素」などと表記することがあるが、これはそのカメラで撮影できる写真のドットの数のことである。
・ディスプレイによって解像度の性能が決まる
最近は特に、「2K」「4K」や「フルHD」「HD」などの表記をスマートフォンやテレビで目にすることが多いだろう。これらは、ディスプレイの性能を表す際の表記として利用できるので、機種によって様々なディスプレイが搭載されている、スマートフォンやテレビでよく利用されるからである。
2K/4KやフルHD/HDの違い
「2K」「4K」や「フルHD」「HD」といった表記の意味がわかったところで、実際にこれらの表記の内容を見ていこう。
・2K
「2K」はここ数年で多く使われ始めた表記だ。「2K」自体は古くから使われているが、内容は「フルHD」と同じため、多くの場合では「フルHD」と表記されてきた。しかし、ここ数年、「4K」テレビやスマートフォンが流行りだしたタイミングで「2K」とう表記が多くなってきたのだ。実際の内容は、「フルHD」と同じなので「フルHD」を参考にしてもらいたい。
・4K
「4K」は一般的に利用される解像度で表すと、「3,840 x 2,160」である。「フルHD」の4倍の大きさを持っており非常に高画質だ。
・フルHD
「フルHD」は、「1,920 x 1,080」の解像度である。現在広く普及しているフルHDビデオカメラやスマートフォンで撮影できる、動画と同じサイズだ。テレビ放送もフルHDではあるが、地上波の場合は「1,140 x 1,080」という横が圧縮されたサイズで放送されている。BSやCSの一部では「1,920 x 1,080」が用いられているので覚えておこう。
・HD
「HD」は、「1,280 x 720」の解像度である。エントリークラスのスマートフォンの画面や、古いドライブレコーダーで利用されている解像度である。
次は、日頃利用しているスマートフォンやDVDなどの解像度を紹介しよう。覚えておくと、ビデオカメラやスマートフォンでの動画撮影時の解像度設定時などに便利だ。
・スマートフォンの解像度(機種別)
スマートフォンは機種にもよるが、多く利用されている解像度は「フルHD」だ。ハイエンド機種になると「4K」対応と謳う製品も多く出てくる。より美しいディスプレイを求める方は、「4K」対応の機種を選択すると良いだろう。
・DVDの解像度
DVDの解像度は、「SD」と表記されるものである。SDとは「720 x 480」という大きさだ。「HD」にも満たない解像度である。新しいテレビでDVDを再生した時に映像が荒く感じたことはないだろうか。それは、テレビ側の解像度は向上しているが、DVDの解像度は変わっていないからである。
・Blu-rayの解像度
Blu-rayには、「フルHD」のものと「4K」のものがある。市販されたり録画した映像は前者だが、現在試験放送中の4K放送を録画したものや、4K-UltraHDと表記された市販ソフトを購入した場合には「4K」で収録されている。
使っているPCモニターの解像度を確認する方法
今回は様々な表記で表される、解像度について紹介した。最後に自分が利用しているPCのディスプレイ解像度を確認できる方法を紹介しよう。
・確認方法
Windows 10で利用しているPCであれば、簡単に現在接続されているディスプレイやノートパソコンのディスプレイの解像度を確認できる。非常に簡単な方法なので、ぜひ試していただきたい。