あなたは「ニコニコ動画」を覚えているだろうか?“ニコ動”や“ニコニコ”などの略称で2000年代半ば頃から2010年代前半までにかけて爆発的に利用者を集めた、ドワンゴが設立した動画共有サイトだ。あなたも高校や大学時代にどっぷりとニコニコ動画にハマっていた時期もあるかもしれない。そんな懐かしく感じるかもしれないニコニコ動画。最近では、ニコニコ動画を見直す機運が高まっているという声も……。
今回は、ニコニコ動画が復権するかもしれない可能性に迫っていきたい。
ニコニコ動画って今もあるの……?
12月14日の日本時間20時45分~21時35分、Googleのサービスの多くが利用できなくなる問題が発生。YouTubeやGmailをはじめとした認証が必要なすべてのサービスを含め、大規模なシステム障害が発生したのだ。原因は、Googleの内部ストレージにおけるディスク容量の割り当て問題とのことだ。障害が復旧するまでに45分程度しかかからなかったが、世界中に大きなインパクトを与えたのは確かだろう。
障害発生時の日本のアクセスの動きに注目したITmediaによれば、YouTubeが落ちたとき、日本のユーザーはTwitterとニコニコ動画に流れていったと分析している。さらに、NTTドコモ系列のシンクタンクであるモバイル社会研究所の調査によれば、日本の動画サイトにおいて、利用率の1位がYouTubeが62.3%、2位ニコニコ動画が9.1%という結果になっている。ニコニコ動画は、YouTubeと同じ動画がアップロードされやすい環境にあり、YouTubeが不調のときにはニコニコ動画にアップロードされている動画が補完的な立ち位置になることを表しているように見える。
もしかしたらあなたはニコニコ動画がもう“終わったコンテンツ”だと思っていたかもしれない。しかし、未だに根強い支持を集めていることがわかった。
そんなニコニコ動画の魅力を今一度おさらいしたい。ニコニコ動画の魅力は、右から左へひっきりなしのコメントが流れ続けること。さららに、ニコニコ生放送では、画面上に流れるコメントに対して、配信者が答えることもできる。また、ネットと連動したイベントが定期的に開催されるため、イベントの会場からもニコニコ動画に参加することも、イベントの生中継を見ながらネット上で参加することも可能だ。
YouTubeが止まったことで、ユーザーがニコニコ動画に流入し、その魅力を再発見し始めたとき……。もしかしたらYouTubeを超えていくかもしれない。
参照元:YouTubeが落ちた日、ユーザーはどこに行った? データで解析【ITmedia ビジネスオンライン】
※サムネイル画像(Image:nicovideo.jp)