動画配信利用率ランキング、1位Amazonプライム・ビデオにシェア急拡大で迫るあのサービスとは

株式会社スパコロが実施した「動画配信サービス利用率の調査」によると、2021年3月時点の利用率は、3位が「Netflix」で9.1%、2位が「Tver」で16.0%、1位が「Amazonプライム・ビデオ」で23.3%だった。さらにAmazonプライム・ビデオは、認知・利用経験・現在利用の全割合で1位を獲得。ただ、2位以降が手をこまねいているわけではなく、とくにTverの人気が上昇中だ。

TVerの月間再生数が1億8,000万回突破!

テレビは、巣ごもりには欠かせない家族で楽しめるコンテンツだ

 在京民放キー局5社が共同運営するテレビ番組のプラットフォーム・TVerが、1~3月期のサービス利用状況を発表した。それによると、3月の動画再生数が1億8,000万回を超え、最高記録を更新したというのだ。これは昨年同月のおよそ2倍。さらに1月には、マンスリーアクティブユーザー数が1,697万MAUとなり、それぞれ月間での最高記録を更新した。
 現在、TVer全体のレギュラー番組のコンテンツ数は約350本。各局で放送中のドラマはほぼTVerで配信しており、その数はおよそ二十数本になる。このように配信番組数が増えたことに加え、大画面で視聴ができるコネクテッドTVの対応端末の拡大なども再生数の更新に寄与したのだろう。
 また、3月には「TVerフェス! SPRING2021」と題した特集を展開。2020年1~12月にTVerで最も再生された番組を表彰する「TVerアワード2020」や、SNSをはじめ話題となった放送回を集めた「バラエティ『神回』大集合!」など、過去に放送された選りすぐりの番組やバラエティ番組を多数取り揃えた。こうした、おうち時間に合った配信ラインナップの強化もTVerの視聴拡大に繋がったのだろう。さらに、新ドラマの出演者が、過去に出演したドラマを特集するなど、視聴者を引き寄せるコンテンツを盛り込む工夫が感じられる。

(Image:Smile Shot / Shutterstock.com)

夜のリラックスタイムに、気になるドラマを見てリフレッシュ

 TVerでもっとも視聴されているコンテンツはドラマで、全再生数の約6割を占める。これは「ドラマの見逃し視聴はTVerで」というブランディングが成功したと見ていいだろう。視聴層はドラマが人気だということを裏付けるように、圧倒的に女性が多い。とくにF1(20~34歳)とF2(35~49歳)の層が厚いのも特徴だ。
 利用する時間を見ると、18時、19時以降に視聴数が増えはじめ、22時台から24時台にかけてピークになる。想像だが、子育て中のユーザーは、子どもが起きている間はテレビをゆっくり見ることができない。子どもを寝かせつけたあとに、スマートフォンで見逃し視聴をする、TVer利用者が多いのではないか。

 おうち時間が続きそうないま、この勢いでシェアを拡大すれば、王者・Amazonプライム・ビデオから首位を奪還する日が来るかもしれない。今後のTVerの躍進に要注目だ。

参照元:TVer、月間1億8,000万再生突破。アクティブユーザー数も過去最高に【AV Watch

オトナライフ編集部
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