「じゃない方芸人」がいつの間にか勝ち組? YouTubeで圧倒的に人気を集める理由とは

「じゃない方芸人」という言葉をご存知だろうか。お笑いコンビにおいて、強烈なキャラクターや生まれ持った華やかさで脚光を浴びる芸人の隣に立つ、“じゃない方”の芸人のことである。シビアなテレビ業界において、じゃない方芸人が誕生してしまうケースは珍しくない。じゃない方と認識された芸人は、相方だけにオファーがかかったり、活躍する相方に引け目を感じたりと幾度となく苦い思いをしてきている。

しかし今、そんなじゃない方芸人がアツいようだ。テレビ離れが進み、YouTubeに本腰を入れる芸人が増えるなか、じゃない方芸人たちがYouTubeのチャンネル登録者数をめきめきと伸ばしている。テレビで思うように活躍できなかった彼らは、いかにして支持を集めているのだろうか。

アンジャッシュ児嶋、バイきんぐ西村、コロチキ西野…活躍するじゃない方芸人たち

(Image:PixieMe / Shutterstock.com)

なにかと制約の多いテレビに比べ、YouTubeは好きなことを自由に発信できる場所だ

 5月31日、ウェブマガジン「Real Soundテック」が「アンジャ児嶋にバイきんぐ西村、コロチキ西野も YouTubeで飛躍する”じゃない方芸人”」という記事を配信した。記事の中では、これまでじゃない方芸人として扱われていたアンジャッシュ・児嶋一哉、バイきんぐ・西村瑞樹、コロコロチキチキペッパーズ・西野創人のYouTubeでの活躍ぶりが紹介されている。
 プライベートでキャンプを楽しんでいる様子をアップしている西村のチャンネルは、チャンネル登録者数14.7万人。メイク動画をはじめ様々な企画を行う児島にいたっては、登録者数89.7万人の超人気YouTuberである(登録者数は6月2日現在)。また、企画力のセンスが光る西野は、ナダルなしのソロ企画でも100万回を超える再生数を記録している。これまで光を浴びてこなかった芸人たちが、YouTubeというソロステージで花咲かせているのだ。

知名度が高い芸人でもYouTubeはすでにレッドオーシャン

 とはいえ、芸人がYouTubeを始めれば全員が大成するわけではない。1週間に3本のハイペースで動画をアップしているダンディ坂野のチャンネル登録者数は2,010人。再生回数が3桁止まりの動画がほとんどだ。安田大サーカス・HIROのチャンネルも登録者数2,670人。様々なジャンルの動画を上げているようだが、どれも鳴かず飛ばずである。

 では、いまも登録者数を伸ばし続けるじゃない方芸人たちは、なぜこんなにも人気を獲得できるのだろうか。相方の不祥事で注目された児嶋は例外的だが、ほかの2人は肩ひじ張らずに自分の好きなことや得意なことを発信してバズっている印象だ。
 西村は趣味のキャンプを、西野は時にナダルを活用して自由かつゆるく動画を撮影している。また、ロバートの中では縁の下の力持ち的な存在の馬場裕之も、得意の料理を活かして簡単に作れるレシピを発信し、登録者数は38.4万人という人気っぷり。YouTuberといえば、尖ったキャラクターや企画性でファンの支持を得ている印象だが、芸人は逆に自然体なほうがウケるのかもしれない。

参照元:アンジャ児嶋にバイきんぐ西村、コロチキ西野も YouTubeで飛躍する”じゃない方芸人”【Real Soundテック

オトナライフ編集部
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