ここ1年で頻繁に耳にするようになった「切り抜き動画」。YouTuberなどがアップした動画のなかで、ポイントとなる部分や面白い部分を第三者が抜粋し、短く編集した動画のことだ。これまでならば他人の動画を勝手に編集してアップするのは著作権侵害であったが、最近は元動画のYouTuber公認で行われ、収益を分配するケースも増えている。今回は、そんな切り抜き動画の再生回数ランキングを紹介しよう。
切り抜き動画ランキング、10~6位を発表
クリエイター支援事業やコンテンツ制作事業を展開する「株式会社BitStar」は、YouTubeに関するさまざまなデータを集計した「インフルエンサーパワーランキング」を発表。今回はそのなかから「【2021年7-9月】切り抜き動画 ランキング」を抜粋してご紹介しよう。
第10位は「ジュキヤの軌跡切り抜き」。ジュキヤとは、道行く人にギリギリな質問をする街頭インタビュー企画が人気を博しているYouTuberだ。続いて第9位は「ヒカル切り抜きclub」。チャンネル登録者数458万人(2021年10月26日現在)を誇るトップYouTuber・ヒカルのチャンネルの切り抜き動画である。第8位は「TOP4切り抜きチャンネル【公式】」。TOP4とは、ニコニコ動画・YouTubeで活動しているゲーム実況者4人によるコラボグループだ。
第7位「ひろゆけ【ひろゆき切り抜き】」、第6位「ひろゆき氏の切り抜き」と、2ちゃんねる創設者・西村博之=通称ひろゆきの切り抜きが立て続けにランクイン。ひろゆきといえば、切り抜き動画の火付け役としても知られている。
第5位は「バンカラジオ 切り抜き」。チャンネル登録者数28万人のバンカラジオによる公式の切り抜きであり、登録者数は8万人だ。第4位は「ひろゆきのマインド【#ひろゆき #hiroyuki】《切り抜き》」。続く第3位も「ひろぬき【ひろゆき切り抜き集】」。ひろゆきの切り抜きの需要の高さが伺える。第2位は「加藤純一切り抜き集」。ゲーム実況者の加藤純一の切り抜きであり、登録者数は47万人にものぼる。
そして第1位は「ひろゆきの部屋【切り抜き】」。これまたひろゆきの切り抜きであり、7~9月の再生回数は1億8,603万回と断トツだ。ひろゆきの切り抜きチャンネルがトップ10の中で半数を占めており、生配信で理路整然と語るひろゆきの動画が好評を博しているようだ。
元動画のYouTuberにも収益が入るのが元祖切り抜きだが、最近では、無断で切り抜き動画を作成してアップすることを許可しているYouTuberも少なくない。というのも、切り抜きはYouTuberの知名度を上げるための手段にもなる。元動画のYouTuberに収益は入らないが、無料でPR活動をしてもらっていることになるため、これからもっと知名度を上げたいYouTuberにとってはありがたい話なのだろう。
短い動画が主流になってきた現代。ひろゆきの次はだれの切り抜きが流行するのだろうか。
出典元:Influencer Power Ranking(IPR)は→こちら
●株式会社BitStarは→こちら
※サムネイル画像(Image:A9 STUDIO / Shutterstock.com)