VTuberの葛葉が、生配信中に売名スパチャ(投げ銭)を呼びかけたとして波紋を呼んでいる。葛葉はバーチャルライバープロジェクト「にじさんじ」(チャンネル登録者数87.6万人(2021年12月20日時点、以下同))に所属するVTuberのひとりで、自身のYouTubeチャンネル「Kuzuha Channel」はチャンネル登録者数114万人を超えている。そんな人気VTuberがやったとされる、“売名スパチャ”とは、いったいどういう行為なのだろうか。
YouTube規約違反グレーゾーン?“売名スパチャ”とは
“スパチャ”とは“スーパーチャット”の略で、YouTubeで視聴者が配信者にお金を送ることができる機能のこと。本来は、配信者へのお礼や応援の気持ちを込めてお金を送る機能として利用されている。
一方で“売名スパチャ”は、知名度の高い配信者の生配信で高額のスパチャを送り、配信者に名前を読み上げてもらうなどして売名する行為だ。YouTubeでは、「本サービスを利用して、(a)YouTube での広告表示で許可されているもの(準拠したプロダクトプレースメントなど)を除き、本サービスまたはコンテンツ上、その周囲、もしくはその内部でなんらかの広告、スポンサーシップ、プロモーションを販売すること」が禁止されている。つまり、スパチャが実質的な広告料となっている売名スパチャは、違反行為に当たる可能性がある。
葛葉は12月15日に行った生配信で、ゲーム配信の中盤からスパチャをしてくれた人の名前を読み上げるように。「はいはい張った張ったぁ!売名勝負だよ~!」「スパチャは金額じゃないけど売名は金額ですけどね」と高額スパチャを煽るような発言を行い、実際にVTuberやYouTuberからのスパチャが贈られてきた。さらにこの発言から、“売名スパチャ”を問題視する視聴者からのコメントも殺到する事態に発展していたのだという。
“売名スパチャ”煽りの翌16日、葛葉はツイッターに「昨日の件問うてみたらどの規約的にも問題はないらしいけど影響力考えたら悪ノリしすぎに見えた面もあるのかなと思ったしスパムアカウントとかに誘導しちゃう可能性もあるから気を付けていく」と投稿。葛葉本人は違反行為ではないことを主張しつつも、今後は注意していくことを明かした。
このツイートには12月20日時点で2.8万件以上のいいねがつく一方で、600以上のリプライと100件以上の引用ツイートが寄せられ反響を呼んでいる。「報告ありがとう!」「問題なくてよかった!」「見てる側も(スパムに)気を付けてかないとね」などファンからの応援コメントが多く届いているものの、引用ツイートには「相変わらずやな」「気を付けてく言う前に謝罪だよね」といった批判的な意見も存在する。中には「なんでスパムアカウント問題に論点すり替えてんの」と厳しく指摘するユーザーも見られた。
また、この騒動を報じるニュースに対する反応でも「だからこいつ嫌いなんだよな。マジで不快」「やっぱライバーは汚ぇな」「これでメジャーデビュー予定があるというのは驚き」「にじさんじとホロライブだとホロの方がプロ意識が全体的に高いような気はする」「やった事の是非はさておき、スパチャ読みの習慣が悪し様に書かれるのは看過できない」「葛葉有名になり過ぎて狂ったのか?」と、賛否の分かれる結果となった。
2022年3月にメジャーデビューを控える葛葉の、好感度の行方が気になるところだ。
●葛葉(@Vamp_Kuzu)Twitter公式は→こちら
※サムネイル画像(Image:Nicepi / Shutterstock.com)