アタナの家にも、そろそろコロナ禍の経済対策である10万円特別定額給付金の郵送申請書類が届いているだろう。申請書類の記入はさほど難しくないが、銀行口座の証明書類には注意が必要だ。とくに「通帳がないネット銀行」「ゆうちょ銀行の通帳」「クレカやデビットカード付きキャッシュカード」などは要注意だぞ！
通帳は2ページめ見開きをコピーしたほうが確実！
コロナ禍の経済対策として、税府は一人10万円の特別定額給付を実施することにしたが、マイナンバーカードによるネット申請では、暗証番号を間違えてロックされた人が役所に殺到するなど、大混乱を引き起こした。このあたりの事情は『10万円給付金は郵送がおすすめな3つの理由 オンライン申請でしかできないと思い込んでない？』を参考にしてほしい。もちろん、10万円特別定額給付金は無理にネットで申請する必要はないので、役所から送られてきた郵送申請書類で申請すれば問題ない。だが、給付金を振り込んでもらう銀行口座の証明書類だけはちょっと注意が必要だ。
都市銀行の通帳は支店名、口座番号、口座名義の記載がある表紙をコピーすればOKな自治体も多いが、「ゆうちょ銀行」の通帳の表紙には口座番号等の表記がないし、都市銀行から振り込むときに必要な支店名と7桁の口座番号表記がない。そのため2ページめ見開きのコピーが必須となっているのだ。大手銀行の通帳も“口座名義のカタナカ”表記は、やはり2ページに記載があるので、万全を期すならどの銀行でも通帳は2ページめの見開きをコピーしたほうがよいだろう。
ゆうちょ銀行の通帳には名前しかなく、都市銀行から振り込む際に必要な支店名と7桁の口座番号の記載がない。これをコピーして添付しても書類不備となってしまう
ゆうちょ銀行通帳の2ページめの見開き。上には口座名義のカタナカがあり、下には都市銀行から振り込むときに必要な支店名と口座番号（7桁）が表記されている。都市銀行の通帳を証明書類として使う場合も、やはり2ページめの見開きをコピーしたほうが確実だろう
クレカやデビットカード一体型のキャッシュカードは要注意！
次に気になるのが、通帳のないネット銀行は給付金口座に指定できるかどうかであろう。この質問はかなり多いらしく、各ネット銀行では公式サイトで情報公開している。結論から言えばネット銀行を給付金口座に指定することはできる。証明書類はキャッシュカードのコピーでもOKな自治体が多いが、もし不安なら公式サイトの「お客様情報」ページのスクショを添付すれば大丈夫だ。
また、最近は銀行のキャッシュカードにクレカやデビットカード機能が付いている場合も多い。これらを申請に使うときは、クレカやデビットカードの番号を必ず塗りつぶしておこう。なかには、カードの裏面に銀行口座番号が記載されているケースもあるが、裏面にはネット決済で使う暗証番号も表示されている。もし、そのまま送ってしまうと、クレカを不正利用されてしまう危険性もあるので、銀行口座以外の情報は塗りつぶしておこう。
なお、自宅にパソコンやプリンターがない場合は、コンビニのマルチコピー端末を利用すればよい。使い方は『セブン-イレブンのネットプリントの使い方 スマホに保存されているファイルを選択するだけ』を参考にしてほしい。
10万円特別定額給付金の受け取りはネット銀行でも大丈夫。キャッシュカードをコピーして添付すればOKだ。上写真は楽天銀行のキャッシュカード例だが、単なるキャッシュカードの場合はそのままで問題ない
イオン銀行のクレカ一体型キャッシュカードの例。表はクレカ情報で、銀行口座番号は裏面に記載されている。だが、裏面にはネット決済用暗証番号やWAONカード番号など、銀行口座には関係ない部分があるので、必ず塗りつぶしておくこと！
ネット銀行で通帳もキャッシュカードもない場合や、口座名のカタカナを含む口座情報を提出したいときは、公式サイトにログインして「お客様情報」をスクショしよう。写真は「住信SBIネット銀行」の場合である
●auじぶん銀行「【重要】特別定額給付金の受給について」は→こちら
●住信SBIネット銀行「特別給付金の受給口座への指定方法について」は→こちら
●楽天銀行「特別定額給付金の受け取りについて」は→こちら
●ジャパンネット銀行「特別定額給付金の受給手続に必要な書類について」は→こちら
●ソニー銀行「よくあるご質問」は→こちら
●新生銀行「よくあるご質問」は→こちら