マイナポイントで注目されているマイナンバーカードだが、実は2021年3月からマイナンバーカードに健康保険証を登録できるようになる。登録すると、いったいどんなメリットがあるのだろうか? すでに2020年8月7日より予約が可能になっているので、さっそく筆者が実際にやってみたぞ!
2021年3月からマイナンバーカードが保険証に!

2020年8月現在、ようやく交付枚数が2,340万枚に達した「マイナンバーカード」。9月から実施される25%還元の「マイナポイント」の効果もあって、順調に取得者が増えているようだ。しかし、マイナンバーカードの機能はマイナポイントだけではない。実は2021年3月以降は「健康保険証」の機能も登録できるようになるのをご存じだろうか? しかも、すでに2020年8月7日より「マイナポータル」で登録予約がスタートしているのである。
それにしても、マイナンバーカードに健康保険証を登録すると、どんなメリットがあるのだろうか? まず、病院の受付でカードリーダーにかざすと、顔認証で受付が完了する。次に、初めての病院でも過去の薬や特定健診の情報が自動連携され、口頭でいろいろ説明しなくてもよくなる。さらに、窓口での限度額を超える医療費の一時支払いが不要になったり、医療費控除の確定申請が楽になるという。もちろん、一度健康保険証を登録すれば、引っ越しや結婚、転職などで健康保険証が手元にない状態であっても病院の受診が可能で、医療費も自己負担分のみ支払えばよいといったメリットもある。
■マイナンバーカードを健康保険証利用するメリット
(1)顔認証で本人確認と保険証確認ができる(4桁の暗証番号入力でも可)
(2)初めての病院でも、過去の薬や特定健診の情報が自動連携。口頭で説明しなくてもOK!
(3)窓口での限度額を超える医療費の一時支払いが不要になる
(4)転職や結婚などの保険証移行期に新しい保険証が未発行でも受診可能(医療費は自己負担のみ)
(5)医療費控除の確定申請が楽になる(2021年度分の確定申告から)
(6)マイナポータルで特定健診情報や薬剤情報、医療費などを確認できる
※従来の健康保険証も並行して利用可能

マイナンバーカードに健康保険証を登録しておくと、上記のようなメリットがある。とくに引越・転職・就職などで健康保険証が手元にない時期でも病院を受信できるのはありがたい

病院の受付でマイナンバーカードをカードリーダーにかざせば、自動的に顔認証で本人確認と健康保険証の確認が完了する

2020年8月現在はあくまで登録予約のみ。実際に利用できるようになるのは2021年3月の予定だ。薬剤情報・医療費情報の連携に関しては2021年10月頃である