接触確認アプリ「COCOA」で接触通知が来た! 確認すべき3つの行動とは?

いまだ衰えを知らない新型コロナウイルスの猛威。2020年6月19日には厚生労働省から、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」が配信され、約3カ月が経過した。ダウンロード数はすでに1,600万件を突破しており、筆者の周りでも陽性者との接触確認通知を受け取った者が現れた。だが、もしCOCOAで接触通知が来てしまったら、そのあとはどんな行動すればいいのだろうか? そこで今回は、実際に接触通知が来た人への取材で分かった3つ行動を紹介しよう。

新型コロナ感染者との接触通知が来るCOCOAとは?

 2020年9月10日現在、新型コロナウイルスの第2波もようやく終息の気配を見せ始めたが、まだまだ予断を許さない状況にある。そんな中、頼りになるのが「COCOA」というアプリだ。これは、厚生労働省が2020年6月19日に公開した「新型コロナウイルス 接触確認アプリ」のことで、スマホにインストールしておけば、新型コロナウイルス感染者と接触した恐れのある人に通知されるというもの。このアプリについては『新型コロナ「接触確認アプリ(COCOA)」って何ができるの? 何がわかるの?を参考にしてほしいが、筆者の予想に反して2020年9月4日時点でダウンロード数は1,600万件を突破! かなりの人が「COCOA」を利用しており、すでに接触確認通知が来た者も現れている。だが、もし実際に接触確認通知が来た場合はどうすればいいのだろうか? そこで今回は、筆者の知り合いでCOCOAによる接触確認通知が来た2人を取材し、具体的な3つの対処方法を紹介したいと思う。

■COCOAで接触確認通知が来たときの対処方法
(1)その日の行動を確認し接触リスクを確認する
(2)アプリから今後の行動について相談を行う
(3)発熱症状があっり不安だったらPCR検査へ(無料)

該当日の行動を確認して接触リスクを確認しよう

 知り合いの編集者Aさんは、6月末からAndroidスマホでCOCOAアプリを使い続け、8月31日に「8月18日に接触がありました」という接触確認通知が来た。
 COCOAでは、GPSなどを使った行動記録などから、新型コロナウイルス感染者が登録者の周囲に「15分間」「1m以内」にいた場合に接触通知が来る仕組みになっている。感染者のマスク着用や自分がフェイスガードなどで対策しているかなどは一切考慮されないので、この通知のみで即感染しているとは言い切れない。そこで、まずは該当日の自分の行動を確認し、感染リスクが高い行動・場所を確認してみよう。それには「Googleマップ」のタイムライン機能がおすすめだ。
 実際にGoogleマップで調べたところ、該当日のAさんの行動は「通勤」「会社」「夕食」の3つであることが分かった。次に、社内では他の社員に接触通知がないことから、通勤か夕食のどちらかだと予想。さらに当日は、時差出勤で通勤電車も混んでいない状況だったことから、もっとも怪しいのはレストランでの外食時だと判断することができた。

通知内容は「陽性者との接触一覧」から確認できる(左写真)。プライバシーの配慮から時間や場所などの記載はなく、日付のみの通知されるのが悩ましい(右写真)

Googleマップの「ロケーション履歴」をオンにしておくと、タイムラインが作成される。Aさんの8月18日の行動をタイムラインで確認してみたところ、自宅と会社の往復、そして夕食を摂って帰宅していたことが確認できた

 Googleマップのタイムラインで該当日の自分の行動を確認したAさん。そのあとは、アプリを見て今後の行動について電話相談を行ったそうだ。
 COCOAから接触通知が来ると「症状を入力して相談」と「電話で症状を伝えて相談」の2つが表示される。まず 「症状を入力して相談」では簡単な質問に答えていくことで、対応策がわかる仕組みになっている。発熱などの感染症状が見られる場合は、近所の保健所の連絡先が表示されるので、すぐに電話してPCR検査を受けることも可能だ。
 また 「電話で症状を伝えて相談」では、フリーダイヤルから通話で相談することができるようになっている。ここでは具体的な相談ができるのでおすすめ。Aさんはすぐに「電話で症状を伝えて相談」で電話相談したところ、“感染者との接触があった日からすでに13日間も経過しており、発熱などの症状もまったく見られないため問題なし”と言われたそうだ。だが会社員のAさんは念のために近所の病院に行って相談した。すると、ほぼ同じ回答を得たので会社に報告したうえで1週間テレワークを実施。結局、その間も無症状だったためPCR検査はせずに現在に至っているという。

「電話で症状を伝えて相談」は具体的に電話相談できるので話が早い。電話が苦手な人は「症状を入力して相談」を選択しよう(左写真)。「症状を入力して相談」をタップしたら症状のあり・なし」を選択する(右写真)

「症状あり」や「感染者との接触に心当たりあり」場合は近所の保健所を案内。「症状なし」&「感染者との接触に心当たりなし」場合は14日間体調に気を付けて生活すべしという回答だ

PCR検査を受けたい場合は、近所の保健所に電話すると検査日を予約できる。COCOAで接触通知が来た人は無料でPCR検査を受けられるが、検査→判定までの行動は制約されることに……

仕事の関係でPCR検査をせざるを得ない場合も!

 もうひとり、接触通知を受けたカメラマンのBさんの行動も紹介しておこう。BさんもAさんと同じように該当日は電車で打ち合わせに出かけただけで、発熱症状もなく接触該当日から2週間が経過していた。しかし、2日後に撮影の仕事があったBさんは、すぐに保健所でPCR検査を受けたいと相談した。現在、COCOAで通知を受けた人は無料でPCR検査を受けられるが、検査は3日後でさらに結果が出るまでの間の行動も制約されるという。これでは仕事に支障が出るため、Bさんはその日のうちに民間の病院でPCR検査を受けることにした。費用は約3万円かかったが、陰性判定だったので2日後の撮影も無事にこなすことができたという。
 いかがだろうか? もしCOCOAで接触通知が来ても慌てることはない。まずはアプリに従って冷静な行動を取ること。不安がある人はPCR検査を無料で受けられるし、仕事の関係で待てない人は自腹で民間のPCR検査を受けることも可能であることがお分かりいただけただろう。

文=すずきあきら/編集・ライター

COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ

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