お得に食事ができる「Go To Eat(イート)」キャンペーンが、10月1日からスタートした。さっそく鳥貴族を悪用して儲ける「トリキの錬金術」や「鳥貴族マラソン」などで話題となっているが、そもそも「Go To Eat(イート)」とはいったい何なのか? 今回は「Go To Eat(イート)」基本から解説しよう。
Go To Eat(イート)には2種類ある!
2020年10月1日から本格的に「Go To Eat(イート)」キャンペーンがスタートした。新型コロナウイルスで瀕死状態にある飲食店の救済と景気回復のため、感染予防対策に取り組みながら実施されるが、現状では少し分かりにくい部分もある。ここでは現時点で分かっている「Go To Eat(イート)」キャンペーンについて紹介しよう。
まず、「Go to Eat(イート)」には、飲食店で使える「プレミアム付食事券」と、オンライン飲食予約サイトで予約して食事することで、次回以降に使用できるポイントがもらえる「ポイント付与」の2種類がある。ただし、10月1日からスタートしたのはポイント還元のほうだけ。「プレミアム付食事券」のほうは10月6日から新潟など一部地域から順次スタートする予定である。
まず「プレミアム付食事券」とは、各都道府県ごとに発行&利用できるお得な金券のこと。25%のプレミアム分が上乗せされるので、たとえば1万円分を1口購入すれば、1万2,500円分の食事券としてその地域のレストランで利用できるのだ。商品券は500円券と1,000円券があるほか、オンラインで購入できる電子クーポンと窓口で購入できる紙のクーポンがある。一部地域を除き、1回で購入できる上限額は2万円(2口)。販売期限は2021年1月31日までで、使用期限は2021年3月31日までとなっている。
「プレミアム付食事券」の利用で注意したいのは、47都道府県ごとに販売場所や販売方法が違うこと。たとえば、商工会議所、コンビニ、郵便局、スーパーなどで販売される予定なので自治体のサイトで確認しておこう。なお、「プレミアム付食事券」ではお釣りが出ないので、現金と併用して使うことになる。
■Go To Eat「プレミアム付食事券」の基本
【1】販売価格の25%を付与(国が負担)
【2】1回につき1万円(1口)で最大2万円(2口)まで購入可能
※一部地域を除く
【3】47都道府県ごとに発行(地域で利用)
【4】販売期限:2021年1月末まで
【5】有効期限:2021年3月末まで
【6】500円券と1,000円券がある
【7】電子クーポンと紙のクーポンがある
【8】お釣りは出ない
【9】商工会議所、コンビニ、郵便局、スーパーなどで販売(地域で異なる)
「ポイント付与」のほうは、「ぐるなび」や「食べログ」といったオンライン飲食予約サイトで予約して、登録店舗で食事をした人に対し、次回以降に使えるポイントを付与する制度。昼食は500pt、15時以降の夕食は1,000ptが付与される。また、団体予約した場合の1回の予約あたり10人分(1万pt)が上限となっている。ポイントの付与は2021年1月末までで、使用期限は’2021年3月末までだ。
ただし、付与されるポイントは飲食予約サイトごとで異なる点には注意したい。たとえば、「食べログ」は期間固定Tポイント、「ぐるなび」は期間限定ポイント(60日)が付与されるのだ。また、来店後ポイントが実際に付与されるまでの期間も7日~10日ほどかかるので、食事してその場で値引きされるわけではない。もちろん、電話予約やケータリングなどには適用されないので注意したい。
■Go To Eat「ポイント付与」の基本
【1】指定された飲食予約サイトでお店を予約する
【2】昼食は500pt、15時以降の夕食は1,000ptが付与される
※ポイントは次回以降に利用可能
【3】ポイント上限は10人分(1人1,000pt×10人=1万pt)
【4】ポイントの付与は7日~10日後
【5】付与期限:2021年1月末まで
【6】利用期限:2021年3月末まで
いかがだろうか?「Go To Eat(イート)」を活用すれば、かなりお得に食事が楽しめるのがお分かりいただけだろう。
ただし、この「Go To Eat(イート)」の予算はプレミアム付食事券が868億円、ポイント付与が616億円となっている。予算が無くなりしだい期間中でも終了される可能性があるので、悠長に構えていないで早めに利用しよう。また、ポイント付与は食事で300円しか使わなくても、昼食で500pt、夕食で1,000ptが付与されてしまう。そのため、これを悪用した「トリキの錬金術」「鳥貴族マラソン」などと呼ばれる行為が横行した。詳しくは→こちらを参考にしてほしいが、今後は最低利用金額が設定されるそうなのでこんなゲスな行為はできなくなる。「Go To Eat(イート)」を上手に利用してお得に食事を楽しみたいものだ。
●農林水産省「Go To Eat Campaign」(公式)は→こちら