改善必須! 時代の寵児・Zoom(ズーム)が、いま抱えている最大の弱点とは

新型コロナウイルス感染症により2020年は激動の年となった。街からは人が消えて活気を失い、テレワークが推奨されたことで通勤時間の代名詞ともなっていた満員電車も大幅に減ることとなった。そんな変化の中で隆盛してきたのが、Web会議ツールやチャットツールといった非対面のビジネスを支える様々な情報システムだ。
今回はそんな飛躍の年を迎えたWeb会議ツールなどの各種評判をお伝えしていきたい。

ビジネスユーザーの満足度1位はZoom(ズーム)

コロナ禍で人の移動が制限されるようになり、Web会議ツールが一気に流行した

 リサーチ会社・oricon MEが10月に発表したWeb会議ツール・ビジネスチャットツールの満足度調査によれば、Web会議ツールでは「Zoom Meetings」が、ビジネスチャットツールは「Slack」が1位に輝いた。どちらも「ツールの使いやすさ」「機能の充実さ」といった項目が高評価されての戴冠となった。とくにZoomでは「使い勝手がよく、比較的年齢の高い人にも参加して頂けた」「数回使えばある程度の機能が使えるようになり重宝しています」「あとで会議内容を確認することができた」といったユーザーフレンドリーな仕様が利用者から好評を博している。
 また、Zoomは「グローバル会議」「商談」「セミナー・勉強会」という利用シーン別の満足度でも1位を獲得している。「100人以上が参加しても、海外からの参加も問題なかった」といったグローバル会議で利用したユーザーや、「相手の顔が全体的に見られるところや、名前の表示も良い」という商談利用での感想もあった。
 調査対象が「ビジネスシーンで週1日以上Web会議ツールを利用している人」というヘビーユーザーの実体験であることも考慮すると、かなり信頼の置ける調査結果であると言えるだろう。

(Image:ymphotos / Shutterstock.com)

Zoomは“日本国内での認知度”という弱点を克服できるだろうか

 しかしユーザーがZoomを高く評価する一方で、管理者側は同じ思いではなかったようだ。導入するツールを選ぶ・管理する「導入決定・管理ユーザー」のランキングでは、Zoomは3位にランクダウン。1位に「Microsoft Teams」が、2位には「Google Meet」が入り、MicrosoftやGoogleといった世界的企業が上回った。
 2サービスが評価されたポイントも「Microsoft製品ということで信頼性も高い」「料金プラン設定も分かりやすかった」「セキュリティ対策のわかりやすさ」などのコメントが続出。やはり管理側の視点からは、使い勝手だけでなく運用のメリットも求められていることがわかる。Zoomを運営する「Zoomビデオコミュニケーションズ」は、前出の2社と比べると知名度の隔たりは大きい。責任者として、信頼の置ける企業やコストパフォーマンスの良い企業を選んでしまうのは仕方のないことかもしれない。

 「Zoom飲み会」なる言葉も生まれ、日本に浸透しはじめたばかりのZoom。日本のビジネスシーンでも完全に受け入れられるようになるには、もう少し時間がかかるようだ。

参照元:【初調査】『Web会議ツール』はZoom Meeting、『ビジネスチャットツール』はSlackが総合1位を獲得-2020年 オリコン顧客満足度®調査【オリコン】

※サムネイル画像(Image:ymphotos / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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