大手キャリア3社が揃って月20GBで月額2,980円という驚きの低価格料金プランを発表した影響で、サブブランドの料金プランも見直されることになった。とくに、ソフトバンクの「Y!mobile(ワイモバイル)」とau(KDDI)の「UQ mobile(ユーキューモバイル)」は、昔から似たような料金プランになっているライバル関係にあるので、結局、新プランはどこが違うのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、今回は「Y!mobile」と「UQ mobile」の新プランは何が違うのか? どっちがお得なのか解説しよう。
Y!mobileは家族割や固定回線割などを適用可能!
ソフトバンクには「Y!mobile(ワイモバイル)」、au(KDDI)には「UQ mobile(ユーキューモバイル)」というサブブランドが用意されている。この2社は同じような料金プランなので何かと比較されがちだが、大手キャリアが月20GBで月額2,980円という格安新プランを発表した影響で、急遽2021年2月から適用される新プランに移行されることになった。
まず、「Y!mobile」は旧ブラン「シンプル20」を改訂した「シンプルS/M/L」を発表。月3GBで月額1,980円、月10GBで月額2,980円、月20GBで月額3,780円という3つの料金プランがあるが、いずれも家族割か固定回線割適用で2台目以降が500円引きとなるのがポイント。しかも「ワイモバ学割」も併用可能だという。ただし通話料は別料金で、かけ放題プランは1回10分かけ放題の「だれとでも定額」が月額700円、無制限かけ放題の「スーパーだれとでも定額(S)」を月額1,700円で追加できる。もちろん、店頭での申し込みも可能で、ソフトバンクからの乗り換えは手数料無料となっている。
au(KDDI)のサブブランド「UQ mobile(ユーキューモバイル)」は、家族割をなくして1人でも500円安い料金プランを2021年2月からスタートさせる。詳しくは→こちらで確認してほしいが、「くりこしプランS/M/L」は月3GBで月額1,480円、月15GBで月額2,480円、月25GBで月額3,480円という3つのプランを用意した。とくに「M」と「L」はY!mobileより値段が安くデータ容量も5GB多く、余ったデータを翌月に繰り越せる「データ繰越」に対応しているのが大きなポイントとなる。ただし通話料は別料金で、かけ放題プランは月60分定額通話「通話パック(60分/月)」が月額500円、1回10分かけ放題の「かけ放題(10分/回)」が月額700円、無制限かけ放題の「かけ放題(24時間いつでも)」は月額1,700円で追加できる。もちろん、店頭での申し込みも可能で、auからの乗り換えは手数料無料となっている。
それでは「Y!mobile」と「UQ mobile」はどちらがお得なのだろうか? まず、1人で加入するなら間違いなく最初から安いUQ mobileがお得。だが、家族で加入する場合Y!mobileは2回線以降が500円割引きとなるため「プランM」では同額に、「プランL」では200円ほど安くなる。それでも、Y!mobileは1回線目の家族割がなく、データ容量も「プランM/L」ではUQ mobileのほうが5GBほどデータ容量が多いのだ。ただし、家族に学生がいる場合は学割が適用できるのでY!mobileがお得になる場面もあるだろう。
次にUQ mobileには余ったデータ量を翌月に繰り越せる「データ繰越」があることに注目したい。たとえば15GBプランを契約して10GBしか使わなかった場合、余った5GBは繰り越されて翌月は15GB+5GB=20GB使えるのだ。さらにUQ mobileでは1回10分かけ放題以外に、月60分まで月額500円というかけ放題プランも用意されているのも見逃せないポイントであろう。
いかがだろうか? もしかすると今後Y!mobileがUQ mobileに追随する可能性もあるが、現状ではほとんどの条件でUQ mobileのほうがお得なのである。また、ネットでしか申し込めない「SoftBank on LINE」「povo」「ahamo」と違い、サブブランドはいずれも店舗での契約が可能。したがって、ネットでの契約に不安がある人には、UQ mobileやY!mobileといったサブブランドが有力な乗り換え先となるだろう。
◻︎Y!mobileの新料金プラン最新記事は→こちら
●Y!mobile(公式)は→こちら
●UQ mobile(公式)は→こちら
(※2021/1/26 記事の一部を訂正いたしました)