「楽天経済圏」なんて言葉が生まれるほど、あらゆるサービスを提供している「楽天」。少しでも効率的にポイントをもらうため、有料の「楽天ゴールドカード」を所持している人も多いだろう。だが、楽天は2021年4月からルールを変更し、楽天ゴールドカードを使って楽天市場で買い物をしても、無料のノーマルカードと同じ「+2倍」になってしまうのだ。このままでは有料の楽天ゴールドカードを持っていても意味がない! 今すぐ解約すべきか? それとも他に何かいい方法があるのだろうか?
4月から楽天ゴールドカードはどうなってしまうの?
楽天市場を中心に楽天銀行、楽天トラベル、楽天ひかり、楽天でんき、楽天モバイルなど、あらゆるサービスを提供する「楽天」。いずれのサービスでも、共通の楽天ポイントをもらったり使うことができるため「楽天経済圏」などと呼ばれている。とくに、楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)によって、もらえるポイントの倍率が最大16倍になるため、すべてのサービスを楽天に集約している人も多いことだろう。
楽天のSPUに関しては→こちらで確認してほしいが、その中心になるのが、年会費2,200円(税込)の「楽天ゴールドカード」である。楽天ゴールドカードにはさまざまな特典があるが、なかでも楽天市場で支払いをしたときにポイントが「+4倍」になるのが大きな魅力だ。ところが、2021年4月1日から実施されるサービス改定では楽天ゴールドカードで楽天市場で買い物をしても「+2倍」しか付かなくなり、無料のノーマルカードと同じになってしまう。そのため“もはや楽天ゴールドカードを所持する意味がない”とプチ炎上してしまったのである。
今回のルール改訂を受けて、楽天ゴールドカードを所持している人は「持ち続けるべきか?」「解約すべきか?」で悩んでいることだろう。
まず、このまま楽天ゴールドカードを所持していると、国内空港ラウンジが年2回無料で利用できるほか、2,000万円の海外旅行保険が利用付帯したり、ETCカードの年会費500円分が無料になるなどの特典が受けられるので、年会費2,200円を払ってもこれらに魅力を感じるならそのまま保持してもいいだろう。
また、新たに追加された特典に「お誕生月サービス」がある。これはお誕生月に楽天市場または楽天ブックスを利用することでポイントが+1倍になるというもの。つまり誕生月の買い物は+3倍となるのだ。だが上限は2,000ptなので、誕生月に20万円分の買い物をしてやっと2,000ptがバックされる。改定前はいつでも10万円の利用で2,000ptがもらえたことを考えると、解約を決断するのもやむを得ないだろう。
楽天ゴールドカードを保持する理由がポイントの「+4倍」だったという人は、やはり、楽天ゴールドカードは解約し、年会費無料のノーマル「楽天カード」に変更するのが賢明だろう。それでも「+2倍」は受けられる。ちなみに、楽天では2021年1月14日までに楽天ゴールドカードに入会した人は、年会費の返金・請求停止を受け付けている。解約の申し込みは2021年3月31日までなので、解約するなら急いだほうがよい。
逆にワンランク上の「楽天プレミアムカード」にアップグレードするという選択肢もある。年会費は1万1,000円(税込)かかるし、誰でも加入できるわけではないが、これまで通り楽天市場の支払いで「+4倍」が受けられるし、誕生月は+1倍となり上限も1万ptに拡大される。もちろん、国内空港ラウンジは無制限で利用可能。さらに世界1,300カ所の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス(通常429USドル(約6万円)」が無料でもらえるほか、海外旅行保険は5,000万円が自動付帯するので、年会費に見合ったサービスを受けることができるのだ。
いかがだろうか? 楽天ゴールドカードの目的が楽天市場での支払いで「+4倍」だけだった人にとっては、かなり厳しいルール改正だろう。今すぐ年会費無料のノーマル「楽天カード」に切り替えたほうが賢明だ。逆に、楽天経済圏にどっぷり浸かっている人なら、この際、高額な年会費を払っても「+4倍」の特典が維持できる楽天プレミアムカードにアップグレードするのアリ。実は、筆者の妻も楽天プレミアムカードを利用しているが、海外旅行保険が自動付帯するし、6万円もするプライオリティ・パスが無料でもらえるので、確実に年会費の元は取っていると思う。もちろん、今はコロナ禍で国内旅行さえ難しいが、海外旅行好きならSPUの倍率に関係なく、楽天プレミアムカードはおすすめできる。詳しくは→こちらで確認してほしい。
●楽天カード「SPU」(公式)は→こちら
●楽天ゴールドカード(公式)は→こちら
●楽天カード(公式)は→こちら
●楽天プレミアムカード(公式)は→こちら