安さがポイント? ChromebookがMacのシェアを抜く! 学校再開でさらに勢い加速か

調査会社・Strategy Analyticsの調査データによって、Chromebookのラップトップ販売シェアがMacを超えていたことがわかった。販売シェアだけでなく、出荷台数からもその人気ぶりが反映されていた。2019年の第4四半期は490万台だったが、2020年第4四半期には1140万台を出荷。133%の躍進と、その勢いは増すばかりである。その要因のひとつとして、“価格の安さ”がポイントとなっているようだ。
IT系ニュースサイト「GeekWire」によると、新型コロナウイルスのパンデミックが起こる前のChromebookをはじめとしたChrome OSは主にアメリカの教育現場で利用されていたという。しかしコロナ禍の外出規制が世界中で広がったことにより、アメリカ国内だけでなく日本でもChromebookの人気が上昇。教育現場やビジネスでのニーズからChromebookが優位な流れになってきているようだ。

Mac人気が続くと思われたOS市場

(Image:CC Photo Labs / Shutterstock.com)

2020年度のOS市場シェア1位はWindows、2位がChrome OS、3位がmacOS

 GeekWireの報道によると、2020年度第1四半期(1~3月)での市場シェアはWindowsのOSが87.5%と圧倒的なシェアを誇る中で、macOSは5.8%、Chrome OSも5.3%とmacOSがわずかに上回っていた。しかし第2四半期(4~6月)に入るとChrome OSは10.0%を記録しmacOSから2位の座を奪取。最終的に第4四半期では14.4%と第1四半期の3倍近くの市場シェアを獲得した。
 このChrome OSの急激な伸びはコロナ禍によるデジタルの普及も要因のひとつだが、会社のテレワークや学校のオンライン授業増加に伴い、Chrome OSを搭載した低コストのノートPCの需要の高まりからChrome OSがmacOSを上回る結果となったとみられる。会社や学校といった集団で端末を利用する場合は、低価格で大量購入をしたいと考える傾向にある。そこで高価なPCよりも、価格とスペックのバランスの取れたモデルとしてChrome OSが好評となったのかもしれない。

コロナ禍の時代の変化に合わせ、ICT教材を導入した教育環境整備に力を入れる

 そもそもChromebookとは、Googleが開発したChrome OSを搭載したノートパソコンだ。書類検索や動画視聴・編集などほとんどの作業をChrome上で行えるためデータ管理がしやすいのがメリットである。3~6万円台で販売されるモデルが多いため、ノートパソコン初心者にとっても気軽に手に取りやすい価格帯設定なのだ。個人用のみならず、学校や会社など複数の人が多目的に利用する際に適したOSと言えるだろう。
 さらに最近ではICTを活用した教育を学校が増えている傾向だ。文部科学省の掲げる「GIGAスクール構想」で児童生徒に1人1台のICT端末を持たせるオンライン授業の導入も進められている。自宅学習が続いていたが、徐々に対面授業再開しつつあるため、ICT活用が広がりを見せるとなれば、低コストのChromebookに目が向く人が増え続けていきそうだ。

参照元:Chromebookのシェア、いつのまにかMacを抜いていた【GIZMODO】

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