1円玉500枚が0円に!! 大量の小銭を銀行に預けると手数料を取られるの知ってた?

アナタは銀行に大量の小銭を持ち込むと手数料を取られるのをご存じだろうか? たとえば、1円玉だけ500枚を銀行の窓口で預金しようとすると、500円以上の手数料を取られて預金額が0円となってしまう場合があるのだ! そこで今回は、今、銀行における小銭の扱いがどうなっているか解説する。貯金箱で貯めた小銭をうかつに銀行に持ち込むと、とんでもないことになるかも!

大量の小銭を銀行に預けると手数料を取られる!

日本でも、ここ数年で一気にキャッシュレス決済が普及してきたが、今でも現金払い派だという人もいるだろう。もしかすると、毎日コンビニでもらったおつりを貯金箱に貯めていたりするかもしれないが、そんな人は要注意! 実は今、大量の小銭を銀行に持ち込むと、手数料を取られてしまうのをご存じだろうか? 2019年7月にりそな銀行、2019年12月に三井住友銀行、2020年4月には三菱UFJ銀行やみずほ銀行でも、大量の小銭を預けると手数料を取られるようなっているのだ。

この大量の硬貨を扱う「硬貨取扱手数料」は金融機関ごとで異なるが、みずほ銀行では100枚までは無料。500枚までは550円、1,000枚までは1,320円、1,001枚超は1,980円(以降500枚ごとに660円を加算)の手数料を取られるのである。硬貨取扱手数料では、1円玉でも500円玉でも1枚とカウントされるため、もし1円玉だけ500枚をみずほ銀行に預けようとすると、手数料が550円取られるため、預金額は0円となってしまうのだ。そんなバカな!

こちらが3大メガバンクの窓口での「硬貨取扱手数料」。三井住友銀行以外は100枚まで無料。それ以上の硬貨は手数料を取られることになっている。「硬貨取扱手数料」は地方銀行でも導入されているので調べてみよう

長引く不況、マイナス金利……、銀行の経営は年々厳しい状況に追い込まれている。少しでも収益を改善するために店舗の統廃合はもちろん、休眠口座は管理手数料を取ったり通帳発行の有料化なども実施している。この辺りの事情は→こちらで確認してほしいが、その一環として、硬貨取り扱いの有料化も銀行の収益改善策のひとつとして導入されているのだ。

だが、どうして銀行は硬貨の取り扱いに手数料を取るのだろうか? その理由は、硬貨を数えたり保管する場所、持ち運びにかかる費用がバカにならないから。しかし、個人商店のおつりや神社のお賽銭などは、この制度のせいでかなり面倒なことになっているらしい……。何かいい解決策はないのだろうか?

長引く不況で3大メガバンクの経営状況も厳しくなっている。普通預金金利は0.001%と史上最低のまま。今後はメガバンクだけでなくネット銀行なども活用しないと損する時代になっている

大量の小銭を預けるなら「ゆうちょ銀行」がいい!

いかがだろうか? 自分のお金を預けるのに手数料を取られるのは納得いかないだろうが、すでにメガバンクだけでなく地方銀行でも「硬貨取扱手数料」は導入されている。もちろん、硬貨が100枚以下なら手数料はかからないし、買い物の支払で少しずつ小銭を使っていけばいいが、もし、大量の小銭を貯めていて、一気に処分したいと思っている人は「ゆうちょ銀行」がオススメ。実は、ゆうちょ銀行なら、多少待たされる可能性はあるが、大量の小銭を預けても「硬貨取扱手数料」は取られないのである。ただし、相当な枚数の硬貨を持ち込む場合は、事前に連絡してからゆうちょ銀行に行ったほうがよいだろう。

2022年1月17日から、残念ながらゆうちょ銀行において、窓口で硬貨を預け入れる場合は手数料を取られることになった。詳しくは→こちらで確認してほしい。

(※2022/1/23 記事の一部を更新いたしました)

文=中川久/編集・ライター

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