月1GBまでなら電話がかけ放題で0円の楽天モバイル。でも、さすがに月1GBではWeb閲覧するのも厳しいだろう。もう少しデータ通信量が欲しいなら、IIJmioのデータ専用「eSIM」を利用してみてはいかがだろうか? 楽天モバイルの「nanoSIM」とIIJmioの「eSIM」で「DSDV(デュアルSIM)」運用すれば、なんと月額440円という驚くべき低価格で電話かけ放題スマホを運用できるのである!
そもそもIIJmioのデータ専用「eSIM」って何なの?
「楽天モバイル」は「Rakuten Link」という通話アプリを利用することで、無制限で無料通話することができる。もし、データ通信量を月1GBに抑えることができるなら、電話かけ放題のスマホをほぼタダで運用することも可能だ。もちろん、月1GB以下では満足にネット閲覧さえできないが、楽天モバイルは月3GBまでなら月額1,078円で運用できる。これでも十分安いと思うが、どうせならもっとデータ通信料を安くできないものか? そこで注目したいのが「IIJmio」のデータ専用「eSIM(イーシム)」である。
IIJmioは格安SIMの最大手で、通常の音声SIMでも月2GBで月額858円、月4GBは月額1,078円と激安だが、データ専用の「eSIM」なら、月2GBで月額440円、月4GBで月額660円、月8GBでも月額1,100円と驚くべき低価格で提供されている。そもそも「eSIM」とは物理SIM(nanoSIMなど)と違い、スマホ本体に内蔵されたチップに契約情報を書き込むSIMのこと。もちろん、eSIMに対応したスマホでないと利用できないが、なかにはnanoSIM+eSIMの「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」に対応するスマホもある。その場合は「楽天モバイル(電話かけ放題)」+「IIJmioのeSIMで月2GB」のデュアルSIM運用することで、なんと月額440円という激安スマホができあがるのだ!
ここまでの話はかなりややこしいと思うので、もう少し整理してみよう。まず、楽天モバイルはnanoSIMで契約し、データ通信量は1GB以下に抑える。そして「Rakuten Link」アプリによるかけ放題電話しか利用しなければ0円運用となる。一方、格安SIMの「IIJmio」はデータ専用eSIM(ドコモ回線)の2GBプランを契約する。この両方をeSIM+nanoSIMのDSDV(デュアルSIM)に対応するスマホ1台で運用すれば、ドコモ回線のデータ通信を月2GB使えて、電話かけ放題のスマホが月額たった440円で運用できるというわけだ。もし、月2GBでは足りないなら、4GBに変更しても月額660円で済む。
現在、eSIM+nanoSIMのDSDV(デュアルSIM)に対応するスマホは、iPhoneなら「XR」以降。AndroidスマホではOPPO A73、Google Pixel 4/4a/5、AQUOS sense4 liteなどがある。もちろん、楽天回線にも対応している必要があるし、IIJmioのeSIMを使うのが大前提なので、nanoSIM×2枚のDSDV対応スマホは使えない点には注意してほしい。
iPhone XR以降なら月額440円運用にチャレンジできる!
実は筆者は、新規で楽天モバイルとOPPO A73を申し込んだが、ほかにもガラケーとデータ専用のスマホを持っていたため、携帯電話3台持ちとなってしまった。そこで、楽天モバイルをeSIMに変更してデータ通信SIMとのDSDV運用することで、スマホを1台減らそうと考えたのである。その経緯は→こちらで詳しく解説しているが、それなら逆の方法もイケるはずと思ったしだいだ。ちょうど、楽天モバイルはiOS14.5にアップデートしたiPhone 6s以降が利用できるようになったばかりなので、格安の楽天モバイルを利用すやすい環境が整ってきた。もし、iPhone XR以降を持っているなら、ぜひ、楽天モバイル+IIJmioのeSIMのDSDV運用で月額440円のスマホにチャレンジしてみてほしい。