スマホ、アプリ、仕事上の業務システムなど、日常生活の中でパスワードを求められることは多い。そのため、忘れないように自分にとって身近な数字を選ぶなど、思い出しやすく打ちやすい組み合わせを「なんとなく」設定してしまってはいないだろうか。外出自粛でネットショップをする機会が増えたほか、感染予防の観点からキャッシュレス決済を取り入れる店舗が多くなった。そんな今だからこそ、パスワードの設定には慎重になりたいもの。
今回、漏えいが発覚したパスワードの中から日本人が使いがちなものトップ3をお伝えしよう。同じ設定になっていないか要チェック!
簡単なパスワードは、ハッキングも簡単
個人情報を守る重要なカギ、パスワード。最近では、設定の際にアルファベット、数字、記号、すべてを用いるよう求められることもあるが、まだ単純な組み合わせでも受け付けるサービスが少なくない。
2020年末、パスワード管理ツールを提供する「NordPass」が発表した、もっとも使われているパスワードのランキング結果は、1位が「123456」で使用者は 254万人。2位は「123456789」 で使用者は96万、3位「picture1」使用者は37万人、4位「password」で使用者は36万人だった。また、これらのパスワードのハッキングにかかる時間は、3位以外は「1秒以下」。これでは、もはやパスワードの機能ははたしていないといえる。
今回、紹介するランキングは、サイバー対策製品などを手がける「ソリトンシステムズ」が注意喚起のために発表したもの。2020年に漏えいが発覚したパスワードの中から日本人が使いがちなものの上位3つをお伝えしよう。
まず3位は「asdfghjk」だ。一見、複雑な組み合わせに見えなくもないが、これはキーボードの並びを左から順に打ったもの。キーボードを使う場合は、打ち間違いによるエラーも少ないだろうから便利だ。
2位は「password」で、これは前述の使われているパスワードでも4位にランクインしている。多くの設定が8桁ということも影響しているようだ。
残念ながら1位となったのは「123456」。この結果にネット上では「あきれて言葉もない」「まだ使っているやつがいるのか」といった驚きや「単純なパスワードはやめよう」とあらためて重要性を意識する声があがった。
そのほか、人気があり漏えいされやすい危険な設定は、8桁設定では「abcd1234」で、6桁設定では「abc123」だそう。自分自身の名前も見破られやすいのだとか。
とはいえ、ある程度の規則がないと忘れてしまう。ランキングを発表したソリトンシステムズによると、パスワードではなくパスフレーズにすることが有効だという。つまりは言葉ではなく文章。これを機会に、アルファベットの大文字と小文字だけではなく数字、記号を使って簡単な文章のパスフレーズをつくってみては。
参考元:日本人が使いがちな漏えいしやすい「パスワード」トップ3…第3位「asdfghjk」が危険な理由とは?【FNNプライムオンライン】