格安SIM「イオンモバイル」が10月1日より料金プランを一律220円値下げ!

2021年8月12日、イオンが提供する格安SIM「イオンモバイル」が、2021年10月1日より、現行プランを一律220円値下げすると発表した。また、同時に音声通話も従来の半額となる11円/30秒に値下げし、新たに月額1,650円で完全かけ放題オプション「イオンでんわフルかけ放題」も提供するという。果たして、イオンモバイルはどのくらいお得になったのだろうか? 

10月1日から現行プランを一律220円も値下げ!

(Image:aeonmobile.jp)

「イオン(AEON)」グループが提供する格安SIM「イオンモバイル」。格安SIMはネットで申し込むのが基本だが、イオンモバイルなら日本全国のイオン200店舗以上で申し込みができるのが特徴だ。

 そんなイオンモバイルが、2021年8月12日に音声プランとシェア音声プランの月額基本料金を、2021年10月1日より一律220円値下げすると発表した。同時に音声通話料も11円/30秒に値下げし、今後は完全かけ放題オプション「イオンでんわフルかけ放題」も月額1,650円で提供する予定だという。さらに、シェア音声プランの2枚目以降のSIMカードで音声通話を利用する際の月額利用料も220円に改定するなど、かなり思い切った内容である。そこで今回は、イオンモバイルが他社と比べてどのくらいお得になるのか検討してみよう。

こちらがイオンモバイルの10月1日からの新料金。0.5GBから50GBまで17種類のプランを細かく選択できるのが特徴。また、家族でシェアできるプランも一律値下げされる

電話料金も半額に! 11月には完全かけ放題も提供

 イオンモバイルでは、半額電話アプリ「イオンでんわ」から発信すれば通常の半額(11円/30秒)で通話できたが、2021年10月1日より通常の通話料金が見直され、国内音声通話料を22円/30秒から11円/30秒に値下げすることになった。これにより、「イオンでんわ」アプリではなくスマホ標準の通話アプリから発信しても11円/30秒が適用される。

 また、イオンでんわでは月額550円で1回5分かけ放題「イオンでんわ5分かけ放題」と、月額935円の1回10分かけ放題「イオンでんわ10分かけ放題」を提供しているが、2021年11月中旬からは、完全かけ放題の「イオンでんわフルかけ放題」を月額1,650円で提供する。普段からスマホで長時間電話している人なら、かなりお得になるだろう。

(Image:aeonmobile.jp)

10月1日からは「イオンでんわ」アプリを使わなくても、スマホ標準の通話アプリで通話しても半額の11円/30秒になる

(Image:aeonmobile.jp)

11月中旬からは、完全かけ放題オプション「イオンでんわフルかけ放題」が月額1,650円で提供される予定

 

決してイオンモバイルが最安値ではないが……

 一律220円も値下げを断行するイオンモバイルだが、他社プランと比較してみるとどのくらい安いのだろうか? まず、イオンモバイルの月20GBプランは月額2,178円だが、auの「povo」やソフトバンクの「LINEMO」は月額2,728円なので、イオンモバイルのほうが月550円ほど安くなる。ただし、LINEMOには月3GBで月額990円のミニプランもあるので、こちらは逆にイオンモバイルのほうが高くなる。LINEMOのミニプランについては→こちらで確認してほしい。

 次に、ほかの格安SIMプランと比較してみよう。「HISモバイル」は月1GBで月額590円、月3GBでは月額790円だ。月5GBではソニー「nuroモバイル」が月額990円、月6GBでは「OCNモバイルONE」が月額1,320円となっており、いずれもイオンモバイルのほうがやや割高となる。とはいえ、イオンモバイルは全国のイオンに実店舗を構えており、対面での申し込みやサポートが受けられるメリットがある。ネットが苦手な人にとって、この価格差は納得できる範囲ではないだろうか?

220円も値下げしたイオンモバイルだが、ほかの格安SIMはさらに安い。ただし、価格差はさほどないので、実店舗でのサポートを考えると気にならないかも……

イオンモバイルは全国200店舗以上の実店舗において、対面でのイオンモバイルの申し込みやサポートを受けられるメリットがある

家族がいるならシェアプランに注目!

 今回の値下げでは、シェア音声プランの基本料金も一律220円値下げされているが、同時に2枚目以降の音声通話SIM追加料金も月額440円から220円に値下げされている。シェアプランとは基本プランのデータ量を家族みんなでシェアする契約のことで、最大5回線まで利用できる。

 たとえば、家族4人全員でシェア音声プランの月12GBを利用した場合、基本料は月額2,288円。これに2枚目以降の通話機能付SIM利用料が1枚につき月額220円×3枚(660円)、4枚目以降追加利用料が月額220円かかるので、家族4人の合計は月額3,168円で済む。これは、1人当たり平均月3GBのデータ通信量を利用でき、一人当たり月額792円となる計算だ。もし、3GBプランを別々に家族4人分契約すると合計4,312円になるので、月1,144円も安くなるのである。

■シェア音声プラン月12GBを家族4人で利用した場合
【1】シェア音声プラン(月12GB):月額2,288円
【2】2枚目以降通話機能付SIM利用料:月額220円(×3枚)
【3】4枚目以降追加利用料:月額220円(×1枚)
→2,288円[1]+660円[2]+220円[3]=合計3,168円
※1人平均月3GBで月額792円

(Image:aeonmobile.jp)

家族で利用するならシェア音声プランがお得。月12GBの場合は家族4人で月額3,168円。1人平均月3GB利用できて1人当たりたった月額792円で済む計算だ

 いかがだろうか? 10月から値下げされるイオンモバイルは、ほかの格安SIMより高めだがその差はごくわずかだ。しかも、全国のイオンで対面による申し込みやサポートを受けられるメリットがある。また、家族でシェアプランを利用すればかなり安くなるので、もし、近所にイオンがある人ならイオンモバイルへの乗り換えを検討してみてもいいだろう。

●イオンモバイル(公式)は→こちら

※サムネイル画像(Image:IgorGolovniov / Shutterstock.com

文=すずきあきら/編集・ライター

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