通知のせいで“つるし上げ機能”になる可能性も?

Web会議中のハウリングは、進行が一時ストップしてしまいみんなに迷惑をかけてしまう
ではいったい何が“悪魔の機能”なのか。それは「これまで比較的あいまいだった、エコーの“犯人”がわかりやすくなってしまう」可能性だ。
グーグルが公開しているサンプル画面を見る限り、赤い点の通知は原因となったユーザー本人の画面にしか表示されなさそうだ。しかし通知が出ることで「原因は私じゃなさそう」というメンバーと「あ、自分が原因っぽい。すぐに直さなきゃ!」という反応に二分されることも考えられる。言ってしまえば、これまでは全員がゴソゴソしていたから目立たなかったものが、今後は「エコーが起きたあとにゴソゴソしている人こそが“犯人”」である確率が高いのだ。
上司とともにWeb会議を使っての大きな商談に臨んだ若手が、エコーを起こして商談を止めてしまったら…。そしてその話がまとまらずに終わったら…。想像するだけで背筋が寒くなってしまう。
下手にエコーを起こせない風潮になったとすれば、今後は今まで以上に「発言をしない人はミュート」にする文化が流行するかもしれない。ミュートこそ、これ以上ない「エコーが起きても私じゃありませんよ」のサインなのだから。
参照元:「Google Meet」、エコーの発生元に警告を表示へ【CNET Japan】
※サムネイル画像(Image:Ink Drop / Shutterstock.com)