NTTドコモは、ドコモユーザー限定で「d払い」の利用回数などでポイント還元率が最大3%になる「ステップボーナス」プログラムを、2021年9月1日~2022年3月31日まで実施すると発表した。PayPay stepでも最大1.5%しか還元されないが、いったいどうして、今d払いがこのようなキャンペーンを打ち出すことになったのだろうか? 今回はし烈なスマホ決済アプリの裏事情について解説しよう。
ドコモユーザーならd払いの利用で最大3%還元される!
2021年8月31日、 NTTドコモは「d払い」の月の利用回数に応じて、翌月のポイント還元率が最大3%になる「d払いステップボーナス」プログラムを、2021年9月1日~2022年3月31日の7カ月間実施すると発表した。対象となるのはドコモ回線に紐付いた「dアカウント」で「d払い」を利用するユーザーのみとなっている。
気になる「d払いステップボーナス」のプログラム内容だが、まず、d払い(コード決済)を加盟店で利用すると、回数に応じて翌月の還元率がアップするようになっている。現在、d払いの基本還元率は0.5%だが、月1~4回までの決済では+0.2%アップして計0.7%還元に。月5~14回で+0.3%、月15~29回で+0.5%、月30~49回で+0.7%、50回以上で+1%加算される。これに加え、ドコモ回線で「ギガホプラン」を契約している場合は+0.5%。d払いの支払い方法を公式クレカ「dカード」にすると+1%されるため、すべてを合算すると還元率は最大3%になるというわけだ。
なお、「d払いステップボーナス」の対象支払い額上限は5万円までとなっており、他社クレカやポイント、クーポンなどでの支払いは対象外となる点は注意しよう。
■「d払いステップボーナス」のポイント
【1】ドコモユーザー限定(ドコモ回線に紐づいたdアカウント)
【2】エントリーは不要
【3】月1回の利用でも還元率がアップ!
【4】利用回数や条件クリアで最大3%!(月上限数はd払い決済金額5万円×還元率=1,500pt)
■対象となる支払い方法
d払い(コード決済)/電話料金合算払い/dカード支払い/d払い残高払い
■対象外となる支払い方法
d払い(ネット)/予約注文/d払い(iD)/他社クレジットカード、ポイント・クーポン全額充当分
それにしても、d払いはどうしてこのタイミングで「d払いステップボーナス」キャンペーンを実施するのだろうか? これにはライバル「PayPay」とのし烈なシェア争いが関係していると思われる。スマホ決済アプリのシェア争いについては→こちらで確認してほしいが、PayPayはすでに4,100万人のユーザーを抱えてぶっちぎりのNo.1だが、2021年10月1日から加盟店の手数料を徴収することになっている。これに対しd払いは、新規加盟店の手数料を1年間無料にする「『d払い』をはじめる街のお店を応援! 手数料無料キャンペーン」で対抗した。もちろん、d払いユーザーの利用率を上げる必要もあるため、今回「d払いステップボーナス」キャンペーンを打ち出したというわけである。
このように、スマホ決済アプリのシェア争いが激化されることで、今後も一般ユーザーがお得なキャンペーンの恩恵を受けられることになるだろう。
●d払い「d払いステップボーナス」を提供開始」(公式)は→こちら
●PayPay「PayPay step」(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:service.smt.docomo.ne.jp)