20代会社員の転職したい理由ランキング、3位は会社の将来性、2位は仕事へのやりがい、1位は?

近年、終身雇用という文化は衰退し、転職をした人、転職を考えている人は多いと思う。転職の理由として、「新しいスキルを身につけたい」、「キャリアアップしたい」などをよく耳にするが、実際はどういった理由で転職しているのか。特に、働き盛りの20代の転職のきっかけは気になるだろう。

今回は、株式会社日本デザインが20代前半と後半とを分けて調査した「若手社員の転職意識」(複数回答可)について紹介しよう。

2位、3位は、会社の柔軟性や仕事内容、人間関係に対しての不安

ネガティブな理由の方が転職理由としては多いようだ

 第3位は、20代前半・後半ともに「会社の将来性に不安を感じる」という理由だった。回答者の中には、「時代に逆行している運営方法に理解ができない」といった声があり、時代の流れについていけない会社の将来性に対して不安に思った人もいるようだ。また、入社当時から昇給がないことや、下請けの仕事ばかりで親会社との共倒れを心配するなど、会社の将来を不安視している人がいると考えられる。

 第2位、20代前半・後半ともに「仕事にやりがいを感じられない」がランクイン。回答者の中には、「ボーナスの少なさと上司との人間関係」をきっかけに転職を決意した人がいるようだ。決してお金のためだけに仕事をしているわけではないと思うが、仕事の成果を正当に評価してもらえなければ、やりがいを感じられなくなるのもわかる。

人間は見えを張りたがる生きものだ(日本デザイン調べ)

 第1位の理由は「給料が少ない」で、なんと20代前半と後半ともに、トップ3すべてが同順位となった。20代前半では57.8%、20代後半でも57.7%とほぼ同数が理由に挙げており、切実な様子が伺える。

 回答者から、「友人の収入を聞いたときに自分が少ないと思った」という声が寄せられたが、相手と比較して自分が就職先選びに失敗していると感じた人がいるのかもしれない。給料が少ないと思う背景に、ついつい平均年収を調べて、同年代と比べてしまう人もいるだろう。

 回答数の多かった4位、5位も紹介しよう。第4位、20代前半「新しいスキルの習得」、24.4%、20代後半「新しいスキルの習得」25.3%。第5位、20代前半「人間関係のトラブル」、20.8%、20代後半「残業代が低い(ない)」20.4%。5位でようやく、意見が分かれた結果となった。20代前半のうちは、残業が少ない会社も多いと思うが、会社から信頼されはじめ抱える仕事量も増えてくる20代後半になると仕事量が増えて残業が増えるのだろう。それに対する支払いが少ないことに不満を持つのか。残業代の少なさは、1位「給料が少ない」にも直結していそうだ。

 20代では、現状の自分に満足しているかを考えつつ、会社の将来と照らし合わせた結果、転職を考える人が多いのかもしれない。

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