サポート対象外のPCに手動でWindows 11を入れるのは控えよう!

学校をはじめ多くのPCが入っている施設などは入れ替えもかなりの苦労となりそうだ
こうなってくると、今後段階的に動作要件が緩和されたとしても、現在使っているPCをそのままWindows 11に移行させることができるユーザーは一握りになる可能性はかなり現実味を帯びてくる。そうなると今度は、PCに詳しいユーザーがサポート対象外のPCに「自力でインストールしてしまおう」と考えることも予想される。
しかしアメリカのウェブメディア・The Vergeは、そうした“抜け穴”を使う行為に対し警鐘を鳴らしている。The Vergeの報じたところによれば「マイクロソフトが『サポート対象外のマシンに対してはセキュリティパッチもドライバの更新も一切配布しない』ことを検討している」という。これまでの事例から考えると、よほど深刻な脆弱性などが見つかった場合はその限りではなさそうだが、「どうせ大丈夫だろう」と楽観視して勝手に自力インストールを実施するにはあまりにもリスクが高すぎると言えそうだ。
近年はサイバー犯罪も高度化し、生半可なセキュリティ対策では完全な安全の確保が難しいなどの理由があるのかもしれない。しかしOSのアップデートごとに新たなPCを買い替える余裕のないユーザーも数多く存在するはずだ。そんなユーザーにすら、2025年10月と明言されているWindows 10のサポート終了までに購入を迫る姿勢は疑問符でしかない。今後、Windows 11とWindows 10がどちらも使えるうちに、Windows 11にアップグレードできない“Windows 10難民”に対する救済策を打ち出してくれることに期待したい。
参照元:自分で勝手にWindows 11をインストールすると…安全に使い続けなくなるらしい【GIZMODO】
※サムネイル画像(Image:A9 STUDIO / Shutterstock.com)