Web会議で画面に映る自分の姿が気になる「Zoom異形症」ってなに?

Web会議をしているとき、スクリーンに映し出された自分の顔を見て「あれ、こんな顔だったっけ?」と感じたことはないだろうか。オンラインでのやりとりにも慣れてきたいま、通常の会議と同様にWeb会議を行えるようになった人も多いはず。しかし、対面での会議とビデオ会議では、決定的な違いがある。それは、「自分で自分の顔が見えているか否か」だ。

Web会議システムの普及によって増加するZoom異形症って?

「自分がどう見られているかが気になって集中できない」といった声も

通常の会議の場合、会議中に発言したり話を聞いたりする自分の顔を見る機会はほとんどないだろう。発言している人に目を向け、発言内容に集中する。それが会議に参加する際の本来の姿勢である。

しかし、Web会議システムの場合は、自分のカメラをオフにしていない限り画面上のどこかしらに自分の顔が映し出されている。他の人が発言しているときは小窓に小さく映っているだけでも、自分が発言する時は、画面いっぱいに自分の顔が映し出される。日常生活で自分が喋っている姿を目にすることが少ないこともあり、不思議な感覚を覚える人も多いのではないだろうか。

そうするうちに、自分自身に抱いていたイメージが崩れ、やがて自分の姿が醜く劣っていると思い込む「身体醜形障害(BDO、醜形恐怖症)」になってしまう……これを「Zoom異形症」と呼ぶそうだ。アメリカの皮膚科医のシャディ・クーロシュ氏によって名付けられたという。

実物より悪く見えるのは“気のせい”ではない?

Web会議は、自分の目線より下にカメラが来ることがほとんど。ということは……

画面に映し出される自分の顔に違和感を抱くのは、決して「自分の顔を過大評価している」とか「考えすぎ」といった理由ではない。パソコンでWeb会議をする場合、カメラが自分の目線より下にくるため自然とカメラを見下ろすかたちになる。実はこの見下ろす映り方が実物より悪く見えてしまう原因なのだという。

また、スマートフォンなどに搭載されたフロントカメラは、魚眼レンズのように映像が歪む傾向があり、鼻が大きくなり目が小さく映る。つまり、Web会議システムに映る自分の姿は、実物より悪く映ってしまうものなのだ。

先述の皮膚科医・クローシュ氏は、Zoom異形症と闘う最良の方法は「自覚すること」「自分だけではないと知ってもらうこと」であると伝えている。ビデオ会議をはじめ、コロナ禍で起こった様々な環境の変化を冷静に見つめ、自分の身に起きた変化を自覚することが大切なのだろう。

Web会議システムを利用する際には、「画面に映し出される姿より実物の方が美しい」と思っているくらいがちょうどいいのかもしれない。もしどうしても気になるという人は、Web会議で使える“ちょっと良く映るテクニック”を参考にして、少しでも自分が感じる負い目を減らしてみるのもアリなのかもしれない。

参照元:ヴィデオ会議で映る自分の見た目が気になる「Zoom異形症」が増加している【WIRED

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