povoユーザーは「povo2.0」への乗り換えちょっと待った、面倒な割にデメリットが大きかった!

auの格安料金プラン「povo(ポヴォ)」は、2021年9月29日より、基本料0円で自由にデータ通信量やかけ放題を自分でトッピング(追加)できる新プラン「povo2.0」をスタートした。上手く活用すれば0円での維持も可能とあって注目されているが、すでに「povo1.0」を契約しているユーザーから見れば、必ずしもよい面ばかりではないようだ。そこで今回は、「povo2.0」の運用面でのデメリットを解説しよう。

そもそも「povo2.0」ってどんな料金プランなの?

(Image: povo.jp)

auの「povo(ポヴォ)1.0」は、月20GBで月額2,728円という格安プランだ。データ量やかけ放題は自分でトッピング(追加)する方式となっている。しかし、ライバルの「LINEMO」が月3GBプランを提供したため、急遽、2021年9月29日からは、基本料0円で好きなデータ量を自分で追加する新プラン「povo2.0」をスタートしたのである。

povo2.0のデータトッピングは、1GB/7日間で390円、3GB/30日間で990円、20GB/30日間で2,700円、60GB/90日間で6,490円、150GB/180日間で1万2,980円が用意されている。それ以外のトッピングの詳細については→こちらで確認してほしい。

このpovo2.0では、新たに3GB/30日間で990円というプランが追加された。また、90日間(3カ月)で60GBが6,490円で提供されるため、1カ月平均20GB/2,163円となるほか、180日間(6カ月)で150GBは1万2,980円になるため、1カ月平均25GB/2,163円となり、従来のpovo1.0よりもお得になる計算だ。

povo2.0は月〇GBというプランではなく、基本料0円に上記のデータトッピングを組み合わせる方式。上手く活用すれば月0円で運用することも可能だが……

povo2.0を基本料0円のまま長期運用するのは無理!

一見、お得になったように見えるpovo2.0だが、注意したい部分がある。まず気になるのが「本当に基本料0円で運用できるのか?」ということだ。

実は、povo2.0には「180日間以上有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となることがある」というルールが定められている。そのため、半年に1回は何かしらのトッピングを追加しなければならないのだ。したがって、長期間運用する場合は、たとえば330円の「データ使い放題(24時間)」などを半年に1回は追加する必要が出てくる。もちろん、電話やSMSも有料なので、事実上0円での長期運用は無理だと思ったほうがよい。

(Image: povo.jp)

基本料0円で数カ月間運用することは可能だが、半年以上運用するには、何かしらのトッピングを追加しないとダメ。もちろん、通話料やSMS料金も別途かかる

トッピングが月単位ではないのが面倒くさい!

povo2.0のトッピングが“月単位”でないのも意外と面倒だ。日本の暦では31日や29日の月もあるため、30日間契約のトッピングは31日の月で最後の1日分が足りなくなる。かと言って「24時間(1日)」トッピングを330円で追加するのは割高だ。となると、月単位の契約でないpovo2.0は、31日の月に継続して追加すると、毎月、更新日がズレてしまうことになる。つまり、月末になるといつ高速データ通信が使えなくなるのかを気にしないといけないわけで、これはかなりストレスになるだろう。

もちろん、月20GBの利用を前提にすれば60GB/90日間や150GB/180日間をトッピングすれば、このようなストレスを少しは緩和することができるが、30日契約しかない月3GBを目的にpovo2.0を契約する人は要注意である。

30日契約のトッピングは、31日の月には1日分足りなくなり、毎月いつ追加すればいいか気にしながらの運用となる。これはストレスが溜まりそうだ……

月10GBや1GB/500円のトッピングがないのがダメ!

スマホのデータ量を月3GB程度、あるいは月20GB程度使う人ならpovo2.0でも問題ないが、月3GBでは足りないが月20GBでは多すぎるという人もいるはずだ。この場合は、20GB/30日間、60GB/90日間、150GB/180日間を選ぶしかないため、どうしてもデータ量が余ってしまい割高になってしまう。できれば5GB~10GBのトッピングも用意してほしいところ。

また、povo1.0では1GB/500円(有効期限31日間)というトッピングがあったが、povo2.0では廃止されている。もし、1GBで500円のトッピングがあれば、3GB/30日間をトッピングしても、必要なときだけ1GBを追加できるので、長期間運用すると平均で割安になるだけに残念である。

(Image:povo.au.com)

5~10GB程度のトッピングがないことや、povo1.0にはあった1GB/500円のトッピングが、povo2.0では廃止されているのもイタい……

いかがだろうか? 基本料0円で自由にトッピングできて料金もお得と思われたpovo2.0だが、よく調べてみると、長期間0円運用することは事実上できず、運用面でもかなり面倒くさいことがお分かりいただけただろう。もし、すでにpovo1.0を契約しているユーザーは、povo2.0の内容をじっくり確かめてみよう。すでにpovo1.0の新規申し込みは終了されているので、慌ててpovo2.0に乗り換えないほうがいいかもしれない……。

●povo2.0(公式)は→こちら
●povo1.0(公式)は→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

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