2022年3月18日に発売された「iPhone SE(第3世代)」。5万円台から買えるエントリーモデルだが、iPhone 13と同じA15 Bionicチップを搭載しているうえに、高速通信の「5G」にも対応しているので、買い替えたいと思っている人も多いだろう。だが、大手キャリアでiPhone SE(第3世代)を購入するとき、4Gプラン契約のままではダメな場合があることをご存じだろうか? そこで今回は、大手キャリアでiPhone SE(第3世代)を購入するときのプラン契約とSIMカード変更等の対応について紹介しよう。
大手キャリアでiPhone SE(第3世代)を購入するときは5Gプラン契約が必須?!
2022年3月18日、待望の「iPhone SE(第3世代)」が発売された。
iPhone SE(第3世代)は、5万円台から買えるエントリーモデルだが、iPhone 13と同じA15 Bionicチップを搭載しているうえに、高速通信の「5G」にも対応しているので、人気が高いのも頷ける。
しかし、大手キャリアで5G回線が利用できるiPhone SE(第3世代)を購入するとき、4G対応プランのままだとダメな場合があるのをご存じだろうか?
そこで今回は、大手キャリアでiPhone SE(第3世代)を購入するとき、プラン契約とSIMカード交換等の対応がどうなっているかまとめて紹介しよう。
ドコモでは4Gプラン契約のまま5Gスマホの購入はできない
まず、ドコモの公式サイトには「4G契約のまま、5G対応スマホの購入はできない」と明記されている。つまり、4G契約の人がドコモで5G対応iPhone SE(第3世代)を購入する場合は、必ず5G対応料金プランに変更しなければならないのだ。
とはいえ、ドコモの4G対応段階制料金プランの「ギガライト」と5G対応「5Gギガライト」は、月額料金がまったく同じなので、そのまま乗り換えればOK。
また、月60GBの「ギガホ プレミア」と5G無制限プランの「5Gギガホ プレミア」との差額はたった110円なので、さほど気にする必要はないだろう。
ちなみに、iPhone SE(第3世代)のSIMフリー版を購入した場合、4G契約か5G契約かに関係なく、SIMカードを入れ替えるだけで利用できるが、ドコモの動作保証対象外になる。
なお、月20GBまで月額2.970円で利用できるドコモの新プラン「ahamo」も追加料金なしで5G通信が利用できる。
■ドコモの5G対応プラン
【5Gギガホ プレミア】
データ量:無制限プラン
月額:7,315円(3GB以下は1,650円割引)
【5Gギガライト】
データ量:4段階制プラン(最大7GBまで)
1GB以下:月額3,465円
3GB以下:月額4,565円
5GB以下:月額5,665円
7GBまで:月額6,765円
【ahamo】
データ量:最大20GBまで
月額2,970円
●ドコモ「5Gのご契約とご利用機種に関するご注意事項」(公式)→こちら
auは4Gから5Gプランへの変更が必須! ただし料金は同額
auでも「4G LTEプラン契約者が5Gスマホを購入した場合、5G契約への変更が必要」としている。
そのため、auの4G LTEプラン契約者が「iPhone SE(第3世代)」を買った場合は、5G対応プランへの契約変更が必須となる。これはSIMフリーモデルを購入した場合でも同じだ。
とはいえ、auでも4G対応プランと5G対応プランはまったく同じ月額料金なので問題はないが、契約手続きには注意が必要だ。
店頭で契約変更の手続きを行う場合はSIMカードの交換が必要になるが、お客さまセンターに電話して手続きを行うとSIMカードを交換する必要はない。
ただし、iPhone 7やSE(第一世代)以前の機種や、au VoLTE非対応のAndroidスマホ利用者はSIMカードの交換手続きが必要となる点は注意しよう。
ちなみに、基本料0円で利用できるauの新プラン「povo2.0」でも追加料金なしで5G通信が利用できる。
■auの5G対応プラン
【使い放題 MAX 5G】
データ量:無制限プラン
月額:7,238円月(3GB以下は1,650円割引)
【ピタットプラン 5G】
データ量:3段階制プラン(最大7GBまで)
1GB以下:月額3,278円
4GB以下:月額4,928円
7GBまで:月額6,578円
※2年契約N適用時
【povo2.0】
データ量:最大20GBまで
基本料金:0円
※180日間以上有料トッピングの購入等がない場合は利用停・契約解除されることがある
なお、auのサブキャリア「UQ mobile」では、4G契約でもiPhone SE(第3世代)が利用できるし、SIMフリー版を購入した場合でも4G契約か5G契約かに関係なくSIMカードを入れ替えるだけで利用可能となっている。
●au「よくあるご質問」(公式)→こちら
●UQ mobile「料金プラン・サービス」(公式)→こちら
ソフトバンクは契約変更が必須になるが、4Gと5Gは共通の料金プラン!
ソフトバンクでは「5Gサービスは5G対応機種のみ」で利用できるとされている。そのため、4G契約のiPhoneユーザーが「iPhone SE(第3世代)」を買って使うためには、5G対応プランへの契約変更が必須となる。
とはいえ、ソフトバンクの料金プランは4Gと5Gで共通のものになっているので、月額料金に違いはない。また、基本的にSIMカードの交換も不要である。
ただし、ソフトバンクでAndroidスマホを使っていた人がiPhone SE(第3世代)に乗り換えるときは「機種変更」扱いとなり、5G対応プランを契約していても、SIMカードの変更が必要になるほか、SIMフリー版の場合も同じような手続きが必要になる。
ちなみに、ソフトバンクの新プラン「LINEMO」でも追加料金なしで5G通信が利用できる。
■ソフトバンクの5G対応プラン(4Gと共通)
【メリハリ無制限】
データ量:無制限プラン
月額:7,238円(月3GB以下は1,650円割引)
【ミニフィットプラン+】
データ量:3段階制プラン(最大3GBまで)
1GB以下:3,278円
2GB以下:4,378円
3GBまで:5,478円
※Softbank 光・Air加入なしの場合
【スマホデビュープラン】
データ量:3GBまで
月額:2,178円
※MNP・機種変更で1年間は月額990円+データ量5G増量※1年おトク割+小容量割適用時
【LINEMO】
データ量:最大3GB/20GBまで
月額990円(ミニプラン・月3GB)
月額2,728円(スマホプラン・月20GB)
なお、ソフトバンクのサブキャリア「Y!mobile」は、プラン変更は必要なく、4G契約でもSIMカードを入れ替えればiPhone SE(第3世代)をそのまま利用できるが、やはりAndroidスマホを使っていた人がiPhone SE(第3世代)に乗り換えるときは、SIMカードの変更が必要になる。
●ソフトバンク「料金プラン」(公式)→こちら
●Y!mobile「料金」(公式)→こちら
楽天モバイルはワンプランで変更手続きは不要!
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」の1種類のみ。4Gでも5Gでも契約に違いはないので、iPhone SE(第3世代)を使うのに契約変更やSIMカードの変更などは一切必要ない。
SIMカードのサイズが同じであれば、iPhone SE(第3世代)に楽天モバイルのSIMカードを入れるだけで、すぐに利用できる。もちろん、これはSIMフリー版でも同じだ。
なお、楽天モバイルではiPhone SE(第3世代)の購入がお得になるキャンペーンを実施中だ。
詳しくはこちらを参考にしてほしい。
●楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI(料金プラン)」(公式)→こちら
まとめ
いかがだろうか? iPhone SE(第3世代)は高速通信5Gに対応するため、プラン契約やSIMカードに注意が必要になる。
とはいえ、楽天モバイル、UQ mobile、Y!mobileでは4GプランのままでOKだし、ドコモ、au、ソフトバンクでも、5G対応プランと4G対応プランはほとんど同じ料金なので安心してほしい。
ただし、プラン変更やSIMカードの交換には手数料がかかることがあるので、多少の出費は覚悟しておいたほうがよいだろう。