Twitter時代の2020年、Twitter Japan公式アカウントが「現在も過去にも行ったこともありません」と否定したシャドウバン。しかし、イーロン・マスク氏が買収後、シャドウバンは公に認められ、いまはシャドウバンの存在が当然となっています。
「突然ポストが伸びなくなった」「投稿がバズらなくなった」という場合、シャドウバンが原因の可能性があります。
この記事ではシャドウバンされているかどうかのチェック方法と、解除のコツについて解説します。
X(旧Twitter)のシャドウバンとは | ポストへの反応が急減したら要注意
シャドウバンは機能自体には影響がないものの、他のアカウントが自分のアカウントを検索しにくくなったり、見つけにくくなります。
X(旧Twitter)でシャドウバンの対象となると以下のような事象が起こります。
・ポストの閲覧数が急減する(他のユーザーに自分のポストが届かない)
・リプライ(返信)など反応数が減る
・自分のリプライ(返信)が相手に届かない
シャドウバンの対象になりやすいポストの特徴は?
シャドウバンは規約違反、同一ハッシュタグの乱用などによって起こりやすいと言われています。
シャドウバンって「解除」できるの?
2023年12月現在、公式にシャドウバンされているかどうか分かる機能は出ておらず、基準も公表されていないため、正確な解除方法は分かっていません。そのため、確実に「解除できる」とは断言できない状況。
しかし、シャドウバンの原因と推測されるものを取り除けば、解除は決して難しくはないでしょう。
なお、2022年12月、イーロン・マスク氏は自身のポストで、シャドウバンに対する異議申し立て機能を実装すると発表しましたが、いまだ実現にはいたっていません。
まずはX(旧Twitter)の他アカウントで”from:ユーザー名”で検索してみよう
自分のアカウントがシャドウバンになっているか確かめるもっとも簡単な方法は、「from:ユーザー名」で検索すること。
以下でシャドウバンを確認できるツールを紹介していますが、この方法がもっとも手軽かつ正確にシャドウバンされているかどうかを判定することが可能です。
シャドウバンのチェック(確認/テスト)が可能なツール
シャドウバンのチェックができるツールをご紹介します。
ShadowBird – Twitter ShadowBan Check
ShadowBird – Twitter ShadowBan Checkはユーザー名を入力し、項目ごとのシャドウバンをチェックできるツールです。
ShadowBird – Twitter ShadowBan Checkにアクセスします。
Twitter Shadowban Test
Twitter Shadowban Testも、項目ごとにアカウントがシャドウバンの対象になっているかどうか確認できるツールです。
Twitter Shadowban Testにアクセスします。
シャドウバンの対策と解除方法
では実際にシャドウバンの対策と解除方法をご紹介します。
疑わしいポストを削除する
シャドウバンの原因となりえるのは、センシティブな投稿や攻撃的な投稿など。こうした投稿はAI判定によってアカウントの評価が下がり、シャドウバンの原因となってしまいます。こうした投稿は削除するのがおすすめ。
プロフィールを書き直す
プロフィールにもセンシティブな内容や攻撃的な内容が書いてある場合、書き直すのがおすすめです。
攻撃的なポストのリポスト&いいねを避ける
自分が投稿していなくても、攻撃的なポストをリポストしたり「いいね」しただけで、AIから危険なアカウントだと判定されてしまう場合があります。
攻撃的なポスト、センシティブなポストなどには反応せず、閲覧だけに留めておくことをおすすめします。
興味・関心のあるジャンルを外す
「興味・関心」のジャンルをすべて外すことも効果的なシャドウバンの解除方法のひとつだと言われています。
解除方法は以下の通り。なお、Android版公式X(旧Twitter)アプリからはこの設定を行えないので、ブラウザ版から操作しましょう。
Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)の対象になった場合
「Search Suggestion Ban」や「Search Ban」など軽めのシャドウバンは、24時間~48時間で解除されることが多いです。この場合はポストや「いいね」などいっさいのアクティビティを中断し、数日ほど何もしなければ解消されるでしょう。
シャドウバンの予防法は「ポストの信頼性」を高めること
シャドウバンにならないためには、これまでご紹介した原因を避けることが一番。健全かつ信頼性のあるポストのみ投稿することが大切です。
外部リンク付きの投稿は避ける
イーロン・マスクによる買収後、X(旧Twitter)は「Promotion of alternative social platforms policy」という、他の大手SNSリンクの投稿やアカウントの宣伝を禁止する規約を発表。批判が相次いだためかすぐに削除されましたが、現在もInstagramやFacebookの競合SNSなどのリンクがついたポストはあまりいい投稿だと判断されない可能性もあります。
シャドウバンを避けるためには、できるだけ外部リンクのついたポストは避けるのがベター。
電話番号は登録しよう
X(旧Twitter)では登録した電話番号を削除することが可能です。しかし、電話番号を登録しておいた方がアカウントの信頼性を高めることができます。
電話番号の設定方法は以下の通り。
フォロー・フォロー解除の繰り返しもNG
短期間にフォローとフォロー解除の繰り返しを行うとスパム判定される場合があります。疑われる行為はやめるようにしましょう。
著しく大量の「いいね」「ポスト」はしない
同じく、短期間での大量のポストや「いいね」もスパムと判定されることがあります。
同じハッシュタグの乱用や同じポストの繰り返しの投稿はしない
先述した通り、ハッシュタグの乱用や同じ内容のポストの大量投稿もシャドウバンの原因のひとつです。
【補足】X(旧Twitter)のシャドウバンの種類
Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)
Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)は、X(旧Twitter)内での検索表示の優先順位が引き下げられるものです。ポストがセンシティブなコンテンツと見なされることで、X(旧Twitter)のセンシティブ設定を解除していないユーザーにはポストやアカウントが「話題」などの欄で表示されづらくなります。
Search Ban(サーチバン)
Search Ban(サーチバン)はアカウントやポストが、X(旧Twitter)内での検索時に検索結果に表示されなくなり、他ユーザーに非常に発見されづらくなります。ハッシュタグをつけてポストした場合にも同様であり、比較的重めのシャドウバンです。
Reply Deboosting(リプライデブースティング)
Reply Deboosting(リプライデブースティング)は厳密には「アカウント単位」ではなく「返信単位」で行われるシャドウバンです。そのユーザーをフォローしていない人には、当該の返信が「さらに返信を表示する」の中に格納され、やや発見されづらくなります。
Ghost Ban(ゴーストバン)
Reply Deboosting(リプライデブースティング)よりも、一段階重いシャドウバンです。自分と返信を送った相手にしかポストが表示されなくなり、第三者には完全に返信が表示されなくなります。
まとめ
X(旧Twitter)の定めるルールに反するセンシティブな内容や攻撃的な内容のポストやリプライ、いいねなどを行った場合、アカウントがシャドウバンの対象となる可能性があります。軽めのシャドウバンであれば、多くの場合は24時間~48時間程度で解除されますので、該当のポストは削除し数日程度はアカウントを休ませて様子を見ましょう。
また、記事内で紹介したスパムと判定されるような行動も日頃から避けるようにしましょう。
※サムネイル画像(Image:Anna Markina / Shutterstock.com)