近年のスマートフォンは、大型化・ハイスペック化が進み新品価格はどんどん価格が上がっており、今後は世界情勢や円安などの影響を受けて、さらなる値上がりすらあり得る状況だ。そのようなご時世もあってか、現在中古スマホ市場が活気づいている。SIMフリーの中古スマホを買い、キャリアの新プランなどで利用料金を抑え、格安で快適なスマホ生活も容易に叶うようになってきた。
今回は2022年5月の中古スマホの販売数を紹介しながら、今後の展望などについて考えてみたい。
安定のiPhoneランキングだかiOS 16リリース発表での影響は?
2022年6月7日、株式会社Belongは、同社が運営する中古スマートフォン販売「にこスマ」における2022年5月の「中古スマホ/機種別販売数ランキング」を発表した。前月と変わらずiPhoneの人気は高く、上位を独占した。販売数ランキング3位となったのは、「iPhone 6s(32GB)」だ。2015年の発売から7年ほどたっているにもかかわらずiPhone 6sシリーズは根強い人気で、今回も3位と5位(16GB)にランクインしている。
そして、第2位「iPhone 7(32GB)」、第1位「iPhone 8(64GB)」は前月ランキングと変わらず。不動のトップ2の安定した人気が証明された。しかし、2位・iPhone 7は、2022年秋リリースといわれる「iOS 16」のアップデート対応機種ではないことが判明。今後、ランキング上位から陥落する可能性もあるだろう。しかし指紋認証「Touch ID」機能の愛用者は多く、中古市場でTouch ID搭載モデルの需要はいまだに高い。そのあたりのバランスがどうなるかがポイントとなりそうだ。
そして、前月に引き続き1位に輝いたiPhone 8はiOS 16のアップデート対応機種。今後も安泰の人気が続くことになりそうだ。また「iPhone SE(第3世代)」の発売の影響とiOS 16非対応の発表受けて、「iPhone SE(第1世代)」の市場は「iPhone SE(第2世代)」に取って代わることになるかもしれない。
そして今回は、トップ10にAndroidスマホが3機種入った。そのうち、2つはシャープの「AQUOS」シリーズ。6位の「AQUOS R3」は2019年春夏モデルで、当時はハイエンドモデルとしてスペックも価格も高かった。そのスペックの高さから、まだまだ現役で使えるレベル。それが15,000円台で購入できるとあれば、ランクインするのもうなずける。また「AQUOS sense3」は2019年秋冬モデル「MIL規格」という耐久基準を満たした壊れにくいスマホとして評判が高い。
一方で「Xperia XZ2 Compact(64GB)」など、先月のランキングでランクインしたAndroidスマホはすべて圏外だった。微妙なランキングの入れ替わりはあるが、安定したiPhoneとは違い、月ごとに順位が入れ替わるAndroidスマホ。Androidスマホは値段もランキングも動きが激しいので、一期一会で欲しい機種が市場に出回っているときに買うことができれば、お得な買い物ができたという満足感は高そうだ。
ますます注目されるスマホの中古市場。最近は「中古スマホを購入する」ことがスタンダードな選択肢の一つになりつつある。機種変更を検討する人は、こまめにチェックすることをオススメしたい。
出典元:2022年 5月中古スマホ販売数ランキング【にこスマ】
※サムネイル画像(Image:Anna Hoychuk / Shutterstock.com)