現在、大手銀行の金利は0.001%と史上最低水準です。これは、100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)しかないことを意味します。そんななか、あおぞら銀行BANK支店では、普通預金金利が0.2%とヤバいほどの高金利です。何か裏があったりデメリットはないのでしょうか? そこで今回は、あおぞら銀行BANK支店のメリットとデメリットについて徹底検証してみます。
あおぞら銀行BANK支店が最強のネット銀行と言われる理由は?
アナタは給与やボーナスを大手銀行に預けっぱなしにしていませんか? 現在、大手銀行の普通預金金利は0.001%しかありません。これは、100万円を預けても1年後にもらえる利息はたったの10円(税引き後は約8円)しかないことを意味しています。
しかし、基本的に実店舗を持たないネット銀行では、大手銀行の100~200倍もの高金利を実現しているところもあります。そのようなネット銀行のなかでも、とくに注目したいのが「あおぞら銀行BANK支店」です。
あおぞら銀行BANK支店では、なんと普通預金で0.2%という驚くべき高金利を提供しています。この低金利時代にヤバいくらいの高金利ですが、なかには“そのような高金利を提供するには何か裏があるのでは?”と深読みする人もいるかもしれません。
そこで今回は、あおぞら銀行BANK支店のメリットだけでなく何かデメリットがないのか、じっくり探ってみたいと思います。
●あおぞら銀行BANK支店は→こちら
【メリット1】普通預金が0.2%はヤバいほどの高金利!
そもそも、あおぞら銀行は関東を中心に全国20カ所の店舗を構える一般的な銀行ですが、「BANK支店」は実店舗を持たないネット専用の銀行サービスとなっています。
あおぞら銀行BANK支店はネット銀行なので、当然のことながら口座の開設から資金管理などは、わざわざ店舗に行かなくてもすべてスマホで操作できるのが特徴です。
現在、普通預金金利を0.1%で提供するネット銀行はいくつかありますが、証券会社の口座開設、給与受け取り口座に指定といった条件をクリアしないといけないのが面倒です。
ところが、あおぞら銀行BANKの普通預金金利0.2%には何の条件もなく、ただ、口座を開設してお金を預けるだけでいいのです。
普通預金ならいつでも入出金できますし、元本割れするリスクはありません。リスクのある金融商品には手を出したくない人にとっては、かなりハードルが低いのではないでしょうか?
もちろん、あおぞら銀行BANK支店も、日本の預金保険制度の対象なので、万一のことがあっても日本円の定期預金や普通預金および金利は1,000万円まで保護されるので安心ですね。
【メリット2】定期預金も1年で0.21%、5年で0.25%!
あおぞら銀行BANK支店の普通預金金利0.2%は十分魅力的ですが、現在はさらにお得な定期預金「BANK The 定期」も用意されています。
「BANK The 定期」は6カ月で0.2%、1年で0.21%、2年で0.22%、3年で0.23%、5年ではなんと0.25%の高金利を提供しています。
■BANK The 定期
期間 | 金利(年) |
6カ月 | 0.20% |
1年 | 0.21% |
2年 | 0.22% |
3年 | 0.23% |
5年 | 0.25% |
※最低預入額は50万円から
しかも、最低預入金額は50万円からとなっており、ハードルがかなり低いのもうれしいポイントでしょう。これなら、将来の教育費や老後の資金などであっても預けられ、確実に増やせますね。
【メリット3】ゆうちょ銀行ATMがいつでも何回でも無料!
あおぞら銀行BANK支店のメリットは金利だけではありません。
実店舗を持たないネット銀行の多くは提携ATMを利用できるようになっていますが、なかには、条件をクリアしてランクを上げないとATM手数料が無料にならないところもあります。
しかし、あおぞら銀行BANK支店は日本全国にある「ゆうちょ銀行ATM」と提携しており、入金・出金・残高照会が何度でも無料で利用できます。これはかなりうれしいサービスでしょう。
また、所定の条件をクリアすれば他行宛振込手数料も最大で月3回まで無料になります。
【デメリット1】他行宛振込手数料を無料にする条件は厳しい
普通預金金利が0.2%という驚異的な高金利を提供しているあおぞら銀行BANK支店ですが、何かデメリットはないのでしょうか?
まず、あおぞら銀行BANK支店では他行宛振込手数料が月3回まで無料になりますが、それをクリアする条件は意外と厳しいものです。
他行宛振込手数料を無料にするには、(1)合計残高が500万円以上、(2)Visaデビットの利用が1回以上、(3)投資信託残高がある、といった条件をクリアしないといけません。
さすがに毎月残高500万円以上を維持するのは難しいですし、投資信託を始めるのにも勇気がいりますよね。
つまり、誰でもクリアできるのはキャッシュカード付帯の「Visaデビット利用1回」なので、多くの人は実質月1回しか無料で振り込めません。しかも、この条件で他行宛振込手数料が無料になるのは、翌々月1カ月間だけです。
たとえば、住信SBIネット銀行では条件なしの「ランク1」で月1回、スマート認証NEOを登録すれば「ランク2」となり、月5回も他行宛振込手数料が無料になります。
さらに、スマート認証NEO登録に加え総預金残高が300万円以上あれば「ランク3」になり、なんと月10回も無料になるのです。他行宛の銀行振込が多い人は住信SBIネット銀行の利用を検討したほうがいいでしょう。
■あおぞら銀行BANK支店で他行宛振込手数料を無料にする条件
【1】合計残高が500万円以上
【2】Visaデビットの利用が1回以上
【3】投資信託残高があること
※各条件をひとつクリアするごとに月1回無料となり、条件3つクリアで翌々月に3回まで無料となる
【デメリット2】セブン銀行ATMの出金には手数料がかかる!
あおぞら銀行BANK支店では、ゆうちょ銀行ATMでの入出金手数料がいつでも何回でも無料になりますが、セブン銀行ATMには注意が必要です。
セブン銀行ATMでも入金は何度でも無料になるのですが、出金に関しては平日8時~18時は110円、それ以外は220円の手数料がかかってしまいます。
ほかにも、イーネットATMやローソン銀行ATMも利用可能ですが、所定の手数料がかかります。もし、間違ってATM手数料を取られると、せっかくの利子が無駄になってしまうので注意しましょう。
また、あおぞら銀行BANK支店の普通預金金利0.2%は固定金利ではなく“変動金利”となっています。今後、金利が下がってしまう可能性もゼロではありませんので注意しましょう。
最後に、あおぞら銀行BANK支店はネット銀行になるため通帳がありません。残高照会や利用明細確認もすべてスマホ上で行うことになります。
もちろん、これはほかのネット銀行も同じですし、現在は大手銀行でも新規口座を作成すると通帳を作るには手数料を取られますので、これはあおぞら銀行BANK支店だけのデメリットではありません。
まとめ
いかがでしょうか? あおぞら銀行BANK支店最大の魅力は、何と言っても普通預金0.2%の高金利です。最近は定期預金金利も高いので、大手銀行にお金を預けているのがバカバカしくなるほどでしょう。
今回は、何とかあおぞら銀行BANK支店のデメリットを探してみましたが、結局は他行宛振込手数料やセブン銀行ATMでの出金手数料がかかるくらいしか見つけられませんでした。
また、Visaデビットカードのキャッシュバックは最大1%なので、下手にPayPayを利用するよりもお得です。
このように、あおぞら銀行BANK支店にほとんどデリットはなく、安心して利用できるネット銀行だと言えるでしょう。
※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)
監修日:2023年1月20日