ソフトバンクが新たなガラケー向け「ケータイ4GBプラン」を投入したわけ − どんなメリットや特典がある?

ソフトバンクは2022年11月16日から新たなガラケー向け「ケータイ4GBプラン」を投入しました。料金は月額2,266円ですが最初の1年間は月額1,078円で利用できます。ほかにも3Gサービス利用者は事務手数料が無料になったり、スマホに無料で機種変更できるなど、特典がてんこ盛りです。でも、なぜこのタイミングでソフトバンクがこのようなプランやサービスを投入したのでしょうか? 今回はその理由を考察したいと思います。

ガラケー向け4Gプランが通話し放題付きで月額1,958円!(1年間)

ソフトバンクは、2022年11月16日から新たに「ケータイ4GBプラン」の提供を開始しました。料金は月額2,266円ですが、最初の1年間は月額1,078円で利用できます。

「ケータイ4GBプラン」はデータ通信量4GBのガラケー向けプランで、契約できるのは5歳~22歳のユーザーが新規契約するか、ガラケー(フィーチャーフォン)ユーザーが、新しいフィーチャーフォンに機種変更、またはMNPで乗り換えた場合となっています。

●ソフトバンク「ケータイ4GBプラン」は→こちら

ガラケー向け4Gプランが通話し放題付きで月額1,958円!(1年間)

ケータイ4GBプランは、ガラケー向けのデータ通信量4GBのプラン。月額2,266円だが1年間は1,078円で利用可能。通話料は従量制で22円/30秒が別にかかる(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

このケータイ4GBプランの通話料金は従量制で、基本料金とは別に22円/30秒がかかりますが、1回5分以内の国内通話が無料になる月額880円の「準定額オプション+」か、月額1,980円で24時間完全無料となる「定額オプション+」を追加できます。

ただし、ソフトバンクではケータイ4GBプランに加入した60歳以上を対象に「60歳以上通話おトク割」も実施します。これは、月額1,980円の「音声定額オプション+」を月額1,100円割引して、永年月額880円で利用できるというものです。

60歳以上の人がケータイ4GBプランに加入すると、月額1,980円で24時間通話し放題の「音声定額オプション+」が永年月額880円

60歳以上の人がケータイ4GBプランに加入すると、月額1,980円で24時間通話し放題の「音声定額オプション+」が永年月額880円で利用できるようになる。ちなみに、この割引きは「スマホデビュープラン+」加入時も適用される(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

■ケータイ4Gプラン(60歳以上)

【データ通信量】4GB
【音声通話】22円/30秒
【月額料金】2,266円→1,078円(1年間)
【音声定額オプション+】月額1,980円→880円(永年)

・ケータイ4GBプラン+音声定額オプション+=1,958円
※14カ月以降は3,146円

つまり、60歳以上の人がケータイ4GBプランと音声定額オプション+に加入すると、データ容量4GBのネット接続と24時間通話し放題が、1年間月額1,958円で利用可能になるのです(14カ月目以降は月額3,146円)。これはお得ですね。

それにしても、なぜこのタイミングでソフトバンクがガラケー向け4Gプランを投入したのでしょうか? その理由はこのあとじっくり解説します。

2022年11月14日、ソフトバンクは3Gサービスを2024年1月31日で終了すると発表しました。もともと、2024年1月下旬に3Gを終了するとしていましたが、今回、具体的な日付を正式確定させた格好になります。

ガラケーで利用されていた3Gサービスは、すでにauでは終了されており、ドコモも2026年3月末にサービスを終了する予定になっています。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

つまり、今回ソフトバンクがガラケー向けのケータイ4GBプランを打ち出したのは、3Gサービス終了日の発表に合わせた、3Gガラケーユーザーの救済策だと考えられるのです。

●ソフトバンク「3Gサービスを2024年1月31日に終了」は→こちら

ソフトバンク「3Gサービスを2024年1月31日に終了」

ソフトバンクの3Gサービスは2024年1月31日に終了されることが正式に発表された。これに合わせてさまざまな3Gガラケーユーザーの救済策が打ち出されている(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

ソフトバンクでは3Gサービス終了に伴い、3Gガラケーを使用しているユーザー向けに、2022年11月16日よりソフトバンク直営店、またはソフトバンクオンラインショップにおいて「シンプルスマホ6」や「かんたん携帯11」などの対象機種へ無料で変更することができるようにします。

2つ折りタイプの4G対応フィーチャーフォンか、5G対応スマホに無料で乗り換えられるのは、なかなかうれしいサービスですね。

●ソフトバンク「3G買い替えキャンペーン」は→こちら

ソフトバンク「3G買い替えキャンペーン」

3Gガラケーを利用している人は、シンプルスマホ6やかんたん携帯11などの対象機種に限り、無料で機種変更することができる(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

●ソフトバンク「かんたん携帯11」は→こちら

ソフトバンク「かんたん携帯11」

こちらは折り畳み式のシャープ製フィーチャーフォン「かんたん携帯11」。価格は3万8,880円だが3Gガラケーユーザーなら無料で機種変更できる(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

●ソフトバンク「シンプルスマホ6」は→こちら

ソフトバンク「シンプルスマホ6」

こちらは高速回線5Gにも対応するシャープ製の5.7インチスマホ。防水・防塵にも対応しており価格は5万4,720円だが、3Gガラケーユーザーには無料で提供される(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

ガラケーユーザー向けに「スマホデビュープラン+」も11月16日から提供開始!

ソフトバンクでは2022年11月16日より3Gガラケーユーザー向けに「スマホデビュープラン+」も提供されています。

スマホデビュープラン+は、データ通信量4GBの「ライト」と、データ通信量20GBの「ベーシック」の2つのプランがあります。

まず、「ライト」のほうは、先ほど紹介したケータイ4GBプランとほぼ同じ内容で、データ通信量4GB+通話料は22円/30秒。月額料金は2,266円ですが、1年間は1,078円で利用できるというもの。

次に「ベーシック」のほうはデータ通信量20GB+通話料は22円/30秒。月額料金は3,916円ですが、1年間は2,728円で利用できます。

●ソフトバンク「スマホデビュープラン+(プラス)」は→こちら

ソフトバンク「スマホデビュープラン+(プラス)」

こちらも11月16日から提供される「スマホデビュープラン+(プラス)」。4GBの「ライト」と20GBの「ベーシック」の2つのプランが用意されており、いずれも1年間は月1,188円ほど安く利用できる(画像はソフトバンク公式サイトの画像を筆者が加工して転載)

また、ソフトバンクでは対象の3Gケータイ向けの料金プランに加入している人が、4Gや5G向けの料金プランに加入したうえで、VoLTE対応機種へ変更する場合の契約事務手数料3,300円が無料になる「【3G】事務手数料0円特典」も用意しています。

事務手数料の3,300円が無料になれば、3Gガラケーから4G、5Gサービスへの乗り換えもお得にできますね。

●ソフトバンク「【3G】事務手数料0円特典」は→こちら

ソフトバンク「【3G】事務手数料0円特典」

【3G】事務手数料0円特典では、3G向け料金プランに加入中の人が、対象料金プランに加入して、指定機種に機種変更した場合の事務手数料3,300円が無料になる(画像はソフトバンク公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? ソフトバンクが3Gサービスを2024年1月31日に正式に終了することに合わせて、「ケータイ4GBプラン」や「スマホデビュープラン+(プラス)」が提供されています。

事務手数料3,300円が無料になったり、指定のスマホやフィーチャーホンが無料で提供されるほか、60歳以上の場合は24時間通話し放題プランが月額880円で利用できるなど、さまざまな特典が用意されています。

もし、ソフトバンクの3Gガラケー(スマホ)を利用している人なら、これらの特典を利用してお得に4G対応フィーチャーフォンや5G対応スマホに乗り換えてみてはいかがでしょうか。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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