お年玉にも変化、もらう側の約3割はキャッシュレス決済を希望?【インテージ調べ】

子どもの頃、クリスマスが終わると、次なるビッグイベント・お正月に心を躍らせた。厳密にいうと、お正月にもらえるお年玉にワクワクが止まらなかった。「昨年よりはちょっと多くもらえるだろう」という、根拠のかけらもない期待を抱きながら祖父母や親戚の家に遊びに行ったものだ。きっとみんなも同じような経験があるのではないだろうか。
お年玉と聞いて多くの人が思い浮かべるのが、かわいらしいポチ袋に入れられたものだろう。しかし、そのようなお年玉の形が今後変わっていくのでは…?と思われる調査結果が公開された。一緒にその調査結果を覗いていこう。

お年玉を渡す側は現金での手渡しがほとんど

株式会社インテージは2022年11月25日~28日、全国の18~79歳の男女2,517人を対象に「お年玉」に関する調査を実施した。近年急速に浸透しているキャッシュレス化が、お年玉にどのような影響を及ぼしているのか、その点に着目しながら調査結果を見てみよう。

現金での手渡しが約9割、キャッシュレス決済は1%にも満たず(「株式会社インテージ」調べ)

まずは、お年玉を渡す方法を問うた結果から。渡す相手が自分の子ども、孫、親戚の子どものいずれの場合も、「現金(手渡し)」が約9割という結果になった。現金での手渡し以外の方法としては、「振り込み」や「現金書留」が多く、「スマホのキャッシュレス決済」と解答した人は1%にも満たない。

キャッシュレス化が進んだ今でも、お年玉は現金で手渡すという人が圧倒的に多いのは、どういった理由からなのだろうか。

(「株式会社インテージ」調べ)

最も多く挙がった理由は「現金の方がありがたみが伝わる」「現金の方が実感がわく」でどちらも40%を超えた。この意見には多くの人が納得いくのではないだろうか。渡す金額が同じでも、振り込みやキャッシュレス決済よりも現金で渡す方が、渡したという実感がわく。渡すというプロセスを体感することで、渡した感をしっかり得られるのではないかということだ。

もらう側の中には、キャッシュレスを希望する人も

では逆に、お年玉をもらう側である若者たちはどう思っているのだろうか。20歳以下の人にお年玉をキャッシュレス決済でもらいたいかどうかと、その理由について問うた調査結果を見ていこう。

キャッシュレス決済でお年玉をもらいたいという意見も(「株式会社インテージ」調べ)

「お年玉をスマホのキャッシュレス決済でもらいたいですか?」という質問に対し、28.6%の人が「はい」と回答した。「普段キャッシュレス決済を使っているので便利」が主な理由のようで、お年玉を渡す側ともらう側で、キャッシュレス決済を利用したお年玉の受け渡しに対する考え方の違いが見られた。

(「株式会社インテージ」調べ)

また、お年玉をキャッシュレス決済でもらいたくないと回答した人の理由としては、「ありがたみが感じられない」が49.9%。やはり、直接手渡しでもらうというプロセスがないと、もらったという実感があまりわかないのかもしれない。

キャッシュレス決済が普及する中、お年玉の形はどのように変化していくのだろう。現金で手渡しされることの「ありがたみ」がこれまでと変わらず重視されるのか、キャッシュレス決済でもらいたい派がどんどん増え、お年玉においてもキャッシュレス化が進むのか。みんなの考えも聞いてみたいところだ。

出典元:【株式会社インテージ

※サムネイル画像(Image:New Africa / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

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