月10GB以下で選ぶ「格安SIM」ランキング【2023年1月最新版】

ドコモの「ahamo(アハモ)」は月20GB+月5分無料通話付で月額2,970円と格安です。しかし、スマホでデータ通信を月20GBも使わない人には、逆に割り高になってしまいますよね。そこでオススメしたいのが「格安SIM」です。実は、月10GB以下であれば格安SIMのほうがかなり安く利用できるのです。そこで今回は、月10GB以下でお得な格安SIMがどれなのかじっくり解説しましょう。

月10GB以下なら格安SIMのほうが断然安い!

大手キャリアからahamoやpovo(ポヴォ)、LINEMO(ラインモ)といった格安プランが登場して、スマホの料金はずいぶんと安くなりました。

しかし、それでも月20GBのプランは月額3,000円程度はしますので、もし、データ通信を毎月20GBも使わない人であれば割高になってしまいますよね。そのような人にオススメしたいのが月10GB以下の「格安SIM」です。

格安SIM(MVNO)とは大手キャリアから通信回線を借りて、独自のプランを展開する通信事業者のことで、大手キャリアより安いプランを提供しています。

そこで今回は、月10GB以下でお得な格安SIMがどれなのか紹介しましょう。これで、きっと今よりグッとスマホの料金が安くなりますよ!

格安SIM料金プラン比較(音声プラン・月10GB以下)

メーカー IIJmio NUROモバイル OCN モバイル ONE
データ容量 ギガプラン バリュープラス 音声対応SIMカード
回線 ドコモ/au ドコモ/au/ソフトバンク ドコモ
1GB     770円
2GB 850円    
3GB   792円(VS) 990円
4GB 990円    
5GB   990円(VM)  
6GB     1,320円
7GB      
8GB 1,500円    
9GB      
10GB 1,800円(15GBまで) 1,485円(VL) 1,760円
データ追加 1GB/220円 1GB/550円 1GB/550円
かけ放題 通話定額5分+ 5分かけ放題 10分かけ放題
500円 490円 935円
メーカー 日本通信 イオンモバイル HISモバイル LinksMate
データ容量 合理的シンプル290プラン さいてきプラン 自由自在290プラン 音声通話+SMS+データ通信
回線 ドコモ ドコモ/au ドコモ ドコモ
1GB 290円 853円 550円 737円
2GB 510円 968円   770円
3GB 730円 1,078円 770円 902円
4GB 950円 1,188円   1,078円
5GB 1,170円 1,298円   1,210円
6GB 1,390円 1,408円   1,342円
7GB 1,610円 1,518円 990円 1,463円
8GB 1,830円 1,628円   1,606円
9GB 2,050円 1,738円   1,705円
10GB 2,270円 1,848円 2,190円(20GBまで) 1,870円
データ追加 1GB/220円 1GB/528円 1GB/200円 1GB/550円
かけ放題 月70分無料 5分かけ放題 5分かけ放題 10分かけ放題
700円 550円 500円 935円

※「IIJmio」は「IIJmioひかりのセット割」で月額660円引きが適用可能
※「OCN モバイル ONE」は「OCN光モバイル割」で月額220円引きが適用可能
※「合理的シンプル290プラン」は100GBまで1GB単位で増量できる
※「NUROモバイル」は3カ月ごとに「VM(5GB)プラン」で3GB、「VL(10GB)プラン」で6GB付与される
※「HISモバイル」は月100MB以下は月額290円になる
※「LinksMate」は月額550円でゲーム・コンテンツ・SNSのカウントフリーオプションが利用可能

こちらが、編集部独自調査による格安SIMの月10GB以下のプラン比較表。日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月1GBで290円という驚きの低価格を実現。また、月10GBでもソニー「NUROモバイル」なら月額1,485円と圧倒的な安さを誇る(表は編集部独自調査で作成)

月1GBなら月額290円! 月4GB以下なら日本通信「合理的シンプル290プラン」が圧倒的に安い

スマホでほとんどWebサイトを閲覧せず、主に電話やメールしか使わないという人には、日本通信の「合理的シンプル290プラン」の月1GBプランがオススメです。

日本通信は格安SIMの草分け的な存在で、2022年1月に発表した「合理的シンプル290プラン」は、月1GBが月額290円で利用可能です。

1GBを超えると、自動的に1GBにつき220円でデータ通信量が加算され、最大で100GBまで増量できる従量制プランとなっています(上限は自分で設定可能)。

●日本通信「合理的シンプル290プラン」は→こちら

もし、毎月4GB以下しかデータ通信量を使わないのであれば、「合理的シンプル290プラン」がもっとも安く利用できます。詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

日本通信「合理的シンプル290」(Image:nihontsushin.com)

「合理的シンプル290プラン」は月1GBまでなら月額290円という驚きの安さ。月70分までの通話定額「70分無料通話オプション」が月額700円で追加できるのも、なかなか使い勝手がいい(画像は日本通信公式サイトより転載)

月7GBプランなら月額1,000円以下の「HISモバイル」がオススメ!

旅行会社H.I.Sと日本通信が立ち上げた「HISモバイル」は、日本通信のプランをベースにして、独自に「自由自在290プラン」を展開しています。

「自由自在290プラン」は月1GB〜50GBまで5段階のプランがありますが、月100MB未満の月は290円で済むのが特徴となっています。ガラケーからスマホに乗り換えて、電話しか使わないという人にオススメですね。

また、月1GBプランは月額550円、月3GBプランは月額770円と日本通信に次ぐ安さに設定されていますが、とくに注目したいのは月7GBプランです。

日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月7GBになると月額1,610円になります。他社も軒並み月額1,500円前後するのに対し、HISモバイルはなんと月額990円! 1,000円を切る激安価格を実現しています。

「月10GBまではいらないけど、5GBでは足りない!」という人にはピッタリでしょう。

●HISモバイル(公式)は→こちら

HISモバイル(Image:his-mobile.com)

HISモバイルの月7GBで月額990円という料金は、他社と比較しても飛び抜けて安い!(画像はHISモバイル公式サイトより転載)

月10GBならソニーの「NUROモバイル」が安い、さらにお得なサービスも!

月1〜4GBではデータ通信量が足りないという人にオススメしたいのが、ソニーネットワークコミュニケーションズの「NUROモバイル」です。

「バリュープラス」の月3GB(VS)プランは月額792円、月5GB(VM)プランは月額990円、月10GB(VL)プランは月額1,485円となっています。

NUROモバイルの料金はそのままでも十分安い水準なのですが、実はさらにお得なサービスが用意されています。それが「Gigaプラス」です。

「Gigaプラス」とはデータ通信量が3カ月ごとに自動的に加算されるサービスのこと。5GB(VM)プランの場合は3GB、10GB(VL)プランでは6GBがプレゼントされます。しかも、余ったデータ通信量は翌々月まで繰り越せるようになっています。

つまり、5GB(VM)プランでは年間12GBが追加されるので実質平均月6GBに。10GB(VL)プランでは年間24GBが追加されるので、実質平均月12GBプランになるのです。

なお、NUROモバイルの月5GB(VM)プランの場合は同じ料金でHISモバイルの7GBプランが利用できるので、最安値とは言えませんが、月10GBプランではNUROモバイルが最安値となります。

●NUROモバイル「バリュープラス」は→こちら

NUROモバイル「バリュープラス」1(Image:mobile.nuro.jp)

自ら「ぶっとび価格!」と表記しているとおり、「バリュープラス」の月5GBと月10GBプランは「Gigaプラス」を加味しなくてもトップクラスの安さだ(画像はNUROモバイル公式サイトより転載)

NUROモバイル「バリュープラス」2(Image:mobile.nuro.jp)

「Gigaプラス」では、3カ月ごとにVM(5GB)プランは3GB、VL(10GB)プランは6GBがプレゼントされるので、実質的なデータ通信量はもっと増える仕組みだ(画像はNUROモバイル公式サイトより転載)

格安SIMは確かに安いのですが“安かろう悪かろう”では意味がありません。何となく格安SIMの回線速度や繋がりやすさに不安があるという人には「OCN モバイル ONE」がオススメです。

実は、OCN モバイル ONEはNTTグループの格安SIMなので、回線速度や安定感は他社より上だと言われています。

また、OCN モバイル ONEでは「OCN光モバイル割」で月額220円引きが適用可能なので、それを加味すると月額料金にさほと割高感はありません。

ちなみに、格安SIMに加入するのと同時にスマホを購入する人も多いと思いますが、OCN モバイル ONEなら最新のAndroidスマホが大幅割引で買えるほか、中古のiPhoneが1円で買える場合もありますよ。

●OCN モバイル ONE(公式)は→こちら

OCN モバイル ONE(Image:service.ocn.jp)

OCN モバイル ONEの公式サイトでは、ドコモ回線の通信品質の良さやスマホとのセット購入で高い評価を受けていることをアピールしている(画像はOCN モバイル ONE公式サイトより転載)

格安SIM最大手の「IIJmio(アイアイジェイミオ)」はシェアNo.1で、顧客満足度でも2年連続1位を獲得するなど、サービスや回線品質の良さで定評があります。

IIJmioの月額料金は決して最安値ではありませんが、「IIJmioひかりのセット割」を適用すると月額660円も割引されるため、この場合はかなり安くなります。

●IIJmio(公式)は→こちら

また、早くから物理SIMを使わなくてよい「eSIM」にも対応しており、常に最先端のサービスを受けられるのもIIJmioの魅力となっています。

もちろん、IIJmioではスマホの販売も行っており、他社からの乗り換えで最新のAndroidスマホや中古のiPhone(未使用品)なども格安で購入できます。

IIJmio(Image:iijmio.jp)

格安SIMのシェアNo.1のIIJmioは、2年連続顧客満足度1位に輝くなど、最大手らしくサービスが充実していることでも評価されている(画像はIIJmio公式サイトより転載)

ゲームやSNSのデータ通信量がカウントされない「LinksMate」にも注目!

「LinksMate(リンクスメイト)」は、月額料金が特別安いわけではありませんが、ゲーム、コンテンツ、SNSの通信量がカウントされない「カウントフリーオプション」が利用できるのが大きな特徴です。

スマホでゲームや動画、SNSを楽しむ人は多いと思いますが、データ通信量を大量に消費しているのは、実はこれらのコンテンツを楽しんでいるときです。

LinksMateなら月額550円のカウントフリーオプションに加入することで、特定のゲームや動画、SNS利用時のデータ通信量がカウントされないため、結果的にデータ通信量を大幅に節約できるというわけです。

LinksMate公式サイトによると、月10GBのコンテンツの通信料が1GB(90%以上)に削減されるそうです。月額550円でカウントフリーオプションに加入することで、データ通信量を1/10にできるため、データ通信プランを今より安いものに変更できるのです。

もし、スマホでゲームや動画、SNSを毎日長時間楽しんでいる人なら、LinksMateへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?

●LinksMate(公式)は→こちら

LinksMate(Image:linksmate.jp)

スマホでデータ通信量を大量に消費するのは、ゲームや動画、SNSが大半だ。そのため、月額550円のカウントフリーオプションに加入することで、データ通信量を大幅に節約できる(画像はLinksMate公式サイトより転載)

対面での申し込みやサポートを受けたい人は「イオンモバイル」がオススメ!

格安SIMでも一部で実店舗を構えている場合もありますが、ネットで申し込むのが基本となります。

もちろん、何かトラブルがあったときもネットでの対応となりますので、そこが格安SIMに踏み出せない理由になっている人も多いことでしょう。そのような人には「イオンモバイル」がオススメです。

イオンモバイルの月額料金は決して安くありませんが、何と言っても全国200店舗以上のイオンに実店舗を構えており、対面での申し込みやサポートが受けられます。

これはネットが苦手な人にとってはかなり安心できる要素なので、最安値でなくてもイオンモバイルに乗り換える価値は十分あるでしょう。

●イオンモバイル(公式)は→こちら

イオンモバイル

イオンモバイルは全国200店舗以上の実店舗において、対面でのイオンモバイルの申し込みやサポートを受けられるメリットがある(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 月20GBで月額3,000円程度のahamo、povo2.0、LINEMOも捨てがたいところですが、月20GBも使わないのなら、やはり月10GB以下の格安SIMにも注目すべきでしょう。

なかでも、日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月1GBで290円という驚異的な安さです。月4GBまでなら確実にスマホの料金が安くなります。

月5GB以上となるとソニー「NUROモバイル」が安くなります。バリュープラスは月5GBで月額990円、月10GBで月額1,485円と圧倒的な低価格を実現しています。ただし、月7GBに関しては「HISモバイル」が最安値となります。

格安SIMに質を求めるなら、回線品質やサービスに定評のあるIIJmioやOCN モバイル ONEがオススメです。しかも、この2社は光回線に加入することで月220〜660円の割り引きが受けられるため、月額料金はさらに安くなります。

また、スマホでゲームやSNSを毎日利用している人なら、ゲームや動画、SNSが有料オプションでカウントフリーになる「LinksMate」がオススメ! 実質的なスマホの利用料がグッと安くなる可能性があります。

なお、格安SIMはネットで申し込むのが基本ですが、店頭でのサポートを受けたいということなら、イオンモバイルをオススメします。月額料金は他社より少しだけ割高ですが、いつでも近所のイオンで相談できるのは安心でしょう。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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