「小学校の高学年の何%がスマホを持っているか」こう聞かれたら、みなさんはどれくらいの割合と答えるだろう。モバイル社会研究所が調査したところ、小学5年生の半数がスマホを所有していることがわかった。中学2年生にいたっては8割以上にのぼる。さらに、OS別で見てみると中学生の6割以上がiPhoneを所有しており、男子より女子の方が高い傾向がみられた。
スマホ所有率 小5で半数以上、中2ではなんと8割以上!
「今の小学生や中学生のどれくらいの割合がスマホを持っているか」と聞かれたら、みなさんはどれくらいと答えるだろうか。2022年11月にモバイル社会研究所が小学生と中学生とその親を対象に500件の回答を調査したところ、小学5年生の半数がスマホを所有していることがわかった。
中学2年生になると、8割以上にものぼる。中学生ともなると、半数以上が持っているのではと思った人が多いのではないだろうか。友人同士で当たり前のようにSNSでやり取りをしている中学生の生活は想像しやすい。キッズケータイの所有率は低学年で1、2割ほどで小学1年生の時点から、すでにスマホの所有率の方が上回っている。
筆者はこの事実に驚いた。サイトへのアクセスなどは制限した状態で持たせているご家庭が多いとは思うが、あのまだまだ、小さい手でスマホを操るような子どもたち、一昔前とは比べものにならないITの英才教育だと思う。
iPhoneの所有率は小学生で45% 中学生では6割超にものぼる
そして、さらに驚いたのが、OS別の所有率の調査結果だ。小学生では45%、中学生では6割超の子どもたちがiPhoneを使っているというのだ。年々値上がりしているiPhoneを小中学生の多くの子どもが使用しているのは、日本だけなのではないだろうか。
2023年2月アウンコンサルティング株式会社調査での、国別でのAndroidとiPhoneの所有率を見てみると、日本のiPhone(iOS)シェアは世界1位の67.11%だ。2位がデンマークが65.66%、3位がノルウェーが63.28%、4位がカナダが58.79%、5位がスウェーデンが57.73%、6位がスイスが57.57%と、その後ゆるやかに減少していっている。10位のイギリスのAndroidの所有率が47.39%とほぼ同等となり、12位の香港からAndroidの所有率の方が高くなっている。
こうして見ると、日本のiPhone所有率がかなり高めであることがわかる。日本の中学生のiPhoneの所有率は、海外の大人のそれよりも上回っているという事実。「子どものうちからいいものに触れさせたい」という親の考えなのか、「みんなが持っているから」ということなのか、理由はわからないが、世界の中でも奇異な状態であることは間違いなさそうだ。
出典元*【モバイル社会研究所】