身分を証明する書類である「本人確認書類」として、これまで「健康保険証」を提示していた人はご注意いただきたい。ドコモに続き、「au」「UQ mobile」も5月中旬から、新規契約時などの本人確認書類において「健康保険証の取扱いを終了」するという。今回は「KDDIの本人確認書類と健康保険証の今後」についてお伝えしよう。
au・UQモバイルも「健康保険証」での本人確認を5月中旬で終了へ
KDDIと沖縄セルラーは4月21日、携帯電話の新規契約時などの「本人確認書類」として「健康保険証(健康保険被保険者証)等」の取扱いを、5月中旬で終了することを発表した。対象となるのは「後期高齢者医療被保険者証」「遠隔地用健康保険被保険者証」「国民健康保険被保険者証」「介護保険被保険者証」「学生用被保険者証(国民健康保険)」など全28種類である。
終了の理由としては、「契約者本人の意図せぬ不正な契約締結や不正利用などの発生、健康保険証や本人確認書類として利用できるマイナンバーカードの普及状況などを踏まえ」判断した、としている。すでに「NTTドコモ」も健康保険証の本人確認資料としての取り扱いを、5月中に終了すると発表していた。なおKDDIのオンライン専用ブランド「povo 2.0」では、以前から健康保険証を本人確認資料として取り扱っていない。
「マイナンバーカード 普及」と「不正契約増加」が理由
これまでは補助書類が別途必要なものの、健康保険証でも契約することはできた。しかし、5月中旬からは、auとUQ mobileにおける新規契約や各種手続き時の本人確認には、マイナンバーカードや運転免許証、運転経歴証明書が必要となる。
なお、パスポート(日本国旅券)、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳のほか、補助書類との併用で、住基カードや在留カード(+外国発行パスポート)などは、引き続き利用できるという。
健康保険証をめぐっては、政府は2024年秋をめどに現在の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に一本化する方針だ。総務省によれば、4月23日時点のマイナンバーカードの申請受付数は9,649万枚で、人口の76.6%が申請を行っている。健康保険証としての利用登録は4月9日時点で5,708万件、交付枚数に対する登録数は66.9%である。5月中旬以降の携帯各社の手続き時には、本人確認資料にお気をつけいただきたい。
引用元:【KDDI】
引用元:【UQコミュニケーションズ】
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