楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」開始で、筆者が本気で乗り換える気になったワケ

楽天モバイルが23年6月から開始した「Rakuten最強プラン」。料金体系は従来と同じですが、注目したいのはauのパートナー回線の利用制限が撤廃され、いきなり人口カバー率が99.9%になること! 月1GBまで0円プランの廃止で、いったん楽天モバイルから離脱した筆者ですが、実は本気で楽天モバイルへの復帰を考えています。そこで今回は、なぜ筆者が楽天モバイルに乗り換える気になったのか、そのワケをじっくりと解説しましょう。

そもそも楽天モバイルは月額3,278円で無制限なのでお得!

2020年4月から本格的なサービスを開始した「楽天モバイル」。当初は月1GBまで0円のプランを打ち出し、加入者を一気に500万人以上にまで増やしましたが、22年5月にこれを廃止した影響もあり、その後の加入者数は伸び悩んでいるようです。

●楽天モバイル(公式)は→こちら

実は筆者も、楽天モバイルに加入していましたが、月1GBまで0円プランの廃止によっていったん解約することにしました。

そもそも楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VII」は、月3GBまでは月額1,078円、月20GBまでは月額2,178円、20GBを超えると月額3,278円でデータ使い放題になります。

月額3,278円という値段で高速回線を無制限利用できるプランは、格安SIMを含めてもほかになく、これが楽天モバイル最大のメリットとなっています。

楽天モバイルの料金プランは従量制で、月3GBまで月額1,078円、月20GBまで2,178円。20GB超では無制限で月額3,278円

楽天モバイルの料金プランは従量制で、月3GBまで月額1,078円、月20GBまで2,178円。20GB超では無制限で月額3,278円となりますが、これは格安SIMを含めても現在最安値となります(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

とくに都会の一人暮らしでは自宅に固定回線(Wi-Fi)がなく、スマホのデータ通信だけでネットに接続している人が多いので、そのようなユーザーにとって楽天モバイルは非常にありがたい存在でしょう。

楽天モバイルの魅力はほかにもあります。まず、「Rakuten Link」アプリを利用すれば国内通話(固定電話やスマホ宛)が無料になることです。

実際にRakuten Linkを使ってみると、音質はよくありませんが、通常のスマホの通話料は30秒/22円なので、1時間通話するだけで2,640円もかかることを考えるとお得でしょう。

こちらが「Rakuten Link」アプリによる無料通話

こちらが「Rakuten Link」アプリによる無料通話。固定電話への通話が何分かけても無料なのはお得。ただし、110や119、0570などの番号にはかけることができません

また、楽天モバイルは海外でも月2GBまでならデータ通信が無料で使えますし、Rakuten Link同士なら無料通話できます。

コロナ禍が収まって、今後、海外旅行が盛んになれば、わざわざ海外でプリペイドSIMを購入しなくても済みますね!

楽天モバイルは海外でも月2GBまでならデータ通信が無料

筆者は5月のGW後に台湾に行きましたが、現地のプリペイドSIMは3日間で250ドル(約1,100円)でした。3日間程度の旅行なら2GBも使えれば十分なので、楽天モバイルユーザーならこの費用もかかりません(筆者撮影)

さらに、楽天モバイルユーザーであれば楽天市場のSPUが最大3倍、楽天モバイルキャリア決済で+0.5倍となりますので、楽天市場での買い物がお得になるのも大きな魅力となっています。

楽天モバイルユーザーであれば楽天市場のSPUが最大3倍、楽天モバイルキャリア決済で+0.5倍となる

楽天市場では楽天モバイルユーザーは最大3倍、楽天モバイルキャリア決済で+0.5倍となり、SPUで最大16倍を得る条件になっていますので、楽天経済圏の住民なら楽天モバイルは必須でしょう(画像は楽天市場公式サイトより転載)

人口カバー率がいきなり99.9%に、楽天モバイルの弱点が一気に解決されるかも!

楽天モバイルは、無制限利用できるプランとしては月額料金が圧倒的に安く、ほかにも多くの魅力があることがお分かりいただけたでしょう。

そのようなお得な楽天モバイルなのに、筆者がなぜ解約してしまったのかと言えば、やはりまだアンテナが少なくつながりにくい場所があることです。

ライバル他社は軒並み人口カバー率99.9%を達成しているのに対し、楽天モバイルの現在の人口カバー率はいまだ98.4%にとどまっています。

たった1.5%の差だと思うかもしれませんが、これが市街地以外の山間部や離島などではつながらない理由となっているのです。

こちらが楽天モバイルのエリアマップ(4G LTE)

こちらが楽天モバイルのエリアマップ(4G LTE)です。市街地ではつながりますが、山間部では、まだつながりにくい場所があることが分かります(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

もちろん、楽天モバイルがつながらない場合は、パートナー回線であるauにローミングされることになっています。

ただし、auのパートナー回線は月5GBまでしか利用できないので、場所によっては楽天モバイルの魅力である無制限利用ができなくなってしまうのがネックでした。

左が「楽天回線エリア」、右がauの「パートナー回線エリア」

左が「楽天回線エリア」、右がauの「パートナー回線エリア」。楽天回線がつながらない場合は、au回線が利用できるようになっていますが、6月からは月5GBまでの制限が撤廃されます

実は、楽天モバイルは都市部でつながりにくい1.7GHz帯しかなく、つながりやすい周波数帯700MHz~900MHzの「プラチナバンド」は持っていません。これも楽天モバイルがつながりにくいと言われる原因のひとつです。

そのような楽天モバイルが、2023年6月1日から新プラン「Rakuten最強プラン」を投入しました。

●楽天モバイル「Rakuten最強プラン(料金プラン)」は→こちら

Rakuten最強プラン(料金プラン)

23年6月から開始された「Rakuten最強プラン」の料金体系は従来のものとまったく同じですが、auのパートナー回線の制限は撤廃されます(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

この新しい「Rakuten最強プラン」の料金体系は現行と同じでものですが、auのパートナー回線の制限を撤廃することも盛り込まれています。

「それがどうしたの?」と思う人もいるでしょうが、これによって、楽天モバイルはいきなり人口カバー率99.9%を達成することになりました。

つまり、楽天モバイル最大の弱点であった“回線のつながりにくさ”が、今回のRakuten最強プランによって一気に解消されるかもしれないのです。

なお、Rakuten最強プランについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。

楽天モバイルの人口カバー率は一気に99.9%に拡大

auのパートナー回線のローミングの制限がなくなったことで、楽天モバイルの人口カバー率は一気に99.9%に拡大されることになりました(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

まとめ|楽天モバイルの弱点は克服され本来の魅力がクローズアップされるかも!

楽天モバイルは23年6月より「Rakuten最強プラン」を開始。auのパートナー回線の制限がなくなったことで、楽天モバイルの人口カバー率は一気に99.9%に拡大されることになりました。

もちろん、楽天モバイルが利用できるauのパートナー回線は800MHzのみであり、5Gの高速回線が利用できるauやpovo2.0の回線と同じクオリティ(速度)ではありません。

それでも、とりあえず楽天モバイルの弱点であった“回線のつながりにくさ”という不安要素を払しょくできるのですから、筆者は本気で楽天モバイルへの復帰を考えているのです。

こちらが楽天モバイルが紹介する「最強の理由」

こちらが楽天モバイルが紹介する「最強の理由」です。人口カバー率99.9%と圧倒的な低価格、それ以外にも楽天モバイルらしいサービスが揃っています(画像は楽天モバイル公式サイトより転載)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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