スターリンクを利用する際の注意点
Starlink(スターリンク)の契約・利用時には以下の点に注意しましょう。
・他のインターネットサービスと料金を比較する
・最適な通信環境を得るための条件を把握しておく
注意点1. 他のインターネットサービスとの料金比較
Starlinkを利用する際の注意点として、他のインターネットサービスとの料金比較を行うことが重要です。
サービス | 月額料金 | 工事費用(初期費用) | 事務手数料 |
スターリンク | 6,600円 | 7,3000円 | ― |
NURO光 (2ギガ/2年契約プラン) |
5,700円 | 44,000円 ※お申し込み特典で実質無料 |
3,300円 ※一部お申し込み特典で無料 |
auひかり (ずっとギガ得プラン/3年単位自動更新/戸建て) |
6,160円 | 41,250円 ※初期費用相当額割引で実質無料 |
3,300円 |
ドコモ光 (1ギガ タイプA2年定期契約/戸建て) |
5,720円 | 19,800円 ※ドコモ光1ギガをWEB新規申し込みで無料 |
3,300円 |
※税込み価格
Starlinkは他の通信サービスよりも高額な料金がかかり、価格と速度だけを考慮すれば多くの場合は光回線に軍配が上がります。2023年時点での国内利用かつ光回線が開通しているエリアでの利用に関しては、「災害時の通信インフラとしての安定性」をどのように評価するかで導入の可否が決まるでしょう。
注意点2. 最適な通信環境を得るための条件
Starlinkの最適な通信環境を得るためには、適切な取り付け場所や設置条件に注意する必要があります。アンテナの設置場所は、建物や樹木などに遮られず、開けた空間であることが条件となります。また、アンテナの周囲には遮蔽物を置かないようにするなど、通信の妨げとなる要素を避けることが重要です。そうした環境が確保できない場合は、導入は現実的ではないでしょう。
Starlink(スターリンク)はどのような用途に最適なインターネット環境?
Starlink(スターリンク)は先述した通り、従来の通信サービスが提供されていないエリアでも利用可能。さらに災害時のインフラとして活用したり、法人利用もできます。
山奥など従来の通信サービスがカバーできないエリアの通信インフラ
Starlinkは山奥など従来の通信サービスがカバーできないエリアの通信インフラとして最適です。山間部や辺境地域など、光回線や携帯電波が届きにくい場所でも高速で安定したインターネット接続が可能です。これにより、地域に制約されずに情報へのアクセスやビジネス活動が行えます。
自然災害時のサブの通信インフラ
Starlinkは自然災害時のサブの通信インフラとしても優れています。災害が発生した場合、地上の通信インフラが被害を受ける可能性がありますが、Starlinkの衛星通信は独立したシステムであるため、通信の継続性が確保されます。これにより被災地での情報伝達や救援活動に不可欠な役割を果たすことが可能です。
法人利用
Starlinkは法人利用にも適しています。たとえば近年、工場などでもIoT化が進み、多くの設備がインターネットに接続されるようになりました。機器が「24時間365日、安定的にインターネット接続されている状態」をキープしたい場合、衛星インターネットは力強い味方となるでしょう。メイン回線としてもサブ回線としても十分に導入を検討する価値があります。このほかにも、地方に拠点を持つ企業が高速な通信環境を確保する場合に活用できます。
まとめ
スターリンクは他の通信サービスよりも高額な料金がかかり、また、設置条件に注意する必要があることから、多くの人にとって、現時点での導入は現実的ではありません。しかし、従来の通信サービスがカバーできないエリアでの使用や、災害時の通信インフラとして、大きな役割を果たす有用なサービスと言えます。国内での提供は始まったばかりですので、今後の動向に注目です。