100均の「スマホ拡大鏡」ダイソーとセリアの商品を比較してみた – その結果は?

連絡手段としてはもちろん、動画鑑賞で使用する機会も多い「スマホ」。持ち運びが楽なので、場所を選ばずに動画を見れますが、画面が小さいために「見づらい」「迫力がない」といったデメリットもあります。そのような時に重宝するアイテムが“スマホ拡大鏡”です。

スマホ(Image:rafapress / Shutterstock.com)

スマホでの動画鑑賞がより楽しくなる“スマホ拡大鏡”!

スマホ拡大鏡は、拡大鏡を通してスマホを見ることで、映像が拡大されるという便利なアイテムです。そこで今回は、ダイソーの「スマホ拡大スクリーン」(税込220円)とセリアの「スマートフォン拡大鏡」(税込110円)に注目。実際に両商品を使用し、“映像の見やすさ”や“それぞれの違い”などを比較してみました。

ダイソーとセリアの“スマホ拡大鏡”を比較してみた!

ダイソーとセリアのスマホ拡大鏡

ダイソーの「スマホ拡大スクリーン」(左写真)とセリアの「スマートフォン拡大鏡」(右写真)を並べた画像

性能やサイズ、材質をチェック!

最初にチェックするのは、セリアで購入した「スマートフォン拡大鏡」です。

ダイソー「スマートフォン拡大鏡」のパッケージ画像

ダイソー「スマートフォン拡大鏡」のパッケージ画像

拡大鏡の後ろにあるスマホスタンドにスマホをセットし、拡大鏡を通せば画面の大きさが約2倍に拡大。画面の大きさは約14.8(縦)×18.2(横)×15(奥行き)cmほどで、手よりもやや大きいくらいのサイズ感です。材質に関してはレンズにPVC、スタンドにはポリプロピレンが使われています。

「スマートフォン拡大鏡」サイズと材質

「スマートフォン拡大鏡」の裏側にはサイズや材質が表記されています

一方、ダイソーの「スマホ拡大スクリ-ン」もセリアの商品と使い方はほとんど同じで、スマホ画面の大きさを約7.7インチに拡大できます。

「スマホ拡大スクリ-ン」のパッケージ画像

「スマホ拡大スクリ-ン」のパッケージ画像

商品の大きさはパッケージに記載がなく、ダイソーの公式サイトによると、約15(縦)×18.3(横)×1.6(奥行き)cmとのこと。

「スマホ拡大スクリ-ン」サイズ

ダイソーとセリアの“スマホ拡大鏡”を比較すると、サイズに大きな差はないようです(画像は「ダイソー」公式サイトから引用)

“サイズ表記”からスクリーンの大きさを比較してみると、ほぼ同じくらいのサイズ感でした。なお、材質はスマートフォン拡大鏡と違って、本体部分はアクリル樹脂、枠にはポリスチレンが使われています。

「スマホ拡大スクリ-ン」材質

「スマホ拡大スクリ-ン」のパッケージ裏に記載がある「材質」を見ると、アクリル樹脂とポリスチレンを使用していることがわかります

セリア「スマートフォン拡大鏡」の注目ポイントは?

続いて、実際に2つの商品を使ってみたいと思います。パッケージから取り出して並べてみると、たしかに、サイズ感はほぼ同じの印象。手に持ってみたところ、セリア「スマートフォン拡大鏡」よりもダイソー「スマホ拡大スクリーン」の方が厚みがあって頑丈な印象でした。

セリアとダイソーの“スマホ拡大鏡”パッケージから取り出し

セリア(左写真)とダイソー(右写真)の“スマホ拡大鏡”をパッケージから取り出して並べた画像

まずは、セリアの「スマートフォン拡大鏡」からチェック。

「スマートフォン拡大鏡」使い方

「スマートフォン拡大鏡」のパッケージ裏に使い方が表記されています

使い方は、最初に折り畳まれている“土台部分”を開きます。次に「画面の支え」を起こし、ストッパーの溝にセット。この溝はストッパー部分の下から上にかけて4カ所あるので、好きな溝に差し込めば拡大鏡の角度調節ができます。

「スマートフォン拡大鏡」土台部分

「スマートフォン拡大鏡」の折り畳まれた“土台部分”を起こした状態。矢印部分が「ストッパー・画面の支え・スマホスタンド・スマホスタンドの支え」に該当します

「スマートフォン拡大鏡」画面の支えを起こした時

「画面の支え」を起こした時の画像

「スマートフォン拡大鏡」ストッパー部分

ストッパー部分をアップにした画像

「スマートフォン拡大鏡」ストッパー部分に差し込んだ時

ストッパー部分に支えを差し込んだ時の画像

拡大鏡の角度調節が終わったら、「スマホスタンド」と「スマホスタンドの支え」を起こし、最後に「調整スタンド」を立たせれば準備完了です。スマホスタンドは前後に動かせる仕組みになっており、スマホの画面を見やすい位置に調節できるのもポイント。後はスマホを置いて、動画を再生するだけです。

「スマートフォン拡大鏡」スマホスタンド

「スマホスタンド」を立てることで、スマホが置けます

「スマートフォン拡大鏡」スマホスタンドの支え

「スマホスタンドの支え」を好きなマス目に差し込み、画面が見やすい位置に調節します

「スマートフォン拡大鏡」調整スタンド

土台の裏側に「調整スタンド」があります

「スマートフォン拡大鏡」調整スタンド立てた時

「調整スタンド」を立てた時の画像

実際に空の画像を表示したスマホをセットしてみると、もとのサイズよりも大きな状態に。はじめてスマホ拡大鏡を使いましたが、想像よりも画面が大きいうえ、部分的に画質が粗くなってしまうこともなく、とても見やすい印象でした。

「スマートフォン拡大鏡」スマートフォン拡大鏡

組み立て終わった「スマートフォン拡大鏡」にスマホをセットした時の画像

「スマートフォン拡大鏡」拡大する前のスマホ画面

「スマートフォン拡大鏡」で拡大する前のスマホ画面

「スマートフォン拡大鏡」越しにスマホの画面を見た時の画像

110円にしては使用した後の満足度が高く、このクオリティーなら映画やドラマを鑑賞しても十分に楽しめるでしょう。

ダイソー「スマホ拡大スクリーン」の良かった&悪かったポイント

次に、ダイソーの「スマホ拡大スクリーン」を組み立てていきますが、準備の方法は「スマートフォン拡大鏡」とほとんど同じです。

「スマホ拡大スクリーン」のパッケージ裏

「スマホ拡大スクリーン」のパッケージ裏には部品名が書かれています

「スマホ拡大スクリーン」の組み立て方

パッケージ裏には「スマホ拡大スクリーン」の組み立て方の方法も表記されています

セリアの商品との“違い”でいえば、「拡大鏡の角度調節をするストッパー部分の溝は2つ(セリアの場合は4つ)」「スマホスタンドは前後に調節できない」の2点。角度やスマホの位置の調節に関しては、「スマートフォン拡大鏡」の方が自由度が高いようです。

「スマホ拡大スクリーン」の土台部分

「スマホ拡大スクリーン」の“土台部分”の画像(※各部品はわかりやすいように「スマートフォン拡大鏡」と合わせて、「ストッパー・画面の支え・スマホスタンド」という名称にしています)

また、個人的に残念だった部分は「画面の支え・スマホスタンド・調整スタンド」が起こしづらいところ。筆者は爪を切ったばかりの状態だったのですが、支えやスタンドを起こすための溝が小さくて指が入りづらく、立てるまでに時間がかかりました…。その点、「スマートフォン拡大鏡」はどの部分も指が入りやすく、スマホ拡大スクリーンほど苦戦しませんでした。

「スマホ拡大スクリーン」画面の支え

スマホ拡大スクリーンの「画面の支え」を立たせた時の画像。起こすための“溝”が小さいため、指をひっかけづらく苦戦しました…

「スマホ拡大スクリーン」の角度調整

スマホ拡大スクリーンの拡大鏡の角度調節は2段階のみ

「スマホ拡大スクリーン」画面の支えに差し込む直前

スマホ拡大スクリーンのストッパーに「画面の支え」をはめる直前の画像

「スマホ拡大スクリーン」のスマホスタンドを起こした時

スマホ拡大スクリーンの「スマホスタンド」を起こした時の画像。セリア商品と違って、“拡大鏡とスマホスタンドの距離”を調整できる機能はありませんでした

「スマホ拡大スクリーン」調整スタンド

スマホ拡大スクリーンの「調整スタンド」を写した画像。セリア商品と同様に“土台部分”の裏側にあります

「スマホ拡大スクリーン」調整スタンドで高さ調整

「調整スタンド」で拡大鏡の高さを変えられます

実際にスマホをセットすると、画面が「スマートフォン拡大鏡」使用時と同じくらいのサイズに拡大。大きな差はないように感じましたが、個人的には少しだけ「スマホ拡大スクリーン」の方がきれいに映っているような印象でした。ダイソーのスマホ拡大鏡の方がスクリーンに厚みがあるため、それがきれいに見えた要因なのかもしれません。

スマホ拡大スクリーンにスマホを置いた時

スマホ拡大スクリーンにスマホを置いた時の画像

スマホ拡大スクリーンに通す前のスマホ画面

拡大鏡を通す前のスマホ画面

スマホ拡大スクリーン越しに見るスマホ画面

拡大鏡を通して見るスマホ画面

まとめ

「スマートフォン拡大鏡」と「スマホ拡大スクリーン」を比較したところ、それぞれのメリット・デメリットが浮き彫りになりました。

まず、セリアとダイソーを比較してドローだった部分は「スクリーンのサイズ」。価格に100円の差があっても、拡大した後の画面サイズはとくに変わりません。

セリア商品の方が優れている点としては、「“拡大鏡”と“スマホスタンド”の角度・位置の調節に自由度がある」「支えとスタンドが立てやすい」といった部分です。拡大鏡から覗き込む角度によって、見やすさも変わってくるため、その都度“最適な角度”に変更できる「スマートフォン拡大鏡」の方が、使い勝手がよいのではないでしょうか。

一方で、ダイソー「スマホ拡大スクリーン」のメリットは、「スマートフォン拡大鏡よりも頑丈」「拡大鏡を通した時の画質が、ややまさっている」の2点が挙げられます。やはり100円高い分、作りがしっかりしている印象だったので、壊れにくさを優先したい人は同商品の購入がオススメです。

スマホでの動画鑑賞などを充実させるスマホ拡大鏡。購入を検討している人は、今回の比較結果をぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?

●ダイソーの『スマホ拡大スクリーン』は→こちら

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2023年7月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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