スマホ決済サービスで最も利用されているPayPayには「本人確認」の項目があります。PayPayで本人確認をした方がいいのか、そもそも「本人確認の必要性が気になる」「本人確認をしないと何ができなくなるのか」意外と知らない方も多いのでは?気になるものの、結局本人確認を行っていないという方もいるかもしれません。
今回はPayPayの本人確認に危険はないのか、本人確認しないと制限されることやデメリット、実際に本人確認する場合の手順と必要書類について詳しく解説します。
PayPayの本人確認の目的とは?
PayPayの本人確認を行わないとどのような影響がある?
PayPayの本人確認を行わないと、どういった制限やデメリットがあるのでしょうか。本人確認を行わないことによる影響を解説します。
本人確認をしない場合の制限とデメリット
PayPayで本人確認をしない場合の最大のデメリットは、「PayPayマネー」が利用できないことです。PayPayマネーとは、銀行口座への出金(払い出し)が可能なPayPay残高です。本人確認をしないと、出金ができない「PayPayマネーライト」しか利用できず、PayPayアプリ内での利用に限られます。また、銀行口座と紐づけ、銀行口座からPayPay残高へチャージするにも本人確認が必要です。
他には、PayPayの本人確認をしない場合、PayPayカード会員向けのPayPayあと払い(PayPayカード)の上限額が、本人確認した場合と比較して、低く抑えられてしまいます。PayPayあと払い(PayPayカード)の本人認証前と認証後の利用額の上限は、以下の通りです。
過去24時間 | 過去30日間 | |
本人認証前 | 10万円 | 10万円 |
本人認証後 | 50万円 | 200万円 |
PayPayの本人確認の安全性について
PayPayアプリから本人確認を行う場合、不正利用やなりすましなどの危険性はないのでしょうか。PayPayの本人確認の安全性について解説します。
PayPayの本人確認システム「eKYC」の安全性
PayPayでは本人確認システム「eKYC」を利用し、顔認証と身分証明書による本人確認を行っています。
PayPayの「eKYC」による本人確認では、マイナンバーカードや運転免許証に内蔵されたICチップを利用する方法や、身分証明書の厚みを確認するため傾けて撮影する方法が取られ、「本人であること」をスマホのみで確実に認証できるようになっています。eKYCによる認証ができない場合は人確認が完了できず、安全性が高い認証方法と言えます。
PayPayには不正利用に対する補償制度もある
PayPayでは、不正利用の被害にあった場合に全額補償される制度が設けられています。ただし、補償にあたっては、損害発生日から60日以内に申請することや、警察へ被害届を出すことなどの諸条件があります。
実際にPayPayの本人確認を行う手順
PayPayの本人確認を行うには、どういった書類と手続きが必要なのか、実際にPayPayの本人確認を行う手順について解説します。
本人確認に当たって必要な書類
PayPayの本人確認に当たって必要な書類として、マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書のいずれか1点が必要です。
マイナンバーカードの交付率は、2023年現在人口に対して67%と言われています。一方、人口に対する運転免許証の保有率は、内閣府の調べでは74.8%となっています。運転免許証の保有率は若年層ほど下がる傾向にあるため、現在本人確認に利用できる書類を持っていない方は、マイナンバーカードの申請を検討しましょう。
参考元:内閣府
実際の本人確認の流れ
実際にPayPayの本人確認の流れについて解説します。
PayPayの本人確認の方法には、「マイナンバーカードで公的個人認証サービスを利用し本人確認をする」「運転免許証でICチップ読み取りによって本人確認をする」「書類撮影による本人確認」の3種類の方法があります。用意できる必要書類と合わせて本人確認の方法を選んでください。
今回は「マイナンバーカードで公的個人認証サービスを利用し本人確認をする」方法で、実際の本人確認の手順を解説します。
まず、PayPayアプリを開きます。
本人確認が完了しているかどうかの確認方法
PayPayで本人確認をしたかどうかを忘れてしまったという方もいるかもしれません。自分がPayPayで本人確認が完了しているかどうかは、以下の手順で確認できます。
PayPayの本人確認が難しい場合の対処法
前述の通り、PayPayの本人確認をしない場合は銀行口座から残高をチャージできず、出金もできません。PayPayを利用した支払いのみで使い続けることを前提に、セブン銀行ATM・ローソン銀行ATMからの現金チャージや、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いでのチャージなど、銀行口座利用以外の方法でチャージするようにしましょう。
まとめ
今回はPayPayの本人確認について解説しました。PayPayで本人確認するとできるようになる主なことは、以下の通りです。
・出金可能なPayPayマネーが使えるようになる
・銀行口座から残高チャージできる
・「PayPay請求書払い」で税金が払えるようになる
・保険や家賃の支払い、金券ショップでの利用が可能
・「PayPay資産運用」が利用可能
・「PayPayあと払い(PayPayカード)」の上限額アップ
これらにメリットを感じる場合、本人確認を行い、PayPayの利用できる機能を増やすことをおすすめします。
※サムネイル画像(Image:oatawa / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています