クレジットカードは、日常生活に欠かせないものです。しかし、カードによって年会費や還元率、付帯保険などの条件が異なり「どのカードを選ぶか」によって、お得度や安心度が大きく異なります。そこでこの記事では、2023年最新のクレジットカード情報をもとに、最強の2枚の組み合わせをご紹介します。
クレジットカードを2枚持つ最強のメリットと組み合わせのポイント
クレジットカードは、取得のたびに審査があって手間が掛かるため、1枚で充分だと思う方も少なくないのではないでしょうか。しかし「2枚持つ」ことのメリットも大きいです。
もっとも、2枚持ちではなく「1枚に支払いを集約した方が貯まるポイントも多いのでは?」「どのクレジットカードも付帯保険や利用できる店舗は大きく違わないのでは?」と疑問に感じる方もいるでしょう。2枚持ちのメリットや組み合わせのポイントをご紹介します。
各クレジットカードブランドの利点を活かす
VISA・Mastercard・JCBなど、カードはブランドによって強み・弱みが異なります。たとえば、JCBは国内での使い勝手がいい反面、海外では使えないことも。対してVISAやMastercardは海外での使い勝手が良く、JCBの弱みをカバー可能。このように異なるブランドのカードを2枚持ちすることで、それぞれの利点を最大限利用できます。
店舗やサービスに応じてカードを使い分けて高還元率を享受
普段から利用するお店やサービスによって還元率が異なります。そのためカードは、使用するシーンで使い分けるとより多くのポイントを獲得できます。
サブカードはメインカードを補うものとする
サブカードは、メインカードにはない機能や特典を持つカードを選ぶことで、両方のカードのメリットが最大限になります。たとえばメインカードが還元率重視な反面、保険が手薄な場合は、サブカードはメインカードでは補いきれない「海外旅行傷害保険」や「ショッピング保険」の自動付帯に強みを持つものを選ぶとよいでしょう。
【年会費無料】クレジットカード最強の2枚の組み合わせ
年会費が2枚とも無料のクレジットカード「最強の2枚」の組み合わせを3選ご紹介します。
①JCB CARD W+エポスカード
トラブルに対する安心感が欲しい人には、下記の組み合わせがおすすめ。
②楽天カード+リクルートカード
クレジットカードを日常使いしつつ、公共料金の支払いでもお得にポイントを獲得するには、楽天カードとリクルートカードの組み合わせがぴったりです。
③楽天カード+JCB CARD W
ネットショッピング中心に、ポイントを貯めたい人は、楽天カードとJCB CARD Wがおすすめ。
【年会費実質無料】クレジットカード最強の2枚の組み合わせ
年会費が実質無料のクレジットカード「最強の2枚」の組み合わせを4選ご紹介します。
①JCB CARD W+エポスゴールドカード
JCB CARD Wとエポスゴールドカードの組み合わせは、ゴールドカードを無理なく所持できて高い還元率でポイントを獲得できます。
②リクルートカード+au PAYゴールドカード
auユーザー必見、スマホ料金を支払い、いつも通りにお買い物をするうちにポイントが獲得できる組み合わせです。
③楽天カード+ 三井住友カード ゴールド(NL)
ネットショッピングと実店舗でのお買い物の両方を楽しむ人には、この組み合わせがぴったり。
④セゾンパール・アメックス+エポスカード
電子マネー利用での高還元率を実現しつつも、セゾンパール・アメックスの保険の弱さを「エポスカード」の自動付帯保険で補い合う組み合わせです。セゾンパール・アメックスは比較的緩い条件で年会費を無料にでき、エポスカードは年会費永年無料。コストパフォーマンスの面でも優れた組み合わせです。
【用途別】おすすめのクレジットカード最強の2枚の組み合わせは?
クレジットカード2枚の組み合わせの選び方を、用途別にご紹介します。
年会費無料かつポイント還元率を最重要視する場合の組み合わせは?
楽天カードとJCB CARD W、もしくは楽天カードとリクルートカードの組み合わせがおすすめ。楽天カードは年会費無料かつ高いポイント還元率のカードですが、Amazonの支払いや公共料金の支払いが不得意なのがネック。
一方でJCB CARD Wとリクルートカードは、それぞれAmazonと公共料金の支払いに強みを持つカードであり、両者のうちのどちらかと組み合わせると楽天カードの弱点を補完出来ます。楽天カードはこちらの記事でも紹介しています。
付帯保険を最重要視する場合の組み合わせは?
保険が自動付帯するエポスカード、もしくはその上位カードであるエポスゴールドカードを基準に考えるのがおすすめです。たとえばJCB CARD Wは保険が利用付帯かつ国際ブランドがJCBです。エポスカードは国際ブランドがVISAかつ保険は自動付帯。保険を自動付帯しつつ、国内利用を得意とするJCBの海外利用などでの弱点を補えます。
なお、ブランドの違いはこちらの記事をご覧ください。
あらためて、「最強の2枚」になり得る年会費無料のクレジットカードの候補をご紹介します。
エポスカード:年会費永年無料で保険が自動付帯
エポスカードは年会費永年無料ながらも、優待特典が1万店舗以上で利用できるのが魅力です。
カード名 | エポスカード |
年会費 | エポスカードVisa:永年無料 JQ CARD エポス:初年度無料(1年間ショッピング利用がなければ翌年1,375円) |
ポイント還元率 | 0.50% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・EPOS PAY・d払い・楽天ペイ・PayPay |
電子マネー | 楽天Edy・モバイルSuica |
付帯保険(自動付帯) | 海外旅行障害保険:最高500万円 動産総合保険:年間50万円(年間サービス料1,000円) |
公式サイト | エポスカード公式サイト |
JCB CARD W:Amazonでの還元率が2%~、スタバでは最大5.5%
JCBカードWは、18~39歳と年齢制限があるものの、JCBカードの中でもポイント還元率が最も高いカードです。
カード名 | JCB CARD W |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.0~5.5% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
電子マネー | QUICPay |
付帯保険(利用付帯) | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 海外ショッピングガード保険:最高100万円 |
公式サイト | JCB CARD W公式サイト |
楽天カード:楽天市場で最大2%のポイント還元
楽天カードは、楽天グループでの利用が特にお得なクレジットカード。
カード名 | 楽天カード |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.2(公共料金支払い等)~3.0% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・楽天ペイ |
電子マネー | QUICPay・楽天Edy |
付帯保険(利用付帯) | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 |
公式サイト | 楽天カード公式サイト |
リクルートカード:常に1.2%の高還元率
リクルートカードは、公共料金の支払いでも高還元率を発揮するカードです。公共料金の支払いでは還元率が低いクレジットカードが多い中、貴重な一枚です。
カード名 | リクルートカード |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1.2~4.2% |
スマホ決済 | Apple Pay(VISA・Mastercatd)、Google Pay |
電子マネー | nanaco・楽天Edy・モバイルSuica・SMART ICOCA |
付帯保険(利用付帯) | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円 国内旅行傷害保険:最高1,000万円 ショッピング保険(国内・海外):年間200万円 |
公式サイト | リクルートカード公式サイト |
【年会費実質無料】2枚の組み合わせに適したクレジットカード候補一覧
一定以上の金額利用で無料・ポイント還元など、「年会費実質無料」のクレジットカードの候補をご紹介します。
au PAYゴールドカード:au PAYへのチャージでポイント還元
auの携帯電話料金をau PAYゴールドカードで支払うと、最大で11%のポイント還元率があるため、auユーザーは持っていて損はないカードです。
カード名 | au PAYゴールドカード |
年会費 | 11,000円 |
ポイント還元率 | 1.0~11.0% |
スマホ決済 | au PAY・Apple Pay |
電子マネー | ― |
付帯保険(利用付帯) | 海外旅行傷害保険:最高1億円 国内旅行傷害保険:最高5,000万円 ショッピングガード保険:年間300万円 |
公式サイト | au PAYゴールドカード公式サイト |
エポスゴールドカード:インビテーションで年会費無料!公共料金支払いも高還元
エポスゴールドカードを入手する方法は、自分で申し込む方法とエポスカードを利用中にインビテーションを受けて申し込む方法の2種類。インビテーションを受けた場合は無条件で年会費が永年無料になり、自分で申し込んだ場合は年間利用額が50万円以上で翌年以降の年会費が永年無料になります。
カード名 | エポスゴールドカード |
年会費 | 5,000円(年間利用額50万円以上で翌年以降永年無料) ※インビテーションからの申し込みは無条件で永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5~1.25% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・楽天ペイ・EPOS PAY・d払い |
電子マネー | QUICPay・楽天Edy・モバイルSuica |
付帯保険(自動付帯) | 海外旅行傷害保険:最高1,000万円 動産総合保険:年間50万円(年間サービス料1,000円) |
公式サイト | エポスゴールドカード公式サイト |
三井住友カード ゴールド(NL):コンビニやファストフード店で高還元率
三井住友カード ゴールド(NL)は、セブン-イレブン・ローソン・マクドナルドでの利用など身近なお店での利用が多い人や、公共料金をクレジットカード払いにしたい人におすすめです。
カード名 | 三井住友カード ゴールド |
年会費 | 5,500円(年間利用額100万円で翌年以降永年無料) |
ポイント還元率 | 0.5~5.0% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
電子マネー | iD・PiTaTa・WAON |
付帯保険(利用付帯) | 海外・国内旅行傷害保険:最高2,000万円 ショッピング補償:300万円 |
公式サイト | 三井住友カード ゴールド公式サイト |
セゾンパール・アメックス:QUICPayで2%還元
セゾンパール・アメックスは、有効期限のない「永久不滅ポイント」を獲得できるのが特徴。「永久不滅ポイント」は1,000円につき1ポイント加算されて、ポイントが消滅する心配がありません。加えてQUICPayの利用で2%還元されるため、お得にポイントをためやすい一枚です。
カード名 | セゾンパール・アメックス |
年会費 | 初年度無料・2年目以降1,100円(年1回以上の利用で翌年無料) |
ポイント還元率 | 0.5~2.0% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
電子マネー | iD・QUICKPay |
付帯保険 | なし |
公式サイト | セゾンパール・アメックス公式サイト |
【その他】クレジットカードの2枚の組み合わせに適した個性派カード
ここでは、ステータス性を重視したい人向けのカードと、日常使いにぴったりな2種類のカードをご紹介します。
アメックス・プラチナ:ステータス性を重視する際におすすめ
アメックス・プラチナは、自分で申し込める「ステータスカード」。アメックスカードの中でも極めて上位のカードで、アメックス・プラチナの上は最上級のアメックス・センチュリオンのみです。コンシェルジュサービスや無料宿泊券などの会員特典やラウンジ利用など、非常に高額な年会費に見合ったサービスが用意されています。
カード名 | アメックス・プラチナ・カード |
年会費 | 143,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5~1.0% |
スマホ決済 | Apple Pay |
電子マネー | QUICPay |
付帯保険(利用付帯) | 国内・海外旅行傷害保険:最高1億円 ショッピング・プロテクション:年間最高10億円 スマートフォン・プロテクション:年間10万円 ゴルフ保険:最高1,000万円 |
公式サイト | アメックス・プラチナ公式サイト |
イオンカード(ミニオンズ):イオンシネマが常時1,000円
イオンカード(ミニオンズ)は、イオンシネマが常時1,000円で利用できる特典付きカード。ブランドはVISA・Mastercardから選択できます。
カード名 | イオンカード(ミニオンズ) |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5~1.0% |
スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・AEON Pay |
電子マネー | iD・WAON |
付帯保険(利用付帯) | ショッピングガード:年間50万円 |
公式サイト | イオンカード(ミニオンズ)公式サイト |
よくある質問:クレジットカード最強の2枚について
クレジットカードの2枚持ちでよくある質問にお答えします。ふとした疑問の解消にお役立てください。
クレジットカードブランドの使い分け方法のコツは?
各ブランドの得意分野や提携先を把握し、その場面で最適なカードを使うことが重要です。たとえば、VISAは国内外で広く利用でき、JCBは国内での還元率が高いなど、ブランドごとの特徴を活かして使い分けましょう。
1つの口座に2枚のクレジットカードを紐づけることはできる?
可能です。ちなみに筆者の場合は4枚ほどのクレジットカードの引き落とし口座を1つの口座に指定しています。
2枚のうち、いずれかが審査落ちした場合は「申し込みブラック」になる?
審査落ちした場合、「申し込みブラック」になる可能性はあります。短期間に何度も審査に落ちたり、複数のカード会社に同時に申し込みを行ったりすると、信用情報に悪影響を与える可能性があります。そのため、申し込みは慎重に行いましょう。
まとめ
これまでにご紹介したように、クレジットカードは使うシーンやブランドによっては、デメリットが生じる可能性もあります。実際に筆者は、所持していたクレジットカードのブランドが対応していない店舗で、困った経験があります。
クレジットカードの2枚持ちは、店舗がブランドに対応していないときやポイントをお得に獲得したいときなど、様々なメリットがあります。ぜひこの機会に、カードの2枚持ちを検討してみましょう。