コピペのショートカットキー、大学生の4割が知らない! 一方Web会議などの習熟度は7割

近年、小中学校でもタブレットやPCを使ったICT教育が行われるようになり、教育現場においてもIT化・DX化が進んでいます。その結果、家族との共有ではなく、個人でPCを所有しているという学生も年々増えてきているようです。そこで、マンガ形式のDX人材育成サービス「MENTER」を提供するWHITE株式会社は、大学生519名を対象に、「ITリテラシー実態調査」を実施。

自分専用のノートPCを持っているか、パソコンスキルには自信があるか、などについて質問していました。その結果を見ていきましょう。

約8割が自分専用のノートPCを所有、OSは8割がWindows

PCの保有状況、保有PCのOS

大学生519名の83.0%が、「自分専用のノートPCを持っている」と回答しています(MENTER調べ)

まずは現在大学生に、PC保有状況について質問。すると、83.0%が「(自分専用)ノートPCを持っている」と回答しました。また、12.7%は「(自分専用)デスクトップPCを持っている」と回答。全体の8割以上が自分専用のPCを持っていることがわかりました。

また、PCを保有している大学生467名を対象に、保有しているPCのOSについて尋ねると、80.1%が「Windows」、24.0%が「Mac」を使用していると回答しています。どうやら、大学生の間ではWindowsの利用率が圧倒的に高いようです。

大学側ではWindowsもMacもどちらともサポートしているところが多いようですが、以前は大学のラーニングシステムやポータルサイトが、Windowsでなければサポートされないこともあったそうです。現在はOSに依存することは少なくなってきたようですが、そういった流れから、Windowsが浸透しているのかもしれません。

ブラインドタッチができる人は約半数、マウスの使用度は約6割

ブラインドタッチの習熟度

ブラインドタッチが「できる」「まあまあできる」と回答した人は合わせて53.9%。半数以上ができることがわかりました(MENTER調べ)

次に、パソコン操作の基本スキルに関して質問。ブラインドタッチの習熟度では、「できる」と回答した人は17.7%、「まあまあできる」と回答した人は36.2%で、合わせて53.9%がある程度はできることがわかりました。一方で、12.7%の人が「まったくできない」と回答。今ではスマホやタブレットも普及しているため、キーボードに慣れていない人もいるのかもしれません。

マウスの使用度

マウスを「よく使っている」「たまに使っている」と回答した人は全体の63.2%で、PC保有率と比較するとやや低めの結果でした(MENTER調べ)

さらに、マウスの使用度についても質問しています。すると、「よく使っている」と回答した人は31.0%、「たまに使っている」と回答した人は32.2%で、合わせて63.2%という結果に。ノートPCの場合はタッチパッドを使用している人もいるため、PCの保有率とマウスの使用度は比例しないことがわかります。

Word、Excel、Powerpointなどが使用できると回答した人は全体の約6割

パソコンスキルの習熟度

WordやExcel、Powerpointなどのパソコンスキルに自信がない人が38.2%と、約4割もいることがわかりました(MENTER調べ)

続いて、Word、Excel、Powerpointなどのパソコンスキルについて尋ねると、13.1%が「できる」と回答し、48.7%が「まあまあできる」と回答。合わせて61.8%がそれなりにできることがわかりました。一方で、「あまりできない」が34.3%、「まったくできない」が3.9%と、合計38.2%の学生がスキルに自信がないことも判明。

会社での使用頻度が高いソフトでもあるため、ゆっくりと身につける時間があるうちに、ある程度使えるようになっておくと、後々困らないかもしれません。

チャットツールよりWeb会議システムの習熟度のほうが高い

「Web会議システム」の習熟度

「Web会議システム」の習熟度では約7割が「できる」「まあまあできる」と回答しています(MENTER調べ)

コロナ禍のリモート学習で、大学生の間でも使われることが多かったであろうZoomやmeetなどの「会議システム」の習熟度について質問すると、「できる」が19.1%、「まあまあできる」が51.4%で合わせて70.5%ができると回答しています。使う頻度が高いほど、習熟度もあがるということなのでしょう。

チャットツールの習熟度

「チャットツール」の習熟度の調査では「できる」「まあまあできる」が46.3%で、「Web会議システム」よりも低い結果に(MENTER調べ)

では、ビジネスシーンに浸透している「チャットツール」についてはどうでしょうか。「できる」が14.3%、「まあまあできる」が32.0%で、合わせて46.3%と、「Web会議システム」よりは習熟度が低くなっています。大学生の間では「チャットツール」をそこまで使用しないのかもしれません。

パソコンやフォルダーの階層構造について、言葉の意味すらわからないという人も

フォルダー・階層構造の理解度

パソコンやフォルダーの階層構造については、ある程度理解していという人が半数を超えるも、質問の意味すらわからないという回答も見られました(MENTER調べ)

また、パソコン上のフォルダーや階層構造についての理解度を尋ねると、13.5%が「よく理解している」、38.7%が「まあまあ理解している」と回答しており、合わせて52.5%と、約半数は理解しているようです。

しかし、34.9%が「理解していない」と回答、12.9%にいたっては「質問の意味がわからない」と回答しています。社会に出て仕事でパソコンを使うのであれば、こうした知識を少しでも学生の間に身につけておきたいですね。

主要なショートカットキーをまったく知らなかった人が約2割も

主要なショートカットキーをどのくらい知っているのか、例をあげて調査したところ、1つも知らなかった人が19.8%もいることがわかりました(MENTER調べ)

最後に「主要なショートカットキーをどのくらい知っているか」について、例をあげて質問。すると、「Ctrl+C→選択した項目をコピー」は62.6%が、「Ctrl+V→選択した項目を貼り付け」は59.2%がそれぞれ“知っている”と回答するも、約2割の19.8%が知っているショートカットキーとして「あてはまるものはない」と回答しました。作業を効率用すすめるために重宝するショートカットキーばかりのため、これも社会人になってからパソコンを使うのであれば知っておきたいところです。

なお同調査は、とある大学関係者の「大学生も案外パソコン使えないんですよ」という話しをきっかけに行われたそう。今後、使う可能性がある身近なスキルとして、今のうちにパソコンのスキルを可能な限り習得しておくと、社会人としてのスタートがスムーズに切れるのではないでしょうか。

出典元:【WHITE株式会社/PR TIMES

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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