Windows 11の最新バージョン「23H2」では、さまざまなアプリが進化しています。なかでも写真加工アプリ「ペイント」ではAIで自動的に背景を簡単に切り抜いたり、複数レイヤーを使って写真を合成することも可能となっています。これなら、有料アプリ「Photoshop」などがなくても、ある程度の写真加工が可能ですよ！
【目次】
1.Windows 11の「23H2」でフォトアプリが大幅に進化！
2.「ペイント」アプリで写真の背景を切り抜く方法
3.レイヤー機能を使って2枚の写真を合成してみよう！
4.まとめ
Windows 11の「23H2」でフォトアプリが大幅に進化！
Microsoftは、2023年11月1日にWindows 11の大型アップデート「Windows 11 2023 Update（23H2）」をリリースしました。
新機能の多くは2023年9月リリースの「22H2」で追加されていたものですが、この23H2ではWindowsにAI機能「Copilot」といった新機能が150以上も含まれています。
●Windowsブログ「The most personal Windows 11 experience begins rolling out today」は→こちら（英語）
ほかにも23H2アップデートで注目したいのが、写真加工アプリ「ペイント（Paint）」です。
23H2でアップデートされた「ペイント」では、開いている写真をAIが解析して自動的に背景を削除したり、レイヤー機能が追加されていますので、このあと、どうやって使えばいいかじっくり解説しましょう。
Windows 11を「23H2」にアップデートする手順
まず、Windows 11パソコンの設定画面を開きます。タスクバーに設定アイコンがない場合は、アプリ一覧で探しましょう
設定画面左側で「Windows Update」を選択し、最新版「23H2」を確認したら「ダウンロードしてインストール」を押してWindows 11をアップデートしましょう
Windows 11を最新版の「23H2」にアップデートしたら、次にペイントアプリもアップデートしましょう。
タスクバーかアプリ一覧から「Microsoft Store」を起動し、“Paint”で検索してアップデートします。
ちなみに、筆者がアップデートしたときはペイントアプリのバージョンは「11.23.11.29.0」でした。
「ペイント」アプリを最新版にアップデートする手順
まず、タスクバーにある「Microsoft Store」を開きます。タスクバーに見当たらなければ「Win」キーを押して「Microsoft Store」を探してみましょう
検索バーに「paint」や「ペイント」と入力して検索。ペイントアプリを表示して画面右上の「更新」ボタンを押すと、アプリが最新版にアップデートされます
「ペイント」アプリで写真の背景を切り抜く方法
それでは、さっそくペイントアプリを使って写真を切り抜いてみましょう。
進化したペイントではAIが自動的に写真を分析してくれますが、それでも限界はあります。初めて試すときは、ある程度輪郭がハッキリしたものが映っている写真を用意してください。
まず、アプリ一覧からペイントアプリを起動したら、ドラッグ＆ドロップで写真を読み込みましょう。
次に、ペイント画面左上のメニューに「背景の削除」ボタンが追加されているので、これを押せばAIが自動的に背景を切り抜いてくれます。
筆者もペイントアプリで「背景の削除」を試してみたところ、驚くほどキレイに写真が切り抜かれてビックリしました。
これなら、SNSのアイコンやスタンプ写真などを作成するのも簡単にできますね！
「ペイント」アプリで背景を切り抜く手順
まず、「Win」キーを押してアプリ一覧を表示したら、ペイントアプリを起動しましょう
ペイントアプリに写真をドラッグ＆ドロップしたら、画面左上の「背景の削除」ボタンをクリックします
すると、AIが自動的に写真を分析して、背景のみを削除してくれました。あとは、この画像を保存すればOKです
レイヤー機能を使って2枚の写真を合成してみよう！
最新版のペイントアプリでは、本格的な写真加工アプリ「Photoshop」のようにレイヤーを扱えるようになりました。
たとえば、さきほど切り抜いた写真と、背景になる写真のレイヤーを重ねて、2枚の写真を合成することができるのです。
慣れないと、レイヤーを扱うのは少しややこしい部分もありますが、Windows標準の無料アプリでここまでできるとは驚きですね！
ペイントで2枚の写真を合成する手順
まず、ペイントアプリで背景用の写真を読み込み、画面右上の「レイヤー」ボタンを押すと、背面レイヤーに置かれます
次に画面左上の「ファイル」→「キャンバスにインポート」→「ファイルから」を押して、前面レイヤーに置く写真を読み込みましょう
前面レイヤーに配置した写真の背景を切り抜くため、画面左上の「背景の削除」ボタンを押します
これで全面写真が切り抜かれ（透明になって）、背景レイヤーの写真と合成されました。サイズが合わないときは、画面右下の縮小ボタンで全体を表示し、サイズ調整します
あとは余分な部分をトリミング（切り抜き）して写真を整えましょう。とてもペイントで合成したとは思えない出来上がりですね！
まとめ
いかがでしょうか？ Windows 11の「23H2」にアップデートすると標準アプリもアップデートされます。
正直、これまであまり使い道のなかったペイントアプリですが、AIによる切り抜き機能やレイヤー機能を搭載したことで一気に使えるアプリになりました。
最初は使い方が難しいかもしれませんが、慣れるとヘタにPhotoshopを使うより手軽に画像加工ができますので、ぜひ一度試してみてください。
