テレワークが世間に浸透してもうすぐ2年が経つ。読者のみなさんは、チャットツールやWeb会議ツールなど、テレワークに欠かせない各種サービスをしっかりと使いこなせているだろうか?「テレワークが出来ているのだから使いこなせているだろう」と思っているあなたは要注意。その行動、若手社員からイライラされているかもしれない。
上司とのオンライン会議で「ストレスに感じること」
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会が、22~29歳のビジネスパーソンを対象に行った調査によると、「上司や上の世代の先輩社員とのオンライン会議中にストレスを感じることがある」と答えた人は全体の64.8%。半数以上の若者が、オンライン会議での上司とのコミュニケーションの取りにくさを感じているようだ。
なかでもストレスを感じる場面は、「時間が長引く」「相手の表情を読み取りにくい」が44.1%で同率2位。「コミュニケーションの“間”が難しい」が64.7%で1位となった。時間が長引くことについては、オフラインでの会議と同じく、自分の意見がまとまっていないまま会議に参加している人が多いのかもしれない。業務効率化のためのテレワークだからこそ、会議はサクッと追われるよう、ある程度主張を整理してから会議に臨みたいところだ。表情を読み取りにくい、間が難しいという点は上司とのコミュニケーションに限ったことではないが、年上だとなおさら気を遣う点なのだろう。オンライン会議では少しオーバーリアクションなくらいでちょうどいいと思ったほうがいいのかもしれない。
続いて、チャットの話題。「上司や上の世代の先輩社員とのチャットでコミュニケーションを取る際にストレスを感じることがある」と回答したのは56.2%。こちらも半数以上がストレスを感じているようだ。
ストレスに感じること3位は「文章量が少なく、意図が読み取りにくい」で33.9%。これまで喋ることでコミュニケーションを取ってきた世代は、伝えたいことを文章にする技術を持っていないのだろう。文章を書くことが苦手な人は、伝えたいことをブツブツ喋ってみて、それをそのまま文章にしてみるといい。2位は「チャットで済む内容なのに、すぐに電話をしてくる」で35.6%。これは本当にあるあるで、「電話のほうが早いから」とすぐに電話をかけてくる人はかなり多い。しかし、電話のほうが早いのは電話をかける側のみであって、電話を受ける側の時間は奪われていることを認識しておきたい。
そして断トツだったのは「レスポンスが遅い」で54.2%。メールと違ってテンポよくやりとりができるのがチャットの利点なのだが、チャット=メールの進化版と理解している人がやりがちなパターンだ。すぐに返答できない内容でも、「確認します」だけでも送っておくべきである。
いかがだったろうか。時代に取り残されないためにも、オンラインツールの常識を今一度見直しておくといいだろう。
出典元:20代のビジネスパーソンの約6割が世代が上の上司との「オンライン会議」や「チャット」にストレスを実感【一般社団法人オンラインコミュニケーション協会】