サラリーマンを悩ます「上司ガチャ」、はずれガチャ上司の特徴2位「高圧的」を超える1位とは

近年、さまざまなジャンルで聞かれる「〇〇ガチャ」という言葉。2021年には「親ガチャ」が大きくバズり、「現代用語の基礎知識選 2021ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10にも選出されるほど注目を集めた。そんな〇〇ガチャのひとつに「上司ガチャ」なるワードも存在する。

今回は、そんな上司ガチャに関する調査についてお伝えしていきたい。

上司ガチャに恵まれた経験のある人は70%以上!

上司個人の能力の高さよりもコミュ力が求められているようだ(「株式会社アッテル」調べ)

AI(機械学習)が採用候補者の入社後活躍・退職確率を予測する将来予測型ピープルアナリティクスサービス「アッテル(Attelu)」を展開する株式会社アッテルは3月24日、「上司ガチャの実態調査」の結果を公開した。その調査では正社員として働く452名の回答者から、「会社において誰が上司になるかが運要素で決まってしまい、良い上司と悪い上司の当たりはずれが大きい」上司ガチャに関する意見を募った。

調査結果によれば、「上司ガチャに恵まれたと感じたことはあるか」の質問で、「ある」と答えた人は70.8%にのぼった。70%以上が上司ガチャで“SSR”を引き当てた経験を持っているようだ。

具体的に「恵まれたと感じた上司の特徴」として挙げられたのは、1位が「コミュニケーションが取りやすい」で42.9%を占めた。日常的に話しやすい雰囲気の上司であれば業務で何か困ったときにも相談を持ち掛けやすい、という安心感は働く側としては重要なポイントだろう。2位以下は2位「人として尊敬できる」(38.5%)、3位「面倒見が良い」(38.3%)、4位「指示が的確で分かりやすい」(38.1%)と混戦状態。どれも「たしかにそれは良い上司だ」と納得の理由が上位を占めた。一方で「仕事ができる」(6位・30.5%)、「良いお手本になる」(7位・25.0%)といった「バリバリ仕事ができる優秀な上司」の像はあまり求められていないような結果となったのは少し意外と言えるかもしれない。

7位の「手柄を横取りする」はもはや合う合わないの話ではないような気もする(「株式会社アッテル」調べ)

逆に「上司ガチャにはずれた」と感じたことのある人は81.0%と、「恵まれた」という人よりも多い結果に。世の中にははずれ上司のほうが多いのかもしれない…。「はずれたと感じた上司の特徴」としては、1位「指示が分かりにくく一貫性がない」が48.5%、2位「高圧的な態度を取る」が47.8%と、1位、2位のほぼ半数が「これははずれ上司だ」と感じるようだ。「さっきと言っていることが違う…」「ちょっとしたことなのにそんな言い方する…?」と感じると、モヤモヤした感じを受けてしまう感覚は多くの人が共感できるだろう。

また、3位「すぐに怒るなど感情的になりやすい」(44.7%)、4位「人によって態度を変える」(42.9%)と、こちらも納得の理由が40%オーバー。4位まで40%を超えるという「みんな嫌いな上司は同じなのだ」ということが改めて明らかとなった。

さらに調査では「上司ガチャにはずれたと感じたときの行動」についても聞いている。1位は「諦めて上司に合わせた」が46.2%と断トツの結果に。はずれ上司への不満はあるが耐えられないほどではない、という人が多くを占めているようだ。しかし2位には25.4%で「転職・独立した」がランクインしている。「こんな上司の下では働きたくない」と見切りをつけてその企業から離れたのだろう。

上司ガチャにはずれてしまったとき、半数近くは自分の気持ちに折り合いをつけて働き続けるが、4人に1人は転職・独立という大きな決断を選択していることが判明した。企業としてもせっかくコストをかけて採用した人が離職してしまうことは避けたいはずだが、それが果たせていない様子がうかがえる。

世の中に「SSRの上司」が増えることを願うばかりだ。

出典元:アッテルは→こちら

オトナライフ編集部
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