インターネットの利用に問題が発生した場合、原因究明や解決方法の調査は大変だ。だが、原因がWebサイトなどのインターネットサービスを運営する側にあるのなら、そんな労力はほとんど必要ない。まず、先方の障害状況を確認してみよう。
インターネットの障害は日常茶飯事!?
(Image:Shutterstock.com)
インターネット接続が不調になる原因は、Webブラウザ、OS、LAN、Wi-Fi、ルーター、回線などさまざまだが、サービス側のサーバーダウンやシステム障害なども意外に多い。これが大手銀行や公共交通機関の基幹システムに発生した問題ならテレビで報道もされるだろうが、それ以外ではニュースになることはまれだ。また、当の障害が起きているサービスでは、ホームページなどで障害をアナウンスできないことも多いだろう。たとえ告知できたとしても、ユーザーがアクセスできないのなら、結局は伝わらないので意味がない。
問題が起きたらまず、Webブラウザで他のWebサイトやWebページが表示できるかどうかを試してみよう。それが表示できるなら、原因はサービス側にある確率が高い。また、パソコンではダメだがスマホでは大丈夫な場合は、インターネット接続回線やプロバイダーの問題である可能性が高い。こうしたサービスや事業者に発生している障害は、「ダウンディテクター」などで確認できる。他にもいくつか確認に役立つWebサイトがあるので、ここで代表的なものを紹介しておこう。
「ダウンディテクター」でブランドのロゴマークをクリックすると、詳しい状況が確認できる。マップで障害の発生しているエリアを見たり、自分で障害発生の報告を行うことも可能だ
「G Suiteステータスダッシュボード」の週間カレンダーで丸印が付いている部分をクリックすると、発生した障害の内容を確認できる
「Down For Everyone Or Just Me」での調査結果は、障害が発生していない場合は「It’s just you. (ドメイン名)is up.」と表示され、障害が発生している場合は「It’s not just you!(ドメイン名)looks down from here.」と表示される。
なお、インターネット接続サービスや、アクセスしたいサイトに問題が発生している場合、ユーザー自身ができる対策はほとんどない。落ち着いて復旧を待つか、急ぎの場合は他のサービスなど代替手段の利用を検討してみよう。