WindowsパソコンのWebブラウザはGoogel Chrome(クローム)が圧倒的なシェアを握っているが、ほかにもMicrosoft Edge(エッジ)やMozilla Firefox(ファイアーフォックス)といったWebブラウザもある。そこで今回は、この3つのWebブラウザのなかで、どれがいちばん速いのかテストしてみた。もっとも高速なWebブラウザはいったいどれなのだろうか?
今回テストする3つのWebブラウザの特徴を確認
WindowsパソコンのWebブラウザのシェアは「gs.statcounter.com」によると、Googel Chromeが67.26%で圧倒的なシェアを握っている。第2位はMicrosoft Edgeで9.65%、Mozilla Firefoxは7.57%で第4位だ。
Googel Chromeは、Web検索エンジンとして圧倒的なシェアを誇るGoogleが提供するWebブラウザ。Androidスマホでも利用されており、Googleアカウントで連携できるのが便利だ。
Microsoft Edgeは、Windowsを開発するMicrosoftが提供するWebブラウザ。Windows 11では標準のWebブラウザとなっているため、最近急激にシェアを伸ばしている。
Mozilla Firefoxは、2012年頃には25%程度のシェアを誇っていた老舗のWebブラウザ。検索エンジンにGoogle以外のものを使える独特な機能を備えている。
今回は、Windowsパソコンでよく使われているこれら3つのWebブラウザで、どれが速いのかを検証したいと思う。
Webブラウザの速度を検証するテスト方法を確認しよう
Googel Chrome、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、この3つのWebブラウザの速度を計測するには、どのようなツールを利用すればいいのだろうか?
まず、ユーザーによるWebアプリの操作をシミュレートして、その反応をチェックするベンチマークツールとして「Speedometer」を使用した。このスコアが高いほうが高速ということになる。
次に「MotionMark」は、Webのグラフィックス性能を調べるベンチマークテスト。複雑なグラフィックの表示性能をテストできる。
今回は「Speedometer」と「MotionMark」をそれぞれ3回テストしたスコアの平均値で判定した。もちろん、これらはWindowsパソコンの性能でもスコアが変わるため、筆者は念のため2つのパソコンでテストしたが、スコア数値は異なるものの、その順位は同じ結果であった。
●Speedometer2.0(公式)は→こちら
●MotionMark(公式)は→こちら
テスト結果のスコアはGoogle Chromeが断トツ!
まず、「Speedometer」のテストではGoogle Chromeが66.03でトップを獲得、2位は50.6でMozilla Firefox、3位は46.13でMicrosoft Edgeであった。
続いて「MotionMark」のテストでもGoogle Chromeが288.41でトップを獲得、2位は196.35でMicrosoft Edge、3位は122.73でMozilla Firefoxとなった。
以上の結果から、「Speedometer」でも「MotionMark」でも1位を獲得したGoogle Chromeの高速ぶりが証明された。
意外だったのはMozilla Firefoxで、「MotionMark」では3位だったものの、「Speedometer」では2位につけた。つまり、通常のWebブラウジングではMozilla Firefoxも軽快に動作するということだ。
最近シェアを伸ばしているMicrosoft Edgeが、「Speedometer」のスコアがイマイチだったのは筆者も意外だった。とはいえ、「MotionMark」では2位につけているので、最近の凝ったWebサイトなら軽快に表示できるだろう。
Google Chrome
Mozilla Firefox
Microsoft Edge
まとめ
いかがだろうか? Webブラウザを複数使って比較することはあまりないだろうが、使用するWebブラウザによって意外とWebサイトの表示スピードが違うことがお分かりいただけただろう。
このテストの結果を見ればGoogle Chromeを使っていれば間違いないことが分かるが、実はメモリの消費量も多いので、性能が低いパソコンならMozilla Firefoxを併用してみるといいかもしれない。
ちなみに、Google ChromeとMozilla Firefoxの機能比較はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてもらいたい。