デジタル化によって、何でもすぐに調べられるようになった現代社会。自分の知らないことを教えてくれる検索エンジンは、いわば先生のような存在だ。そんな検索エンジン、みなさんは何を使っているだろうか。
今回はアウンコンサルティング株式会社が調査した「2022年2月時点の各国・地域におけるPCとモバイルの主要検索エンジンシェアの調査」をもとに、国によって使用する検索エンジンは違うのかについて紹介する。
Googleが圧倒的シェア率で世界1位!ユーザーの期待に応え続けた結果か
2012年11月から世界40カイルでは約99%がGoogleの検索エンジンを使用している。「Yahoo!」も、2010年からはGoogleのエンジンを使用しているというから驚きだ。
いまや圧倒的シェア率を誇る検索エンジンとなったGoogle。今後も一強状態は続くと予想されるため、最新情報は常にチェックするように心掛けていきたい。
各国の第2検索エンジンは?注目の機能をもつもの
では、世界の人々はGoogle以外の検索エンジンに何を使用しているのだろうか。第2検索エンジンを軸に各国の検索エンジンをみていこう。
第2検索エンジンの中で最も多いのが「Microsoft Bing」で、PCでは7.89%、モバイルでは0.56%のシェア率となっている。国別に見ても、日本を含む多くの国でGoogleに次ぐ2位にランクインする検索エンジンだ。
だが、Microsoft BingやYahoo!以外の第2検索エンジンをみると、独自の検索エンジンを使用している国がいくつもあることが分かる。
日本のお隣・韓国では、独自の検索エンジン「NAVER」が第2検索エンジンとして使用されていることが分かる。そのシェア率は、モバイルで25.48%にもなり、韓国内でかなり浸透した検索エンジンといえるのではないだろうか。
また、中国ではランクインした検索エンジンの多くが自国の検索エンジンとなっており、ロシア独自の検索エンジン「YANDEX」は、別の国でも第2検索エンジンとして使用されているなど、自国独自の検索エンジンを使用している国は多い。
そんな独自の検索エンジンの中でも注目の検索エンジンが、「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」。前回調査でのオランダ、スイスに加えて、今年はニュージーランドでも第2検索エンジンにランクインしている。
徐々にシェア率を伸ばすこちらの検索エンジン、特徴はプライバシー保護を重視した仕様。なんとユーザーの個人情報を一切収集しないのだ。
DuckDuckGoがシェア率を伸ばしているのは、2018年に欧州連合(EU)が「EU一般データ保護規則(GDPR)」の適用を開始したことが一因だろう。GDPRは個人情報の基本的人権の確保を目的とする規則となっており、ヨーロッパの人たちに個人情報の保護を強く意識させる原因ではと考えられる。
こうした人々の個人情報を保護する考えとDuckDuckGoの特徴が合わさり今回の結果につながったといえる。
このように国独自の検索エンジンは、国の事情や国民性に合わせられてつくられているからこそ普及されるのではないだろうか。
皆さんもGoogleだけではなく、違う検索エンジンを使用してみると新たな発見があるかもしれない。
出典元:世界40カ国、主要検索エンジンシェア【PC、モバイル】【アウンコンサルティング株式会社】
※サムネイル画像(Image:Poetra.RH / Shutterstock.com)