デキるビジネスパーソンなら文書作成アプリ「Microsoft Word」は必須になっているだろう。だが、Microsoft Excelで作成したデータやPDF、写真、HTMLなどのデータを取り込んで、少しでも見栄えのよい書類を効率良く作成するには、それなりの知識とテクニックが必要になる。そこで今回は、ビジネスでWordを使っているなら、是非覚えておきたいデータの取り込み方法を7つ紹介しよう。
Wordにデータを追加するにはテクニックが必要!
世界的なワープロソフトとして普及している「Microsoft Word(以下Word)」は、ビジネス文書を作成するのにも広く使われている。
だが、ビジネス文書は文字(テキスト)だけなく、Excelで作成した表やグラフ、写真やPDF、あるいはWebサイトのHTMLのデータなども取り込む必要があったりする。
もちろん、Wordならさまざまなデータのインポートも簡単にできるが、多少は知識やテクニックがないと、上手く取り込めなくてムダに時間を費やしてしまうことになる。
そこで今回は、 Word文書にさまざまなデータを取り込む方法を写真付きで詳しく解説する。これで、Wordを使ったビジネス文書がサクサク&美麗に仕上がるはず!
【1】Excelで作成した表を丸ごとWordに貼り付ける
Word同様にビジネス文書で欠かせないのが、表計算アプリの「Microsoft Excel」であろう。同じMicrosoftのアプリなので、当然WordでもExcelで作成したデータを簡単に取り込めるようになっており、たとえば、Excelで作成した表計算データを丸ごとWordに取り込むことも可能だ。
その方法は、まずExcelの表をコピーしたら、Wordを開いて「形式を選択して貼り付け」で「貼り付け」を選択して「Microsoft Excelワークシートオブジェクト」を選べばいい。
このとき「貼り付け」ではなく、「リンクの貼り付け」を選択するとExcelとWordのデータがリンクされるので、Excelでデータを修正するとWordに張り付けた表にも変更が自動的に反映されるようになっているのだ。覚えておくと何かと便利かも!
Excelの表を丸ごとWordに取り込む手順
【2】Excelで作成した表のテキストのみをWordに貼り付ける
Excelで作成した表を丸ごとではなく、テキストだけをWordにコピーしたいときもあるだろう。
そんなときは前述した手順の途中で、「Microsoft Excel ワークシートオブジェクト」でなく、「テキスト」を選択することで、ExcelのテキストのみをWordに張り付けることができる。
Excelの表のテキストだけをWordに取り込む手順
【3】Excelで作成したグラフをWordに張り付ける
Excelではさまざまなグラフを作成することができるが、Wordならこのグラフもそのまま取り込むことができる。
まず、Excelで対象となるグラフを右クリックしてコピーする。次にWordを開き、ウインドウを右クリックして「貼り付けのオプション」を選択しよう。
このとき、いくつか貼り付け方法が表示されるが、「元の書式を保持しデータをリンク」にするとExcelのグラフとデータがリンクされる。これで、Excelの数値を変更すると、Wordに張り付けたグラフのほうも変更が反映されるようになるのだ。
もし、リンクが必要ない場合は「貼り付け先のテーマを使用しブックを埋め込む」を選択して貼り付ければよい。
ExcelのグラフをWordに取り込む手順
【4】Wordに写真を張り付ける
会社で使う企画書や会議の資料などを作成するときは、Wordの文書中に写真を張り付けたいときもあるだろう。
そんなときは、Wordのウインドウに写真をドラッグ&ドロップするだけで、簡単に文書中に写真を入れ込むことができる。
ただし、そのままでは写真が大き過ぎる場合もあるので、写真を縮小したり、空いたスペースにキャプションを追加してみよう。
写真をWordに取り込む手順
【5】WordにPDFファイルを取り込む
PDFファイルは文書や写真を個別にコピーすることができるが、かなり面倒くさい。もし、参考にしたいデータがPDFファイルだった場合は、Wordに丸ごとデータを取り込んでみよう。
まず、Wordを新規で開き「挿入」を選択。次に「テキストをファイルから挿入」を選び、PDFファイルを取り込もう。
ちなみに、今回はWordの文書ファイルをPDF化したものを取り込んでみたが、テキストと写真、レイアウトなどがそのまま全部キレイにWordに取り込めた。
ほかのアプリで作成したPDFはここまで完璧には取り込めなかったが、テキストや写真はちゃんと貼り付けることができたぞ。
PDFファイルをWordに取り込む手順
【6】Webページからテキストを取り込む
ビジネス文書を作成するとき、Webサイトのページを参考にすることも多いだろう。
WordならHTMLの読み込みにも対応しているので、Webサイトのデータを丸ごとWordに取り込むことも可能だ。
ただし、事前にWebサイトのページのソースコードを表示してHTMLファイルとして保存する必要がある。少々面倒だが、慣れてしまえばさほど難しい作業ではない。
あとは、保存したHTMLファイルを右クリックして「プログラムから開く」を選択する。プログラムに「Word」を指定すると、HTMLデータを丸ごとWordで読み込める。
WebサイトをHTML形式で保存する手順
HTMLをWordで開く手順
【7】ほかの文書ファイルからテキストを取り込む
数十ページもあるWordやテキストファイルを開いて、テキストデータをコピペするのはかなり面倒くさい。そんなときは、ファイルを開かずに文書を丸ごとWordに取り込んでみよう。
手順は簡単だ。まず、Wordを開いて「挿入」を選択、画面右上の「テキストをファイルから挿入」を選ぶ。次に、保存先のWord文書を選択して「挿入」をクリックすれば、丸ごとテキストがWordに取り込める。
なお、「〇〇.txt」というファイルもこの方法でWordの「〇〇.docx」形式に変換することができるぞ。
ほかの文書ファイルをコピペせず簡単にWordで開く手順
まとめ
いかがだろうか? 文書作成には欠かせない「Microsoft Word」。今後、ビジネス文書を作成するときは、今回紹介したテクニックを是非使ってほしい。きっと、Wordの文書作成がもっと素早く効率的に作成できるようになり、なおかつ見栄えのよい書類を作れるようになるはずだ。
※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)