Windows 10にはユーザープロファイルというものがあるがどのようなものだろうか。これからWindows 10のユーザープロファイルとは何か、どのようなデータや設定が保存されているのか、ユーザープロファイルの詳細について詳しく解説する。
【Windows 10】「ユーザープロファイル」とは何か？
（Image:Thannaree Deepul / Shutterstock.com） Windows 10には「ユーザープロファイル」というものがある。ユーザープロファイルとはどのようなものなのだろうか。これからWindows 10のユーザープロファイルとは何か詳しく解説する。
・ユーザーごとの紐付いた情報やファイルをまとめたもの
Windows 10のユーザープロファイルとは、Windows 10に作成できるユーザーごとのデータや設定をまとめたものである。
Windows 10では1台のPCを何人ものユーザーで共有して使うことがある。同じPCを共有して使う場合に、同じアカウントにサインインして使うこともあれば、それぞれが違うアカウントを作成して使うこともあるだろう。
Windows 10の同じPCを共有して使うユーザーが、それぞれ異なるアカウントでサインインする場合に、それぞれのアカウントごとにファイルを保存したり、デスクトップの壁紙やアプリの設定を変更したりできる。
それぞれのユーザーが保存したファイルや変更した設定は、同じPCを使っているユーザーであっても、他のユーザーからはサインインのパスワードがわからなければ見ることができない。
ユーザープロファイルとは、これらのユーザーごとにそれぞれ保存されているファイルや設定のことを指している。
【Windows 10】「ユーザープロファイル」の詳細について
Windows 10のユーザープロファイルとは、具体的にどのようなものを指すのだろうか。Windows 10のユーザープロファイルの詳細について詳しく見ていこう。
Windows 10のユーザープロファイルで保存しているものには、保存データと設定のデータがある。それぞれどのようなものなのか解説する。
・ユーザーの保存データについて
ユーザープロファイルで保存しているユーザーの保存データには次のようなものがある。
●アドレス帳
Windowsに作成したアドレス帳のデータ
●お気に入り
Internet ExplorerやMicrosoft Edgeに追加したお気に入りのデータ
●ダウンロード
ダウンロードしたファイルが保存されている
●デスクトップ
デスクトップに保存したファイルが保存されている
●ドキュメント
ドキュメントに保存したWordやExcelなどのファイルが保存されている
●ピクチャ
画像ファイルが保存されている
●ビデオ
動画ファイルが保存されている
●ミュージック
音楽ファイルが保存されている
●リンク
作成したショートカットのデータが保存されている
●検索
頻繁に検索するファイルが保存されている
●保存したゲーム
ゲームが保存されている
なお、ユーザープロファイルに保存されているデータは次の方法で確認できる。
Windows 10の「スタート」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックする
名前に「%USERPROFILE%」と入力して「OK」をクリックする
ユーザープロファイルの保存データの格納場所が開く
ここからどのようなデータがユーザープロファイルに保存されているのか確認できる。
・ユーザーが設定したデータについて
ユーザープロファイルにはユーザーの設定データも格納されている。ユーザーの設定データは、上記のユーザープロファイルの格納場所にある「NTUSERS.DAT」というファイルにまとめて保存されている。
ユーザープロファイルの「NTUSERS.DAT」はユーザー設定のファイルである
このファイルはレジストリファイルで、ユーザーがそれぞれのアカウントにサインインして、自分が保存したデータや設定をWindows 10で利用するためには、必要不可欠なファイルだ。
万が一、このファイルを削除してしまうと、ユーザープロファイルに保存されているデータが破損したり、サインインできなくなるおそれがある。通常は、このファイルは隠しファイルなのでアクセスすることはないが、隠しファイルを表示する設定にすると表示される。
何らかの理由で隠しファイルを表示する必要があるときでも、このファイルは絶対に触らないように気をつけよう。
※サムネイル画像（Image:Thannaree Deepul / Shutterstock.com）
