最近話題になった「破産者マップ」。自己破産した人をGoogleマップ上で表示するもので、SNSで紹介されるとバズって多くの人がアクセスした。このようなマップのまとめサイト的なものは数多く存在し、中には生活に便利なものも多いのでぜひ活用したい。
地域の治安がひと目でわかる「犯罪発生マップ」
自己破産者をマップで視認できる「自己破産者マップ」が話題になり、多くのアクセスを集めたことは記憶に新しい。その後、プライバシーなどの問題ですぐにサービス停止になってしまった。このような特定の目的をまとめたマップサービスは斬新に見えるが、実はさまざまな目的で情報がまとめられている地図サービスは多数存在する。そして、使ってみると便利なものが多いので、いくつか紹介していこう。
「犯罪発生マップ」は、全国の都道府県警が提供する防犯地図へのリンクをまとめたサイトだ。ここから調べたい地域を開くと、地域の犯罪発生率はひと目で確認できる。たとえば東京都の場合、町丁目単位で発生した犯罪の数や概要、不審者情報などが表示される。自分の住んでいる地域や、引っ越しを検討している場所の治安をチェックしたりするのに非常に便利だ。
地域の災害リスクとチェックできる「重ねるハザードマップ」
日本は常に災害と隣り合わせの国。土砂災害や洪水、津波など、あらゆる自然災害に対する警戒は普段から行っておきたい。そこで役に立つのが「重ねるハザードマップ」だ。これは国土交通省が提供する地図サービスで、洪水、土砂災害、津波、道路防災情報を地図上に重ねて確認できるもの。アイコンを選択すると、その項目の被害が想定される地域に被害状況が重ねて表示されるので、ひと目で危ないかどうかを調べられる。このような情報を事前にチェックしておけば、いざというときの避難計画を立てやすいだろう。
「事故物件マップ」で引っ越し前に物件の状況を確認
事故物件公示サイトの「大島てる」では、事故物件をマップでチェックできるサイト。事故物件の定義は、殺人事件、自殺、火災などの事件や事故で死亡者が発生した物件。この物件の住所、部屋番号、および死因を確認できる。
事故物件は、次に入居や購入する人に「曰く付き」である物件と告知する義務があるので、そのような物件であることを知ることができる。しかし、一度誰かが住めば、その次の人には告知する必要がないため、一時的に誰かに住んでもらうか、業者自身が入居して告知の必要をなくす手法をとる不動産業者もいる。しかし、このマップを使えば、ある程度遡って事故物件かどうかを確認が可能だ。告知されなくても、自分でチェックできる。
迷惑な道路族は「道路族マップ」で情報共有
道路族」とは、道路で遊ぶ子供とそれを放任する親による迷惑集団のこと。近年増加して起きており、迷惑に感じている人も少なくない。この迷惑な道路族をマップで確認できるのが「道路族マップ」だ。
このマップは、繰り返し迷惑行為や危険行為が行われている道路・駐車場・遊びのポイントの共有が目的。道路族のいる地域をチェックできるだけでなく、自分が遭遇した道路族をマップに登録することもできる。引っ越しを検討している地域に道路族がいないかをチェックするのに有用だ。
「破産者マップ」がバズったおかげで、さまざまなまとめマップが注目を集めた。今回紹介したものは生活に密着した情報を調べられるものなので、転居前に活用してみてはいかがだろうか。