Googleスプレッドシートで入力したデータの集計と分析を行いたいときは、「ピボットテーブル」を活用すると便利です。本記事では、Googleスプレッドシートのピボットテーブルの概要や、使いこなすコツについて画像付きで詳しく解説します。
スプレッドシートの「ピボットテーブル」とは
スプレッドシートの「ピボットテーブル」とは、さまざま観点からデータの集計と分析を行うことができる機能。集計するデータの種類や範囲の変更や、縦軸と横軸のデータ配置の入れ替えなどが簡単にできます。元のデータの内容や配置が変更されることもないため、ピボットテーブルを使いこなせば作業効率が格段に向上するでしょう。
スプレッドシート「ピボットテーブル」の使い方・作成方法
スプレッドシートのピボットテーブルは、下記の手順で作成できます。各手順の詳細を解説します。
・ピボットテーブルのベースとなる表を用意する
・ピボットテーブルを作成する
・行と列を追加する
・値を追加する
【前提】ピボットテーブルのベースとなる表を用意する
まずは、ピボットテーブルのベースとなる表を作成します。
表を作成する際は、下記2つの点に注意してください。
・各項目の先頭にタイトルを挿入する
・途中に説明の行や空白行を入れない
ピボットテーブルを作成する
ピボットテーブルは下記の手順で作成します。
ちなみに、ピボットテーブルの挿入先に「既存のシート」を選択した場合は、どのセルにピボットテーブルを挿入するかを選ぶ項目が表示されます。挿入先のセルを指定すると、その部分にピボットテーブルが作成されます。
行と列を追加する
次に、ピボットテーブルの「行」と「列」の内容を、下記の手順で設定します。今回は行に「日付」を、列に「金額」を設定しました。
値を追加する
下記の手順で「値」を設定すると、ピボットテーブルが完成します。
行・列・値の要素を変更すると、さまざまなピボットテーブルを作成できます。たとえば、日付ごとの店舗の売り上げを集計した場合は、下記のようになります。
スプレッドシート「ピボットテーブル」をより使いこなすコツ
スプレッドシートのピボットテーブルをより便利に使いこなすために、下記2つのテクニックをご紹介します。
・ピボットテーブルの行と列を入れ替える方法
・集計方法の範囲を変更する方法
ピボットテーブルの行と列を入れ替える方法
ピボットテーブルの行と列は、下記2つの方法で簡単に入れ替えることができます。
・ドラッグ&ドロップで移動してデータを入れ替える
・「×」ボタンと「追加」ボタンで行と列を設定し直す
今回は、ドラッグ&ドロップで入れ替える手順をご紹介します。
集計方法の範囲を変更する方法
ピボットテーブルで集計するセルの範囲を変更したい場合は、下記の手順で再設定できます。
上記の手順で集計範囲を変更できますが、範囲選択時にタイトルを含めるようにしてください。タイトルを含めないと、行と列を正常に設定できなくなります。
【実践編】ピボットテーブルで「取引先ごとの売上表」を作成してみよう
実際にスプレッドシートのピボットテーブルを使用して、取引先ごとの売上表を作成してみましょう。
まとめ
スプレッドシートの「ピボットテーブル」では、元のデータを変更せずにさまざまな方法でデータを集計できます。行と列の要素の入れ替えや変更、集計範囲の変更なども簡単です。これらの機能を活用すれば、データの集計や分析の作業を効率化できます。