Windows 8とWindows 8.1に何らかの問題が生じた場合には初期化してリカバリする必要がある。この記事では、Windows 8とWindows 8.1を初期化してリカバリする方法と、初期化するときの注意点などについて詳しく解説する。
【Windows 8/8.1】初期化(リカバリ)する前の注意点
Windows 8もしくはWindows 8.1に不具合が生じたり、譲渡や廃棄するためにデータを消去する必要がある場合には、OSを初期化する必要がある。Windows 8/8.1を初期化する前の注意点について見ていこう。
・あらかじめ手順を確認しておく
1つ目の注意点は、初期化の手順を確認しておくことである。Windows 8/8.1の初期化の手順はOSが起動する場合と起動しない場合の2通りある。どちらの手順で初期化するのか、あらかじめ確認しておこう。
・必要なデータは作業前にバックアップを取っておく
2つ目の注意点はバックアップを取ることである。OSを初期化したら、HDDに保存されているデータはすべて削除されてしまう。消えてしまっては困るデータやファイルがある場合には、初期化する前に必ずバックアップを取っておこう。
【Windows 8/8.1】初期化(リカバリ)の設定手順
Windows 8とWindows 8.1を初期化してリカバリするための設定手順について見ていこう。Windows 8/8.1の初期化手順は、Windowsが起動するときと起動しない場合の手順がそれぞれある。OSが起動する場合と起動しない場合のそれぞれの初期化方法を解説する。
【方法①】OSが起動する場合
Windows 8/8.1のOSが起動する場合に初期化する方法は次のとおりである。
1.チャームバーから「設定」を開く
2.「PC設定」の左ペインの「全般」をクリックする
3.「すべてを削除してWindowsを再インストールする」の「開始する」をクリックする
4.「PCを初期状態に戻す」が表示される。「次へ」をクリックする
5.初期化して削除されるデータについて表示される。確認したら「次へ」をクリックする
6.「ドライブを完全にクリーンアップしますか」の画面が表示される。「ファイルの削除のみ行う」もしくは「ドライブを完全にクリーンアップする」を選ぶ
7.「PCを初期状態に戻す準備ができました」と表示される。「初期状態に戻す」をクリックすると初期化が始まる
8.10分から30分ほどで初期化が完了する。再起動したらWindowsの設定を行う
手順6の「ドライブを完全にクリーンアップしますか」での選択肢は次のとおりである。
ファイルの削除のみ行う
HDDに保存されているすべてのデータを削除した上でOSの再インストールを行う。短時間で実行できる。PCの不具合が初期化の理由である場合にはこちらを選択する。
ドライブを完全にクリーンアップする
HDD上のデータを復元できないように完全に削除した上でOSを再インストールする。データ流出の恐れがほぼ無い。PCを捨てるときや譲渡するときにはこちらを選択する。
【方法②】OSが起動しない場合(トラブルシューティング画面から操作する)
Windows 8/8.1が起動しない場合にはトラブルシューティング画面を起動して初期化する。まずはPCのマニュアルでOSが起動しない場合のトラブルシューティングの起動方法を確認しておこう。OSが起動しない場合に自動でトラブルシューティングが起動する場合もあるが、Fキーを押すことで起動するように設定されているPCもある。利用しているPCのトラブルシューティングを起動するためのキーを確認しておこう。
PCの電源を入れたらすぐにトラブルシューティング起動のキーを押す。青いトラブルシューティングの画面が表示されたら、次の手順で初期化していこう。
1.「Choose the language(言語の選択)」で「日本語」を選択する
2.「キーボードレイアウトの選択」で「Microsoft IME」を選択する
3.「オプションの選択」で「トラブルシューティング」を選択する
4.「トラブルシューティング」画面で「PCを初期状態に戻す」を選択する
5.PCを初期化したら削除されるデータについての説明が表示される。「次へ」をクリックする
6.OSの選択で「Windows 8」もしくは「Windows 8.1」を選択する
7.「ファイルの削除のみ行う」もしくは「ドライブを完全にクリーンアップする」を選ぶ
8.「すべて準備できました」の画面が開いたら「初期状態に戻す」をクリックする
9.10分から30分ほどで初期化が完了する。再起動したらWindowsの設定を行う